UbuntuにおいてコマンドラインからFAXを送信できるようにした。
機材とOS
FAXモデム:RS-USB56N(ラトックシステム)
PC:DN2820FYKH(インテル)
OS: Ubuntu 22.04
電話回線:光インターネットの電話回線。同じ回線に固定電話もつながっている。
手順
以下を参考に、USBポートに刺したFAXモデムが/dev/ttyACM0にマウントされてcuコマンドでアクセスできることを確認。
efaxとgsをaptを使ってインストール。
PDFファイルをgsコマンドで、tiffg3ファイルに変換。
gs -q -sDEVICE=tiffg3 -sOutputFile=$tiffg3_file_name -dBATCH -dNOPAUSE $pdf_file_name
ここで、$tiffg3_file_nameは出力先のtiffg3ファイル名、$pdf_file_nameは変換元PDFファイル名。
変換したtiffg3ファイルをefaxで送信。
efax -d /dev/ttyACM0 -v ewincmartfx -i +FCLASS=2 -h "$header" -oz -l "FAX送信元ID" -t TW(FAX送信先電話番号) $tiffg3_file_name 2>&1 | tee $efax_log_file_name
ここで、$tiffg3_file_name は送信するtiffg3ファイルのファイル名、$efax_log_file_nameは送信ログの出力先ファイル名。
設定時にトラブルになったところ
- 最初はhylafaxを試したが、faxsetup途中で"Probing for best speed to talk to modem: 38400"と出たまま止まるので、あきらめてefaxへ切り替えた。
- efaxではFAX送信先電話番号にW(wait for dial tone)をつけないとbusyになって送信できない場合があり動作が不安定。この場合、cuでATDのみ実施するとbusyで切れる。
- cuコマンドのFAXコマンドオプションは以下を参照した。
他の機材とOSでの動作
以下システムでも同様の手順で動作が確認できた。
FAXモデム:RS-USB56N(ラトックシステム)
PC:DS55(EPSON)
OS: Ubuntu 24.02