アメリカ小売業情報chainstoreage5/22
アメリカの圧倒的多数の消費者は、関税による価格上昇にすでに備え始めています
調査では、アメリカの消費者の10人中9人(91%)が、輸入品への差し迫った関税によって価格上昇が起こると予想しています


具体的には、ほぼ半数が、自炊の頻度を増やした(49%)、衝動買いを減らした(45%)、テイクアウトを減らした(44%)、テクノロジーのアップグレードを遅らせた(22%)と回答しています。
また、3人に1人が ジェネリックブランドに切り替えた(32%)、不要不急の買い物をやめた(38%)、ディスカウントストアで買い物をした(31%)と回答しています。


調査結果によると、ほとんどのアメリカ人が関税について認識しているものの、深く理解していないことが分かりました。関税が価格にどのような影響を与えるかを「非常によく知っている」と回答したのはわずか22%でした
消費者の半数以上(56%)は、価格がわずか10%上昇しただけで、スナック菓子、ファストフード、化粧品、ワイン・スピリッツ、テクノロジー製品の購入をやめると回答しました。
価格への敏感さにもかかわらず、消費者にとって商品購入時の最も重要な要素は品質(87%)であり、これに価格(85%)と入手しやすさ(83%)が続きます。どこの国で作られたか・原産国はわずか44%でした
調査では、回答者のほぼ半数(46%)が「Made in America」と表示された製品を購入する可能性が最も高いと回答しましたが、それに対して「Made in America」の大幅に高い金額を支払う意思があると答えたのはわずか20%でした。回答者の約3分の1(28%)は、いずれにしてもより安価な選択肢を選ぶと回答しました
民主党員の59%が関税は経済に悪影響を与えると考えていますが、共和党員ではわずか20%です。


消費者の20%は外国製造業への依存を減らすために関税を支持するといいますが、ほぼ同じ数の18%は関税を支持する理由は何もないと答えています。