J.D.ヴァンス米副大統領の2025年パリAIサミット基調講演

題名の通り、AIサミットでの基調講演。

ヴァンス続きで、別にヴァンスのファンというわけじゃないが、AI会議でのアメリカのAI政策の話。

2025年パリAIサミットでのJ.D.ヴァンス米副大統領基調講演

このツイートで好意的に言われていたので、ちょっと見てみてついでに訳した。

正直、このツイートで絶賛されているほどすごいとはおもわなんだ。AIには機会があるぞというのを言って、悲観論だの人類滅亡だのという話に終始しなかったというのが評価点らしいが、うーん。言っていることは、かなりありきたりな気がする。AIをインターネットに変えても、IoTに変えても、竹槍や牛車やExcelに変えても、まったく同じ演説になると思う。しかし、自分の言っていることをそこそこ理解しているらしいのには感心。あと、労働補完であり代替ではない、とかアセモグル読んでるやつがスピーチライターにいるな。

しかし生産性があがるならその産業で必要な人間は減るので、具体的にAIで生産性あがるが失業は起きないってのは、なんかまともな案があるのかね。たぶんないと思う。言ってるだけだな。

実際の講演の様子は次の通り。

youtu.be

ただミュンヘン安保会議とのつながりで言えば、ヨーロッパへのはっきりした苦言は明確。おめーら規制しすぎだよ、GDPRだって面倒なだけでみんな逃げ出しているじゃん!

壇上には、フォン・ライエンもすわってたけど、ときどき映るとあまり嬉しそうな顔はしてないね。しかしこんな政治家集めてAIの話をさせても、何も実りある話にはならなそうだが、いったいどういう主旨の会議なんだろう?

Executive Summary (ChatGPTくん)

  1. AIの推進と規制の抑制

トランプ政権はAIを経済成長、雇用創出、安全保障などに活用し、過剰な規制を防ぐ。

  1. アメリカのAIリーダーシップ維持

AIの最先端技術を国内で開発・生産し、海外と協力しつつアメリカの優位性を確保する。

  1. イデオロギー的中立性の確保

AIの検閲や偏向を排除し、言論の自由を守る。また、敵対的国家のAI悪用を防ぐ。

  1. AIと労働市場

AIは労働者を補助するものであり、雇用を奪うものではない。教育・訓練を通じて労働者の生産性向上を目指す。

  1. 国際協力と規制のバランス

AI技術の発展を妨げない形での国際的な規制を求め、特に欧州に対して規制を促す。GDPRなどハイテク企業への現在の過大な規制にも苦言。