Blue あなたとわたしの本 270 淡々とした日常に宿る〝幸せ〟 休日の平山も楽しそうなんですよね。コインランドリーに行ったり、好きな音楽をかけながら部屋を掃除したり、自分で撮った写真を選別したり、じつに楽しそうに見えます。 古本屋に立ち寄れること、読書ができること、行きつけの小料理屋でのたわいもない会話──こうした淡々とした日常を、楽しめるか楽しめないかなんだろうなぁと、改めて思います。とかく見過ごしがちな──しかし確かな──幸せのワンシーンです。 妹・ケイコと平山、つながっていない それぞれの世界 妹のケイコが、「ほんとにトイレ掃除してんの?」と聞き、 平山が認めたとき、ケイコは驚きと哀…