2025年、一橋大学は創立150周年という記念すべき節目を迎え、この特別な年を祝うホームカミングデーを開催しました。
中野学長の開会挨拶に続き、大月副学長より創立150周年記念講演「国立キャンパス事始め」、その後に、いきものがかり水野良樹氏からの特別講演をいただきました。
紅白歌合戦に2008年から9年連続で出場した水野氏が一橋大学社会学部出身というのは、わりと知られざる事実。
水野氏は仮面浪人の予備校はアルバイトの自費でまかない一橋大学に合格。大学卒業と同時にメジャーデビュー。「SAKURA」の歌詞は、小田急線の車窓から見た桜をイメージしているが、国立通りの桜並木も息づいている。聴いている人が思い浮かべるそれぞれの桜が大事で、それは歌の「主語」が聴き手に置き換わるということである。
下北沢のアパートで作った「ブルーバード」はその時、誰一人知らなかったが、今ではSNSの影響もあり、世界各国の人が聴いていて、それぞれの聴き手の思い出と繋がっていることは尋常でないこと。
「一橋大学発ベンチャー企業座談会」は西野副学長の司会で水野氏もゲストに加え、4人のベンチャー起業家との座談会。
フィルカンパニー高橋CEO/駐車場を活用した空中店舗を展開。
Jizoku 片岡CEO/一橋大学発第一号ベンチャーで、一次産業におけるカーボンクレジットの創出支援事業を展開。
Voicecast 細谷社長/一橋大学発学生ベンチャーで、音声コンテンツの制作・配信、AIを活用したDX支援や受託開発を展開。
水野氏から起業家に向けたコメントとして、
仲間を作るときには、自分の商品価値が大事
良い人でないと誰も力を貸してくれない
事業をする上で10のうち9は叶わないが、叶う1が何かを考えることが必要
一橋大学創立150周年を祝う大変良いイベントでした。