MicrosoftがWindowsとLinuxのデュアルブート不可能問題を解決するパッチを配信、発生から9カ月経過

2024年8月に行われたWindowsのセキュリティ更新によって、WindowsとLinuxのデュアルブートができなくなっていた問題が、2025年5月に配信されたパッチによって解消されたことがわかりました。
May 13, 2025—KB5058385 (OS Build 20348.3692) - Microsoft Support
https://support.microsoft.com/en-us/topic/may-13-2025-kb5058385-os-build-20348-3692-45f3b455-92fa-4297-9dde-1428b36e53ad

9 Months Later, Microsoft Finally Fixes Linux Dual-Booting Bug
https://news.itsfoss.com/microsoft-fixes-linux-dual-boot/
Linux Windows 11 dual boot to finally play well as Microsoft fixes nine-month old bug - Neowin
https://www.neowin.net/news/linux-windows-11-dual-boot-to-finally-play-well-as-microsoft-fixes-nine-month-old-bug/
2024年8月14日、Microsoftはセキュアブートメカニズムが回避される可能性のある脆弱性「CVE-2022-2601」に対するパッチを含むWindows Updateを配信しました。
Microsoftはこのパッチについて「Windowsのセキュリティシステムに影響を与える脆弱なLinuxブートローダーをロックしますが、デュアルブートシステムに影響を与えることはない」と説明していましたが、実際にはユーザーからWindowsとLinuxのデュアルブートが不可能になる問題が発生しているという報告が相次ぎました。
WindowsのアップデートによりLinuxとのデュアルブートが不可能になったとの報告 - GIGAZINE

この問題発生から9カ月が経過した2025年5月のWindows Updateで、Microsoftは当該問題への対応を含む「KB5058385」というセキュリティ更新を配布しました。
リリースノートでは、対応内容は「Linuxシステム検出のためにSBAT(Secure Boot Advanced Targeting)に改善を適用」と、非常に簡潔な報告ですが、正当なLinuxブートローダーを識別するために使用されるロジックが改善され、セキュリティポリシー違反としてブロックされることがなくなるとニュースサイトのIT'S FOSS NEWSは報じています。
対象となるOSはWindows 11の23H2、22H2、21H2、Windows 10の21H2、Windows Enterprise 2015 LTSB、Windows Serverの2022、2019、2016、2012、2012 R2。
セキュリティ更新ファイルは通常のWindows Updateで配信され適用されるため、特別な対応は必要ありません。
なお、対象にWindows 11 24H2が入っていませんが、すでに修正が行われている可能性があるとIT's FOSS NEWSは述べています。
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in ソフトウェア, Posted by logc_nt
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