コース: AutoCAD 基本講座

図面尺度の設定を確認する - AutoCADのチュートリアル

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図面尺度の設定を確認する

図面を作成する際に、 図面尺度の設定が非常に重要になります。 対象物を実物大で作成するために 用紙サイズを変更しているからです。 その際に、文字や寸法、線種尺度などは、 図面尺度を考慮する必要があります。 今回は、Chapter11 フォルダの Scale_Settings を使用します。 このファイルは、 A3 用紙 1 : 1 で設定されています。 ここでは、この設定を 1 : 10 に変更してみます。 では、まず、用紙枠と図面枠を変更します。 変更する前に現在のサイズを確認します。 用紙枠を選択し、 グリップの上にカーソルを合わせます。 現在、 420 mm×297 mm と なっています。 では、尺度変更コマンドを実行します。 「オブジェクトを選択」に対し、 すべての要素を選択します。 Enter で確定します。 起点は原点に取ります。 「尺度を指定」に対し、今回は、 10 と入力し Enter します。 変更することができました。 変更後のサイズを確認してみます。 4200 × 2970 となっています。 次に線種尺度を確認します。 ここでは、「隠れ線」で確認してみます。 では、任意に線分コマンドで 図形を作成します。 このように破線であることがわかりません。 ただし、 拡大をすると、 破線であることを確認することができます。 線種尺度も変更する必要があります。 では、線種設定コマンドを実行します。 まず、「詳細を表示」をクリックし、 「グローバル線種尺度」を表示させます。 先ほどの線分は、 この DASHED を使用しました。 この DASHED は、実線部分が 12.7 mm で作成されています。 1 : 1 のときは、 それを 0.25 倍で使用することで、 約3 mm として使用していました。 ただし、今回は、 用紙サイズが 4200 mm です。 とても3 mm 間隔の破線は見えません。 線種尺度も用紙サイズに合わせて 10 倍に変更します。 では、 2.5 と入力し、 OK ボタンをクリックします。 10 倍にすることで 確認することができるようになりました。 次に寸法を記入します。 では、寸法記入コマンドを実行し、 この線分の長さを記入します。 記入することができましたが、 寸法値が見えません。 ただし、拡大をすると、 確認することができます。 寸法スタイルも変更する必要があります。 では、寸法スタイル管理コマンドを 実行します。 先ほどの寸法は、 この Dim-01 を 使用して作成しました。 今回は、このスタイルを 1 : 10 用に変更します。 では、右クリックし、 「名前変更」を選択します。 今回は、名前を Dim-10 に変更します。 設定内容を変更するために 「修正」ボタンをクリックします。 ここでは、「フィット」タブの 「全体の尺度」を変更します。 では、今回は、 10 に変更します。 OK ボタンをクリックし、 「閉じる」ボタンをクリックします。 このように、10 倍にすることで 確認することができるようになりました。 1 : 10 の図面では、 対象物を 10 分の1にせずに、 用紙サイズを 10 倍にしています。 ですので、図面枠や線種尺度、 寸法スタイルも変更する必要がありました。 今紹介した項目以外にも、 マルチ引出線や文字、 記号関連のブロック図形やハッチングなども 変更が必要となります。 今回のように 既存する図面を変更することにより、 設定を確認することができます。 いろいろな尺度で練習してみてください。

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