コース: プロジェクトを成功に導くには

プロセスを変更する

コース: プロジェクトを成功に導くには

プロセスを変更する

プロジェクトとは変化です。 プロジェクトリーダーシップの 5つ目の柱は、 新しいシステムへの変更です。 ここでは、変更を成功に導く 5つの鍵となる質問を取り上げます。 ひとつ念頭に置くべきことがあります。 プロセスを改善するための変更であっても、 初めて変更を試みるときはたいてい パフォーマンスが下がります。 チームに不要なストレスを与えないためには、 その一時的なパフォーマンスの低下に 備えておくことが重要です。 では、H+ Sport の事例を通して、 システム変更で鍵となる 5つの質問を見ていきましょう。 1つ目。 新しいシステムはどのようなものですか。 オンライン注文向けに流通センターを 新設するので、その施設への 注文転送システムです。 つまり、H+ Sport は施設を建て、 商品を揃え、雇用スタッフの研修を行い、 注文処理システムを更新する 必要があります。 2つ目。 旧システムはどうなりますか。 旧施設でのオンライン注文処理をやめると、 現在の多くの機器とスタッフが 不要になります。 その再配置が必要です。 3つ目。 切り替えの間は、 どのように業務を維持しますか。 週のうち忙しくない時間に システムを切り替えます。 金曜日の深夜より前の注文は 旧施設で処理します。 土曜日の注文から 新しいセンターで処理します。 これにより業務を中断することなく 変更できます。 4つ目。 リスクにはどう対応しますか。 会議でのブレインストーミングと 親和図法で、リスクを特定しています。 各リスクを登録簿に記録し、 軽減のための対処を決めました。 変更中に想定外のことがあれば、 アクションアイテムトラッカーに 記録します。 5つ目。 完了の判断基準は何ですか。 管理職が合意した新施設の 業績指標目標で完了を判断します。 最初はパフォーマンスの低下が 予想されるので、目標達成には少なくとも 90 日かかると見ています。 目標を達成できればプロジェクトは 完了です。 変更の実施はプロジェクトの柱の ひとつですが、 それ自体がひとつの プロジェクトとも言えます。 紹介した5つの質問を念頭に、 パフォーマンスの一時的な低下に 備えておけば、きっと成功するでしょう。

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