オリンパス損失隠し、新事実明らかになる可能性高い=元社長

オリンパス損失隠し、新事実明らかになる可能性高い=元社長
2月6日、オリンパスのウッドフォード元社長は同社の損失隠し問題について、日米英の捜査機関が捜査を進めており、今後新たな事実が明らかになる可能性が高いとの認識を示した。ニューヨークで昨年11月撮影(2012年 ロイター/Brendan McDermid)
[東京/ロンドン 6日 ロイター] オリンパス<7733.T>のマイケル・ウッドフォード元社長は、同社の損失隠し問題について、日米英の捜査機関が捜査を進めており、今後新たな事実が明らかになる可能性が高いとの認識を示した。
同氏はオリンパスが4月20日に開催する臨時株主総会に出席する意向も示した。
ウッドフォード氏はロイターに送付した電子メールで「3大陸で捜査が進められている。したがって事件の全容はまだ明らかになっていない」と指摘。「(4月20日の)臨時株主総会までにさらなる事実が明らかになる可能性が非常に高いとみている。関係各機関は引き続き事件を精査する必要がある」と述べた。
事件をめぐっては、米連邦捜査局(FBI)、英重大不正捜査局(SFO)、東京地検などがウッドフォード氏と面会したが、いずれも捜査結果は公表されていない。
ウッドフォード氏は、4月20日の臨時株主総会について、自身も出席する意向を示した上で、同社に対し、通常より広い会場を用意するよう要請。
「オリンパスの動向を極めて注視している」とし、「他の株主同様(資本・業務提携と現経営陣の後任体制の)双方について強い意見を持っている。(臨時株主総会は)すべての株主が質問し、経営陣が説明する初めての公式な場となるだろう」との見方を示した。

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