竹内まりやのコンサートでは、11年ぶりのアルバム「Precious Days」からきっとたくさん演奏されるだろうと予習していったのだが、そんなことなかった。
「歌を贈ろう」(生田絵梨花さん主演のドラマ主題歌)とアンコールで山下達郎との短いデュエット曲と2曲のみだった。
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アイドル時代の曲を3曲続けてやられたときには、私にはさっぱり分からなかったが、往年のおじさんファンたちは喜んだだろう。
アンコールの最後も「SEPTEMBER」「不思議なピーチパイ」とアイドル時代の代表曲が続いたので、ここでようやく観客席は初めて立ち上がり、おおいに盛り上がった。
締めの曲はバンドマンがすべてはけて、竹内まりやがひとりで歌う「いのちの歌」。
彼女の歌で私が好きなのは三部作と呼ばれる「駅」「シングルアゲイン」「告白」、このあたりのシリーズ。
1990年あたりの失恋ものシリーズ。
私も若かったからさ、心に響いたものさ。
「別れたあの人を駅で見かけて心が震える」(駅)→「また一人にかえったと風のうわさに聞いた」(シングルアゲイン)→「懐かしいあなたの声、今頃愛打ち明けられても引き返せない」(告白)とまるで物語が続いているような歌詞なのである。
ちなみに「シングルアゲイン」と「告白」は火曜サスペンス劇場のテーマ曲。
不穏な感じとドロドロした感じと切なくやりきれない感じが心に迫る。
コンサートでは「駅」(第一幕のトリだった)と「告白」を歌った。
それともうひとつの三部作、不倫ものシリーズも好き。
「マンハッタンキス」「純愛ラプソディ」「カムフラージュ」。
これも1990年代。
コンサートでは「カムフラージュ」を亡くなった中山美穂を忍ぶコメントとともに歌った。
「恋人と呼べる相手をお互い持っていたけれど、心がもう嘘をつけなくてこんなに切ない」ドラマもそんな話だったかどうかは忘れた。
「マンハッタンキス」は同名の映画の主題歌。主演はいしだあゆみ。
これはもろ不倫の曲。だけどなんか明るくおしゃれでかっこいいんだよ。
「純愛ラプソディ」にいたっては、歌詞を聞かなければとても不倫ものとは思えない、曲調がまるで明るく楽し気で不倫なのにめっちゃポジティブ。
でもいい曲なんだよね。これもドラマの主題歌だった。
不倫三部作だと私は思っていたが、ネットで検索するとあまりそんな言葉は出てこなくて、出てくるのはテレサ・テンの三部作ばかり。
こちらは有名みたいなのでせっかく調べたので書いておく。
テレサ・テンの不倫三部作
「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」
全部名曲だ・・・さすがだ。
ままならないのが人、みんな間違う、だからみんなの心に響く。
さて竹内まりやのコンサートでは新しい曲よりも古い曲の方が多かった。
往年のファン層に合わせていたようだ。
今海外でバズっているという「プラスティックラブ」も歌った。
かっこいいんだよねーこの曲。
彼女の曲は夫の山下達郎も言っているとおり「生への肯定」がベースにある。
どんな人生にも寄り添ったり応援したりする歌詞が多い。
だから心に響くし、じわじわ泣けるし、元気が出るし、大好き💛