以前、iOS 版の 1Password でウェブページの登録から使い方まで徹底解説!では、1Password の基本的な使い方から応用までご紹介しましたが、アプリのバージョンアップにより、よりスマートにパスワードを管理できるようになりました。
1Password を便利に使いこなすためのテクニック
1Password には、ログイン情報以外にもクレジットカードなどの重要な情報を登録することもできますが、今回はログイン情報に絞ってご紹介したいと思います。
ログイン情報を登録する流れ
1Password を使用してログイン情報を管理するコツは、以下の通りです。
- 1Password であらかじめログイン情報(ユーザ名、パスワード)を登録しておく
- 1Password に登録したログイン情報(ユーザ名、パスワード)をもとに、Web サイトに新規登録する
1Password には、「Password Generator」と呼ばれる、より強固なパスワードを生成する機能が備わっています。あらかじめ、1Password で作成したパスワードで、Web サイトに新規登録することで、使い回しを防止し、かつ破られづらい強固なパスワードを使用できます。
すでに登録済みのログイン情報の場合も、1Password を使用している場合には、各種サービスのパスワードの変更画面からより強固なパスワードに変更しておくことをオススメします。
URL を指定して新しいログイン情報を登録する
1Password へのログイン情報の登録がより便利になりました。1Password を起動し、右下の 1Browser を開きます。
たとえば、MySoftbank のページを開きます。ここで、鍵マークをタップします。
すでに 1Password に該当の URL のログイン情報が表示されている場合には、「次でログイン」に表示されています。新規にログイン情報を登録したい場合は、「New Login」をタップします。
今まで Web サイトの URL の情報は手動で入力する必要がありましたが、ユーザ名、パスワードを入力するだけで登録できるようになりました!
テンプレートからログイン情報を登録する
主要な Web サイトであれば、1Password にあらかじめ登録されているテンプレートを使用する方法もあります。たとえば、Apple や Amazon など、大手 Web サイトは登録されています。右上の「+」ボタンをタップします。
「ログイン」をタップします。
今回は、「Apple ID」を登録してみます。「Apple ID」をタップします。
「Apple ID」に登録しているメールアドレスを入力します。
次に、「Apple ID」に登録しているパスワードを入力します。
「Generate New Password」をタップすれば、より強固なパスワードを登録することもできます。
2 段階認証のワンパスワードを登録する
1Password のバージョンアップにより、TOTP(Time-Based One-Time Password)に対応しているワンタイムパスワードを登録できるようになりました。すべてを 1Password に登録しておくことで、「Google Authenticator」や「Yahoo」専用のワンタイムパスワード生成アプリを使用することなく、1Password のみでパスワードの情報を完結させることができます。
ただし、ワンタイムパスワードを 1Password に登録するためには、1Password Pro の購入が必要です。非常に便利な機能であるため、1Password を愛用している方は、ぜひ購入を検討してみてください。
なお、2 段階認証については、過去記事をご参照ください。ここでは 2 段階認証が有効になっていることを前提に話を進めていきます。
Google アカウントのワンタイムパスワードを登録する
ここからは、主要な Web サービスのワンタイムパスワードを 1Password に登録するための手順をご紹介します。Google アカウントのワンタイムパスワードを登録するためには、以下のリンクをクリックし、Google アカウントにアクセスします。
https://myaccount.google.com/
ログインの「2 段階認証プロセス」をクリックします。
「アプリに切り替え」ボタンをクリックします。
すでに、「Google Authenticator」などのワンタイムパスワード生成アプリを使用している場合は、「別の携帯端末に移動」をクリックします。
端末の種類を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
ここに表示されている QR コードを、1Password で読み込みます。
「One-Time Password」の隣の QR コードをクリックします。カメラが起動しますので、先ほどのバーコードを読み込みます。
すると、1Password でワンタイムパスワードが表示されるようになります。ワンタイムパスワードはタップでコピーすることもできるため、入力の手間が省けて非常に便利です。
「OK」ボタンをクリックします。
Evernote アカウントのワンタイムパスワードを登録する
Evernote で 2 段階認証を有効にしていて、かつ Evernote アカウントのワンタイムパスワードを 1Password に登録したい場合、QR コードの再生成ができないため、いったん 2 段階認証を無効化する必要があります。「2 段階認証を無効化」をクリックします。
「確認」ボタンをクリックします。これで Evernote の 2 段階認証プロセスは無効化されます。
後は、Evernote アカウントの 2 段階認証を有効にする方法に従い、QR コードの生成まで進めてください。以降の手順は、Google アカウントと同様です。
Dropbox アカウントのワンタイムパスワードを登録する
Dropbox アカウントのワンタイムパスワードを登録するためには、以下のリンクをクリックし、Dropbox アカウントにアクセスします。
https://www.dropbox.com/login
右上のメニューから「設定」をクリックします。
「セキュリティ」タブをクリックします。
「2 段階認証」の「認証アプリ」横の「編集」をクリックします。
Dropbox のパスワードを入力して、「次」ボタンをクリックします。
「モバイルアプリを使用」をチェックし、「次」ボタンをクリックします。
ここに表示されている QR コードを 1Password で読み込みます。「次」ボタンをクリックします。
1Password に表示されているワンタイムパスワードを入力し、「次」ボタンをクリックします。
「保存」ボタンをクリックします。
Facebook アカウントのワンタイムパスワードを登録する
Facebook アカウントのワンタイムパスワードを登録するためには、以下のリンクをクリックし、Facebook アカウントにアクセスします。
https://www.facebook.com/
右上のメニューより、「設定」をクリックします。
サイドメニューより、「セキュリティ」をクリックします。
「セキュリティ設定」の「コードジェネレーター」の「編集」をクリックします。
「セキュリティコードを入手するその他の方法を設定」の「設定」をクリックします。
ここに表示されている QR コードを 1Password で読み込みます。「確認」ボタンをクリックします。
Yahoo アカウントのワンタイムパスワードを登録する
Yahoo アカウントのワンタイムパスワードを登録するためには、以下のリンクをクリックし、Yahoo アカウントにアクセスします。
https://login.yahoo.co.jp/config/login
「登録情報」をクリックします。
「セキュリティー」の「ワンタイムパスワード」をクリックします。
Yahoo アカウントのパスワードを入力して、「続ける」ボタンをクリックします。
「受取方法」の「メールに切替」をクリックします。「受取方法」が「メール」の場合は、「アプリに切替」をクリックします。
「続ける」ボタンをクリックします。
「アプリ」をクリックします。
ここに表示されている QR コードを 1Password で読み込みます。「確認」ボタンをクリックします。
1Password に表示されているワンタイムパスワードを入力し、「認証」ボタンをクリックします。
まとめ
1Password のバージョンアップにより、
- Web サイトのログイン情報の登録がより便利に!
- ワンタイムパスワードを 1Password で管理!
できるようになりました。パスワードの使い回しは危険です。1Password でしっかり強固なパスワードを生成し、管理していきましょう。

- 販売元: AgileBits Inc.
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