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「モバイルバッテリは機内収納棚に入れないで」。本日より取り扱い変更

 国土交通省は、飛行機内でのモバイルバッテリの取り扱いを変更し、座席上の収納棚に収容しないよう協力を求めた。モバイルバッテリに起因する火災事故などを未然に防ぐことを目的として、同省が7月1日付けで発表していたもので、本日8日より国内の主要航空会社にて統一的に取り扱いが変わっている。

 同省によれば、モバイルバッテリが機内で発煙や発火を起こした事例は国内でも確認されているほか、1月に韓国で発生したエアプサン航空機炎上事故の原因である可能性が指摘されているという。こういった状況を受け、同省では国内の航空関係団体と提携し、新たに協力要請項目として、以下の2つを定めた。

  • モバイルバッテリを座席上の収納棚に収納しないこと
  • 機内でのモバイルバッテリから携帯用電子機器への充電、または機内電源からモバイルバッテリへの充電については、常に状態が確認できる場所で行なうこと

 なお、モバイルバッテリについて、機内預け入れ荷物に入れることは従来から禁止されているのとは異なり、収納棚への非収容は禁止ではなく協力要請事項となっている。また、外国の航空会社については、各社の指示に従ってほしいとしている。

 このほか、バッテリの機内取り扱いに関しては、航空法に基づく義務事項として、機内持ち込みできる個数や容量の制限、予備のバッテリパックの短絡保護といった対応を以前から行なっている。