時間泥棒、Wikipedia。
先日地元近郊に関するページを転々としながらつくづく時間をつぶせるなと思ったので、好きな記事をいくつかピックアップしてみる。
閲覧に注意が必要な記事については見出し部に ▲注意▲ を付けておく…と思ったが、ほとんどの記事についてしまった。
もっとラフに読める面白い記事があれば、情報お待ちしております。
凄惨な事件の記事に対しても便宜上「面白い」という表現を使うけれど、interestingの意味合いであったり、その読み応えを評価しているものであるという前提は念のため明記しておく。
みどり荘事件 ▲注意▲
おそらく、超有名記事。
史上最大かもしれない冤罪被害者を生んでしまった未解決事件。
「80-90年代の裁判で、信ぴょう性の低い科学調査が有効性を認められてしまった」という事実はあまりにもショッキングだった。
弁護士による最終弁論の結びの言葉は胸が締め付けられる。
これは冤罪に関するパートが重厚なので暴力的な表現等は少ないと思うが、それでも事件に関する描写はあるため一応注意をつけておく。
6÷2(1+2)
Wikipediaの「珍項目」からピックアップ。
数式の観点をどこに置くかで解答が1か9かに変わるというもの。
私の思考回路では「どう考えても1だろ!」と思ったのだが、記事を読んで納得した。
こういう問題、ちょこちょこあるみたいだけど面白いよね。これはいわゆる病題という奴なんだろうか。
そもそもこの「珍項目」という一覧自体が面白い。一覧を眺めているだけで笑える。
長らくインターネットの海で生きている人間ならみんな大好きな「阿部寛のホームページ」もあるし、その少し前にある「アイスランドペニス博物館」はさすがにトチ狂っている。なんだそれ。
ja.wikipedia.org
モウセンゴケ属 ▲注意▲
集合体が嫌いな人はもしかしたら無理かもしれないので一応注意をつけておく。
これは記事の内容どうこうというよりも、この種の写真をいっぱい眺めながらなんとなくの知識を得られるところが好き。
ふわふわしてて、先端をまんまるの水玉で飾った様子がかわいい。
そもそも食虫植物は大体かわいい。
アルフレッド・ダグラス
オスカー・ワイルドの恋人だったという美男子。
オスカー・ワイルドの記事を読んだ後にアルフレッド・ダグラスの記事を読むと、少し見え方が変わって面白い。ちょっとオスカー・ワイルドが気の毒だとすら感じる。ワイルドの死後、彼を厳しく非難しているという記載もある。関係を持った時点でダグラスは恐らく成人していたけれど、現代で言えばグルーミングだという意見も出てくるのかもしれない。
男色がとがめられるのは、19世紀イギリス近郊ではカトリックが主流だったとかそういう背景ってことなのかな?
それにしても顔が良い。
▲ ここから先は特に閲覧注意ゾーン ▲
残酷な描写などが特に多い記事を並べていくので、苦手な人は回れ右。
平気な人でも心身ともに健康な時に読むのをおすすめする。
シリアルキラー ▲注意▲
シリアルキラーの定義や分類が為されていて面白い。その分類というのは犯罪心理学みたいなところなのかな。
ここから飛べる個人名のページも読みごたえは抜群なのだけれど、いかんせん胸糞指数がメーターを振り切っているため、リンクは避ける。
名前だけ挙げておくと、ジェフリー・ダーマー、切り裂きジャック、ジョン・ゲイシー辺りは内容の濃さがすごい。胸糞指数もすごい。
切り裂きジャックはクッションなしに凄惨な絵や写真が表示されているので、そういった表現に対して「文章は読めるけど絵や写真は見られない」というタイプの人はお気をつけて。
太宰治と自殺 ▲注意▲
エグい表現は特にないけれど、希死念慮みたいなものにハネるかもしれないのでこちらに記載。
これだけで記事が一本起こされるって、お前は何回死のうとしてるんだ。あとお前なんでこんなにモテるんだ。
太宰治って好き嫌いが大きく分かれると思っていて、私は苦手派である。(メロスは好き。太宰らしくないから)
それでもこういう彼自身の背景を知ると、なるほどあの本が生まれるわけだ…と少しわかったような気にもなる。気だけね。
わかったような気になりながら読み進めていくと、こんな記載がある。
特に妻、初代が不貞をしながら夫である自分を欺き続けたと強い怒りを覚えた。
お前が言うな。先に浮気したのお前だろ。
…とまぁ私はこんな具合に突っ込みながら読んでしまうのだが、記事中には太宰の死生観であったり彼のメンタルの浮き沈みの様子が事細かに記述されている。そういうものに引きずられてしまいがちな人にはあまり向いた記事ではないと思う。
ギロチン ▲注意▲
マリーアントワネットの斬首にも使われたという、言わずと知れた処刑器具。
「人の手による斬首はうまくいかず受刑者に過剰な苦しみを与える場合もある。それを避けようと人道目的で開発されたものがギロチン(雑要約)」…というのが妙に印象的で、よく覚えている記事。
処刑器具に「人道」という言葉が使われるのが意外だったのだ。
かなりショッキングな画像が1枚あるが、こちらはワンクッション置かれているので、画像を見ることなく記事を読むことが可能。
鉄の処女 ▲注意▲
処刑器具その2。金田一少年の事件簿ファンの皆さん、アイアンメイデンです!
ギロチンに比べて内容は薄いものの、鉄の処女フィクション説は知らなかったのでかなり面白かったし、記事の最後にある「鉄の処女伝説」はとんだサイコパス伝説である。
ちなみに、アイアンメイデンが出てくる金田一少年の事件簿はこちら。
地元の記事も面白くて好きなのだが、プライバシーの点から紹介はやめておく。
地理モノは記事のボリュームが大きいものが多いので全体的におすすめである。国とか、都道府県とか、河川とか。
Wikipediaはずっと前から好きだったけれど、特に好きになったのは冒頭に挙げた「みどり荘事件」の記事を読んでからだ。
こんな重厚な読み物として楽しむことができるんだ、と気づいた。
ミステリ好きの性なのか、殺人事件とかそんな感じの記事ばかりを読んでいたような気がするので、読むジャンルの幅も広げたい。
あんまり歴史系の記事を読んでいないので、今年はその辺を狙っていこうかな。