音響学に苦戦するのは、言語聴覚士を目指している方がほとんどだろう。
言語聴覚士の国家資格の範囲の一部に音響学が含まれるが、
それよりも大学や専門学校で単位を取得するのが厳しい。
勉強が大変だけど必修科目だから避けては通れない。
それが音響学なのである。
数学・算数が苦手な方や文系出身の方は、
おそらくデシベル計算で躓くだろう。
教授や講師は高校数学や物理の知識を前提に説明するし、
プリントもテキストも記述がわかりにくい。
理系講師ですらこうなのだから、
文系の方にはさっぱりわからないだろう。
なぜ理系講師の私が音響学を教えているのか。
それは生徒に依頼されたからである。
最初に送られてきた資料がデシベル計算の範囲だったので、
これなら教えることができると引き受けたのが始まりだった。
最初は2日に1回、1回2時間のオンライン授業。
数学や物理はある程度教えられるけど音響学は0からのスタート。
私も必死で勉強した。
音響学のテキストやプリントを見ても、表現や解法には納得できなかった。
高校物理のわかりやすい参考書を購入し、
いろいろなネットの記事を参考にした。
私が理解してから生徒に教えるために資料を作るので、
どういう表現で言い換えればいいのか、
どこから復習が必要なのか、
といった生徒にわかりやすく伝えることを優先した。
最初は教えるために手書きのプリントで解説した。
今は資料をワードで作り直しすべてPDFにしている。
独学で音響学を勉強するのはやる気がいくらあっても無理だ。
誰かに聞ける環境でないと内容が理解できないからだ。
周りに数学が得意な友だちがいればいい。
教授や講師が質問に答えてくれればいい。
では、それらが不可能な場合はどうするか。
世の中には言語聴覚士の国家資格試験対策予備校がある。
金銭的に余裕があればそこに通うのもありだ。
でも、実際にはそんな余裕がない方が大勢だろう。
そこで私が提案するのは第三の選択肢。
音響学だけオンラインで授業を受けるというもの。
もちろん個別指導だからわからない範囲だけ質問することもできる。
音のスペクトルだけわからなければそこをピンポイントで教える。
現在、私はオンライン講師をしている。
私の授業を受けるにはお金を払わないといけない。
面倒かもしれない。良い値段するかもしれない。
だけど、私は言語聴覚士を目指す生徒に、
「音響学がわからなかった」
という理由だけで夢を諦めてほしくないのだ。
だから、こうやってブログを書いている。
もし気になったら右のリンクから相談室に来てはどうだろうか。