ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎034 弦の固有振動

弦の固有振動

両端を固定した弦の中央部を弾くと、

一定の高さの音が出る。

これが弦に生じる定常波である。

輪ゴムやギターの弦の場合、2倍振動以降は難しいと思う。

縄跳びの縄を二人で上手く動かすと2倍振動ができるだろう。

 

弦の振動は必ず両端が節になることに注意しよう。

葉っぱ1枚の半波長を基本振動として、

半波長が何個含まれているかで何倍振動と表現される。

葉っぱ2枚なら2倍振動、

葉っぱ3枚なら3倍振動だ。

 

高校物理基礎では、nを整数にしてm倍振動と記述するが、

音響学ではn倍振動と表現する。

今回はまだ導入なので、

『n倍振動というのは葉っぱがn個あるから』

ということがわかればOK。

あと、弦の振動は横波だということを忘れないようにね。

 

次回から文字と式がたくさん出てくる予定。

がんば!