フォルマント(ホルマント)とは、
声道の共鳴によって強められる共鳴周波数帯である。
閉管の基本振動に対応する共鳴周波数帯を
第1フォルマント(F1)、
3倍振動に対応する共鳴周波数帯を
第2フォルマント(F2)、
5倍振動に対応する共鳴周波数帯を
第3フォルマント(F3)、
と呼ぶ。
中性母音の場合の中心周波数は、成人男性の場合、
第1フォルマントが約500Hz、
第2フォルマントが約1500Hz、
第3フォルマントが約2500Hz、
である。
これは声道を閉管で近似した計算結果と概ね一致する。
今回は成人男性の場合で計算したが、
フォルマントは性別や年齢によって変化し、
声道の長さによっても左右される。
成人男性は17cm、成人女性は15cm、子どもは13cmくらいなので、
フォルマントが最も高いのは子どもで、
続いて成人女性、成人男性の順になっている。