はじめに
こんにちは。
レバレジーズでHRTech系SaaS NALYSYSの開発チームでEMをやっております、下畑と申します。
1月の第二週に、あけましておめでとう合宿と題し、
任意でメンバーを募集し、旅費が自腹のプライベート開発合宿を行いました。
取り組みとしてうまくいったので報告いたします。
この記事に書かれていること
- 自腹での開発合宿は今後の合宿予算を取るための布石として行なったのですが、
目論見を超えた大きな話になったこと - 実際の合宿の様子
参加してくれたメンバーたちが楽しかった思い出として見返せるように
この記事を読むとわかること
- 弊社エンジニアの自律性とチームワークが凄い
- 開発合宿は自腹でもやる価値ある
- 開発合宿はそれなりの成果と楽しい思い出を作れる
- 予算取りの一例としての自腹開発合宿、ありだと思います
開発合宿をやるぞ!
ことの発端
昨年のシステム本部キックオフにて、本部長が開発合宿をやりたい人はぜひ提案して欲しいという話をしていました。
その後、私が所属しているチームでは「なんだか楽しそうだから合宿してみたいなぁ」という機運が高まりました。
新しい企画が生まれるごとに、「これ、合宿でつくっちゃう?」といった冗談めいた会話が起こるようになりました。
高いハードル
そんなこんなで合宿やりたいという熱がどんどん高まり、現実的に会社のお金を使って合宿を行うにはどういう調整が必要なのかをPdMと考え始めました。
合宿をやりたいとおっしゃっていた本部長に話を聞いてみたところ、以下の答えが返ってきました。
「GIGAZINEに載るような面白いことをして欲しい。」
GIGAZINEさんはIT系の真面目なニュースからクスッと笑えるニュースまで掲載される歴史あるサイトです。
そこに載るってハードル高くないか?と。
他社でも開発合宿を行っているところは多数あるため、ただ合宿をやるだけじゃだめだと。
でも合宿はしたい!!
会社のお金を使って合宿を行うために我々が出来る現実的な調整としては、
プライベートで合宿をしてみて、その成果を社内外にアピールをしてみることではないかと結論を出しました。
つまり、今回行った開発合宿は、弊社で今後の開発合宿開催予算を取るためのPoCみたいなものになります。
提案と反応
プライベートで開発合宿を行うには、メンバーに宿泊費はもちろん貴重な休日を、半分仕事として消化してもらう必要がありました。
任意参加としてメンバーを募るにしても、人が集まらないと開発はできないため、ある程度のメンバーを集める必要がありました。
ただ、事前に開発合宿をやりたい機運がチーム全体で高まっていたこともあり、すんなり人は集まってしまいました。あっけない。
地方に在住のデザイナーの方も参加していただけたりと、開発するには十分なメンバーが集まりました。
以前チームでフルマラソンに参加した経験もあり、メンバーたちのフットワークの軽さに関しては認識していたものの(以下の記事参照)、
今回も弊社エンジニア達の人柄に対して企画する側としては感謝しかなかったです。
tech.leverages.jp
準備編
いつどこに泊まろう?
これは私の性格なのですが、やると決まったら待ちきれないタイプの人間でございまして、
一ヶ月後ぐらいの日程でみんなが暇そうな日をおさえました。
場所の案出しをお願いしたところ、グアムなど遊ぶ気満々の候補地も出ましたが、
自腹のことも考えると予算も無理のない範囲で行きたかったので最終的に湯河原にしました。
こちらの記事も参考にしました。
www.yugawara.or.jp
確かに湯河原は開発に集中できる環境だったと思います。
宿は大人数で安く泊まりたかったのでAirbnbを利用しました。
業務委託のデザイナーの方がたくさん候補を出してくれたのですが、
露天風呂付き、サウナ付きというとても面白い宿を予約することが出来ました。
最終的に、交通費と1泊2日の宿代を合わせて一人当たりの予算を2万円弱に抑えることが出来ました。
何をやろう?(結果も)
本部長から言われた「GIGAZINEに載れ」が頭から離れず、とりあえず面白い開発を合宿中にやってみようという話になりました。
宿も平屋の貸切だったため思い切ったこともできるということで、合宿で以下の検証をしてみることにしました。
- 露天風呂での開発は捗るのか?
- サウナで整った頭で開発すると捗るのか?
- 酒飲んで開発すると捗るのか?
- オールナイト開発はパフォーマンスを出せるのか?
- ランニング直後に開発すると捗るのか?
結論を書きますと、
みんなのテンションを上げたりエンターテイメントとしてやりごたえはあったのですが、
開発生産性にどう影響が出たのかはよくわかりませんでした。
露天風呂開発に関して具体的な言及をいたしますと、
腰への負担が座って開発するより少ないのと、外気温が低くのぼせる心配もあまりなかったので
意外に長時間開発に適していると感じました。
ただ、高価なマイPCを水没させてしまうリスクも孕んだ開発となるためおすすめはしません。
何を開発しよう?
現在開発しているNALYSYSはHRテック系SaaSですが、
HRテックがタッチするドメイン領域は非常に幅広く、我々が共感できる課題を改めて探索するフェイズでした。
ちょうど昨年末は、弊社の人事部に話を伺いながら共感できそうな課題を探していた時期であったため、
何を作ればいいかを合宿直前まで悩みました。
開発の弾を4つやろうという結論が出たものの、チームメンバーだけだと終わらせられるか心配になりました。
仲間を求めて
開発する機能ラインナップに対して人が足りないことに気付いたのは合宿の前々日でした。
こんな直前に声掛けをしても、なにかしらのメリットがないと人も集まらない気がしたので、
宿泊費はチームメンバーで持つから無料で合宿に参加しない?と声掛けをしました。
今回の宿は宿泊費が固定だったため、人数が増えてもメンバー一人当たりの宿泊費が変わらなかったことが幸運でした。
最終的にはその作戦で追加で5人あつまりました。
内訳としては、
同じ事業部の別チームに所属する開発者が2人、PMMが1人、
調子に乗って人数多い方が楽しいからと声をかけてみた別事業部の営業の方と人事の方1人ずつです。
合宿はこんな感じ
スケジュール
こちらは事前に用意しておいた合宿のしおりに書いたスケジュールです。
露天風呂開発やサウナ開発など色々やりたいことがあったため少しユニークな予定も入ってます。
1日目
13:00 湯河原集合
13:30 飯食う
14:00 買い出しとか
15:00 宿チェックイン
15:10 風呂をすぐにわかしてサウナをON
15:30 開発開始
20:00 夕飯
21:00 酒飲み開発開始
2日目
4:00 開発終了 & 就眠
7:00 マラソン勢は起床し、峠を走る
8:00 走らない人達が起床
8:30 朝飯
9:00 開発開始
11:00 開発終了&チェックアウト
集合
総勢11人での合宿だったのでちゃんとみんなが時間通りに集まるかが少し不安でしたが、ほぼ集合時間に集まりました。すごいぞ。
湯河原駅前には撮影用の大きな風呂桶があるので記念撮影を撮りました。
買い出し
スーパーで買い出しをしたのですが、店に着いた直後やれ鍋が食べたいだのお好み焼きを作りたいだの、各々が買いたいものを買いに散らばっていきました。
人が多いって賑やかでいいなぁと思いました。
多分統率取りたいとかって思ってしまうとストレスになるかもしれないなと思いましたけれど、
別に仕事じゃないですし、みんなが各々好きにやってるのをみて笑ってるくらいがちょうどいいんだと思いました。
宿についてまずやったこと
誰がどの機能をつくるかと、GIGAZINE企画のやること一覧を大きな紙に書いて貼りました。
みんながこれを見てくれたのかは知りません。ただこういうことをやってみたかったのです。
開発スタート
ブリーフィングとして、開発を始める前に各チームに対してやりたいことを伝えていき、自分も開発をスタートさせました。
とても驚いたのは自分からやったインプットはそれくらいで、あとは各メンバーが自律的に各々の開発をうまく進めていってくれたことです。
合宿という限られた時間内にアウトプットを出すためにスコープをよしなに切ってくれたり、
新卒1年目の方も周りの先輩をうまく頼りながら開発を進めたり。
各チームがバッグブリーフィングを適切にしてくれたのでこちらも心配なく作業を任せることが出来ました。
メンバーの1人が小型のプロジェクターを持ってきてくれていたのですが、会社以外でチーム開発をするときはとても便利ですね。
レビュー会が開きやすい。
ディスプレイを持ち歩くよりコンパクトですし、専用の設備がない宿で開発合宿を行うのであれば必需品だと思いました。
ごはんは大事
これも驚いたことなのですが、手の空いた方達が自律的に炊事や食器の後片付けをしてくれました。
ヘビーな開発をしている連中が開発に集中できるように大きなサポートになったと思います。ありがとうございました。
開発合宿でアヒージョが食べられるとは思わなかったです。
飲酒開発
夕食を終えてからはお酒を飲んで開発を行いました。
すぐ眠くなる方がいたり、テンションが上がってウキウキで開発する方もいたり面白いものが見れました。
自身の開発を終えたメンバーから就寝していきました。
ランニング
翌朝マラソンするメンバーは箱根に向かう十国峠をランニングしました。
普段走っていないPdMも走りましたが、登り降りで往復6kmを完走。
これからも一緒に走りましょうね。
チェックアウト
無事開発合宿を完走し、みんなで後片付けをしてチェックアウトしました。寂しかったなぁ。
合宿を終えて
本番環境へのデプロイ回数
8回
たくさんデプロイできたと思います。
機能開発
開発予定だった4機能中、3機能は本番リリース完了まで漕ぎ着けました。
残りの機能に関しても、翌週の業務で開発を終えて本番リリースすることが出来ました。
GIGAZINE企画
サウナに入ったら眠くなってしまったので、サウナ整い開発に関しては検証できませんでしたが、他は色々試すことが出来て楽しかったです。
ただ開発するだけではなく、普段できない開発をやってみることで開発合宿に深みが出たなと自己満足しています。
総括と今後
メンバーのおかげで成果を出せた
チームメンバーにも恵まれていますが、フットワーク軽く誘いに乗ってくれたゲストの方々がいたおかげで、想像以上の成果をあげることが出来た開発合宿だったと思います。
オールインハウスの強み
弊社は開発営業マーケティング部門を網羅的に揃えているオールインハウスの会社です。
NALYSYSは社内でも利用しているサービスであり、社内顧客からのFBも参考にしながら開発を進めています。
今回は事業部外の方にもご参加いただき仲良くなれたので、FBをもらえるパイプを増やすことが出来ました。
今後製品開発を進めていく上でよい状況が作れたと思います。
開発合宿おすすめです
開発に集中できるように食事付きの宿にすべきだったことや開発要件の計画性の無さからくる場当たり的な人員調整等、反省する点は多々ありました。
ただ、いろいろな調整がめんどくさいからという理由でやるか迷っている方はとりあえず自費でやってみることをお勧めします。
PoCとしての成功
この合宿の結果を事業部長が社長に見せてくれたおかげで、正式に合宿の予算が取れることになったようで、PoCとして大成功でした。
事業部長が話を更に大きくしてくれて、事業部全体で開催する運びになったそうです。
事業部長と社長の距離が近く、そういった調整がスムーズに口頭で進む点も弊社の面白いところなのかなと改めて思いました。
最後まで読んでくれた方へ
これからも開発合宿は継続的に行われていくと思います。
どうせ開発職として働くのであれば開発って楽しいなと思いながら働きたいと思っている方も多いと思います。
もしかしたら弊社であればそれを叶えられるかもしれません。
ご興味を持っていただけた方がいらっしゃいましたら是非以下の採用サイトからご応募してみてください。
recruit.leverages.jp
我々の普段の開発の雰囲気はこちらのYouTubeをご覧ください。
youtu.be
我々の作っているSaaSはこちらになります。
nalysys.jp