四十の一部始終

ゆるやかに再起動。

『PLAMATEA トキ』を作る。

 

初めて美プラを作ったのはだいぶ前のことになるが、久しぶりに興味のある題材の美プラが出たので買ってしまった。グッドスマイルカンパニーマックスファクトリーによるキャラクター可動プラモデルシリーズPLAMATEAの『トキ』である。

 

トキは『ブルーアーカイブ』に登場するキャラで、フルネームは飛鳥馬トキ。ゲームの舞台となる学園都市キヴォトスに存在する三大校のひとつミレニアムサイレンススクール(通称・ミレニアム)の一年生で16歳(留年)。ミレニアムの生徒会組織にあたるセミナー直属のエージェント集団C&C(Cleaning&Clearing)に所属しており、普段はC&Cのユニフォームであるメイド服を着ているので学校の制服を着ている姿を見ることはほとんどない。

 

 

トキは当初ユーザーの分身である先生と敵対していたセミナー会長である調月リオの片腕として登場し、思想の違いでセミナー会長と袂を分かったC&Cのリーダーである美甘ネルとの死闘を演じることになる。最初のうちはクールで無表情、命令に忠実で多くを語らないミステリアスな雰囲気を持ち、冷静沈着で高い戦闘力を誇る油断も隙もない相手……という印象だった。

 

だが調月リオが失踪したことでセミナーの指揮系統から外れ、手持ち無沙汰になってしまった彼女がC&Cの正式な仲間として迎え入れられることになるとイメージは一変。感情をあまり表に出さないながらも実は寂しがりやの構ってちゃんという性格が明らかに。先生を呼び出すために非常ベルを鳴らしてみたりやたら褒めてもらいたがったりする子犬のようなところもありつつ、すっとぼけた言動を繰り返す愉快な一面を覗かせるようになり、今では先生に対する好意も隠さなくなってきている。銃を撃たれても痛いで済む程度に頑丈なのがキヴォトスの住人なのだが、その中でもトキは顔面に青痣ができる程度にボコボコにされることがしばしばあり、整った顔立ちのトキが散々痛めつけられる様子には何かいけないものに目覚めさせられそうになるとかなんとか……。

 

 

ゲーム中においてはなかなかの衣装持ちであり、通常のメイド姿に加えて戦闘時にはノースリーブミニスカメイドに変身し、調月リオによってあつらえられたパワードスーツ『アビ・エシュフ』装着時にはメイド服を脱ぎ捨て全身レオタード姿になる。アビ・エシュフは両腕に機関砲、肩に二門のビーム砲を備えた大型の機械兵器で、なかなか男の子の心をくすぐる無骨なデザインなのだが、普段のトキのスマートなイメージとは違ったパワフルな戦闘が可能になる。そしてC&Cの潜入用衣装であるバニースーツや、最近ではようやく学校の制服姿も披露しつつ最新のメインストーリー(2025年5月現在)であるデカグラマトン編でも新衣装に身を包んでの活躍が期待されているので、作品においては出番に恵まれている美味しい立ち位置のキャラであることは間違いない。

 

 

アプリ実装時のPV。

かなり素の性格を出すようになったイベントPV。

 

 

とまあキャラクター紹介はこの辺にして今回のキットの話に。箱を開けると中身はこんな感じ↓。ランナー数的にもガンプラで言えばHGの比較的大きい方ぐらいのボリュームだろうか。しかしガンプラと同じようなつもりだと若干ヤケドするかもしれない程度にはちょっと難しい箇所が実際に作ってみるといくつかあった。

 

 

まずは頭部から作る。この頭部がなかなかの曲者で、細く垂れた前髪や頭に装着しているヘッドセットが一体成型されておりやたら細かい。触ったらすぐに折れてしまいそうなほどで作っていると嫌でも緊張感が高まる。表情は三種類あるのだが前述の細いパーツのおかげで表情を変えるために頭部を一旦バラすのはかなり怖い。どうせならひとつのキットに頭部を複数付けてくれればいいのにと思う。ブルーアーカイブの生徒の特徴であるヘイローもかなり繊細なパーツのためとりあえず付けるのは後回しにする。

 

 

次に胴体。たぶんこのキットで一番の難関なんじゃないかと思うのがここ。パーツが細かいというのもあるが、ちゃんと嵌まっているのかどうかいまいち手応えがないというのがその理由。特に弾帯を吊るしているサスペンダーのパーツは分割されているせいもあって何回ポロリしたか分からない。なんなら完成してからポーズ付けようとしたときにも落ちまくるのでかなりのストレスだった。いっそのこと接着剤で固定してしまうのも有りなんじゃないかと思う。スカートは可動するため分割されているのでこれも少し外れやすい。

 

 

そして両腕。手のパーツは右手が6個左手が5個付属しており、トキのトレードマークでもあるダブルピースの再現も可能。この辺は特に問題ないが、手首の可動は若干の硬さがある。これは足首も同様。

 

 

そして両足。めちゃくちゃ細くてトキのスタイルの良さを感じさせる長い足。左足にはサイドアームであるハンドガンのホルスターが付けられるようになっているのだが、ゲーム中にハンドガンを使った描写がないせいか個人的には印象が薄い。デカグラマトン編の予告アニメでは二丁拳銃で戦うシーンがあるのでそちらに期待だ。膝の前後を間違えて嵌めていたことに気がついたのは最後の最後だった。よって写真では逆になっている。

 

 

残りのアタッシュケース、トキの愛銃であるアサルトライフル『シークレットタイム』やサブアームであるハンドガンに台座、メイド服の背中の大きなリボンを作って全ての部位が揃った。そしてついに合体!

 

 

完成! 美プラトキちゃんです。ピースピース。

 

設定上意識の有無でヘイローが出たり消えたりするので、プラモデルでもヘイローを付けるとまさに命を吹き込まれたかのようだ。ブルアカキャラの個性としては本当に発明だと思う。差し込む穴は細いのであまり力任せにやると折れそうなので細心の注意を払いつつ押し込んだ。

 

 

左太腿に固定されたホルスターからはハンドガンを取り出すこともできる。ゲーム中では見られないアサルトライフルとハンドガンの二丁持ちなんかも可能。トキの愛銃である『シークレットタイム』のモデルはG11という小銃で、弾倉が銃身の上についているという世にも変な銃で、ゲーム中でも弾倉交換している姿を見ることができるのだが初めて見たときはビックリした。ハンドガンはSIG SAUER P320のフルサイズとのこと。当初設定画が存在せず、立体化によって銃の詳細が判明したという曰くがある。小銃『シークレットタイム』は一応背中にマウントできるのだが、これをやると台座が使えず自立は結構難しい。足の接地面積が小さすぎる……。スカートは分割されていて膝撃ちできるくらいの可動域はあるのだが、腕も足も関節部はやや固めのため動かすにはそれなりに気を遣う。

 

 

というわけで『PLAMATEA トキ』はこれにて完成。部品が全てABSというところと、胴体の噛み合わせがそのままだとイマイチというところを除けば顔もいいしスタイルも抜群で満足度は高い。これで7800円というのはなかなかコスパも良いんじゃないかと思う。自分で手を加えればもっと良くなるのだろうが、最近老眼入りかけているので自分でいじるのはキット自体の細かさもあってちょっと怖かった。通常メイドモードやアビ・エシュフモードとコンパチ仕様だったら何も言う事はなかったが、それは贅沢というものだろう。個人的にはアビ・エシュフ装着形態を出してくれたら買ってしまうかもしれない。

 

MyGO!!!!!×Ave Mujica合同ライブ「わかれ道の、その先へ」に行ってきた。

BanG Dream! Ave Mujica』が放送終了してから早1ヶ月。MyGO!!!!!とAve Mujicaが合同ライブを行うというのは去年の内から告知されていたのだが、間にアニメを挟んで紆余曲折あった(本当に色々あった…)2つのバンドによる合同ライブがどのような化学変化を起こすのか心待ちにしていたのだが、ついにそのときがやってきた。4月26日と27日の2Days、Kアリーナ横浜にて開催されたMyGO!!!!!×Ave Mujica合同ライブ「わかれ道の、その先へ」である。

 

 

今回の会場であるKアリーナ横浜の収容人数は約2万ということでMyGO!!!!!とAve Mujicaにとっては過去最大の箱となった。本当にここを埋められるのかと去年までは少し心配していたのだが、実際は国内外から10万を超える応募があったということで相当のプラチナチケットになったようである。今回は幸運にも両日共にチケット当選したので現地参加することができた。できたのだが……。

 

 

今回は2日間同じ席になる”通しチケット”と一日毎で別々に申し込む一般指定席の二種類の区分があったのだが、二回のうちどちらかはいい席になるはず……! そう思って一般指定席で申し込んだのだがなんと両方ともLEVEL7!!!! そんなのってアリ!?!?  Kアリーナ横浜の客席は4層構造になっていて一番下のアリーナ席から数えてLEVEL1・3・5・7となっていてLEVEL7は最上段。ステージは双眼鏡がないとあまり見えない程度には遠いらしい……という話を耳にして、正直チケットは誰かに譲って家で配信見てようかなとすら思ったりもしたのだが結局は行くことにした。チケットが当たっただけでもいいだろというのはその通りだし、結論から言えばものすごく楽しめたので結果的には良かったのだが。

 

入場前

 

そういうわけでライブ当日。二日間参戦したのだがここからは基本的に一日目について書くことにする。二日目は午前中仕事だったのでかなりギリギリの入場になったので。開場は16時半だが横浜駅に到着したのは14時過ぎくらい。Kアリーナ横浜に行くのは初めてだったのでやや余裕を持って現地に向かったのだが、東口を出て日産のビルの中を通る橋の上からKアリーナ横浜が見えたので特に問題なく到着することができた。早くも人だかりのできているKアリーナの敷地内には今回参加する4ユニットののぼり旗(っていうのこれ?)がずらっと並んでいたりして、いやが上にも気分は高まってくる。

 

 

今回はこれまでで最大の箱ということで現地はまるでお祭り騒ぎ。去年のMyGO!!!!!6thライブのときも会場から少し離れた広場にキッチンカーだったり協賛企業の展示なんかがあったりしてまるでフェスみたいだな~! と大いに感動したものだが、今回はそのときの比ではない。もうすっかりお馴染みになった感じのあるJRの推し旅やプロテインバーの販売ブースがまずお出迎えし、その向かいにはキッチンカーなどが並ぶフードコーナー。少し行くと各メーカーのブースにぬいぐるみやコラボヘッドホン、劇中でキャラの使っている楽器と同じものが展示即売されていた。

 

 

会場入口前近くにはカプセルトイコーナーがあり、その反対側にはミニクレーンゲームやプライズフィギュア、コラボリングなんてものまであるグッズの数々が展示。専用ラベルの缶ジュースを売っている自販機もあったがあまりに長い列に並ぶのを断念せざるを得なかった。とまあとにかく人の数が多くて賑やかで開場前に時間を潰すものには困らなかったのだが、一通り見て回った後のトイレの長蛇の列にはさすがに困ったので、一旦会場を離れ近くの鉄道模型博物館で用を足してから会場に戻るとちょうど入場を開始した頃であった。

 

 

 

開場後

荷物検査を済ませ入場。入口はLEVEL3で自分の席のあるLEVEL7までは階段で登っていかなければならない。3階と4階の踊り場のようなところにフラワースタンドがずらっと並んでいるのが遠くから見えたのだが、あまりの人の多さに今回は撮影を断念せざるをえなかった。聞くところによると今回のフラスタは200個近くあったとか……。

 

今はまだ軽い足取りでLEVEL7まで一気に上がるとホールに入る前の外周にはバーのような施設があり、外では列が長くて買えなかったコースター付きコラボドリンクが売っていたのでそれを飲んで一息ついた。二種類あったので二日で一種類づつ。こうして開演までしばしの時を過ごす。

 

 

いざホール内に入ると最上段だけあって足が竦みそうになるほど高い! アリーナ席の人が豆粒みたいに見えるほどで、下まで50mくらいあったんじゃないだろうか……? 音響がいい会場だから最上段でも楽しめるよという話は聞いていたものの、さすがにステージはかなり遠くてやっぱり近い方がいいだろ……というのはひしひしと感じていた。とはいえ現地に来てしまったものはもうしょうがないので観念して席につく。やはりというか周囲は中国人が多く甲高いおしゃべりがそこらじゅうから聞こえる。せめて演奏中はお行儀よくしていてほしいと願うしかなかった。

 

そして開演。一日目、二日目共にトップバッターはアイドルユニットのsumimi。アニメではそこまで出番があるわけではなかったのだが、ここで一気に会場が温まったのはsumimiのおかげと言っても過言ではない。観客側も誰が言い出したわけでもないのに黄色のペンライト一色になって非常に息が合っていた。劇中で人気アイドルと呼ばれるのに相応しい歌唱力、キレキレのダンス、そして愛の籠もったファンサの嵐。あの瞬間は会場のみんながsumimiに、特に純田まな役の反田葉月さんにメロメロ(死後)だったはず。他でsumimiとしてパフォーマンスを披露することはなかったので、このたった二日間のためだけに仕上げてきたことになる……そう思うとある種の感動があったことは間違いない。1曲目はアニメでもしばしば流れていたお馴染みの『Here,The World!』。2曲目はなんと円盤特典用に書き下ろされた新曲の『Sweet Escape』だった。初華が祥子との思い出を元にして書いたのではないかという疑惑のある歌詞をまなちゃんに歌わせるのはなんとなく業を感じてしまった。

 

燈と祥子の詩の朗読を挟み3曲目から7曲目まではMyGO!!!!!が先行で、しょっぱなからムジカ最終回で披露した新曲『聿日箋秋(いちじつせんしゅう)』からスタート。愛音と楽奈の背中合わせのギターパートもしっかり再現し、その後はメンバー紹介を経て『迷路日々』『迷星叫』『壱雫空』と定番曲が続き会場を沸かせてAve Mujicaにバトンタッチ。アニメOPの『KiLLKiSS』から始まり『Georgette Me, Georgette You』『Ave Mujica』とこちらも手堅いセトリが続く。演奏形態を変えないといけないMyGO!!!!!と違って普通にEDもやれるムジカがちょっと羨ましいと思ってしまった。たまには『栞』をライブで聴きたいものだ。

 

そして幕間でスクリーンに流れた『It's MyGO!!!!!』の3話で会場がざわついた。もしかしてやるのか、アレを!? きっと誰もがそう思って身構えたに違いない。幕が上がったときそこにいたのは中学生当時のままのCRYCHICだった。つまり当時の制服を着た五人の姿には驚きを隠せなかった。ファンサにしてもやりすぎなくらいだ。1曲目の『人間になりたいうた』の後にはメンバー紹介があり、燈の順番が回ってきたときには思わず祥子に頼ってしまう場面も。CRYCHICのライブはたった一回で解散してしまったが、そうならなかったらこんなやりとりもあったのかもしれない……。今となっては叶わぬ願いだが夢を見せてくれただけでもありがたい。そして2曲目はついに封印が解かれたあの名曲『春日影』。なまじ人気があるからいつライブでやってしまってもしょうがないような状態ではあったがよくここまで我慢したと思う。物語を大切にしている姿勢が伝わってきてこちらとしても嬉しい。まだ辿々しい燈の歌声に会場も聞き入っていて、ペンライトをぐるぐるしているような客もこの曲だけは非常に大人しかったのが印象深く、思わずしっとりしてしまった。でも個人的には待ち望んでいたはずなのに不思議と涙は流れず、どこかほっとしたような気持ちになりながら緑一色になった会場で自分もペンライトを左右に揺らしていた。二日目も同じタイミングでCRYCHICが登場したがその時はなんとTHE FIRST TAKE版の衣装で登場するというサプライズ。燈の歌唱もしっかりとしたものに変わっていて、ちゃんと中学生版と歌い分けているという芸の細かさであった。

 

全体のちょうと中間にあたるCRYCHICが終わると今度は『It's MyGO!!!!!』の7話Aパートが流れ、次の出番はMyGO!!!!!だというのを暗黙のうちに教えてくれた。そのアニメが終わった瞬間に演奏が始まるものだから跳ねるように慌てて立ち上がる。曲はもちろん『碧天伴走』だったのだが、もっと驚いたのはその次の曲だった。MyGO!!!!!版『春日影』!!?? 禁断の春日影二度打ちだって!? MyGO!!!!!版はキーボードがギターに変わるわけでだいぶ印象も異なるのだが、こっちもやるとは思わなかったのでこれが今回のライブで一番のサプライズだったかもしれない。アニメムジカの7話を経て色々と状況が変化したのを実感する。中国語でおそらく「なんで春日影やったの」と誰かが叫ばなければもっと良かったのだが。それでも2万人いてそれをやったのが1人しかいなかったのが不幸中の幸いだったのかもしれない。そして劇場版の燈の詩を一部朗読したあと最後は『詩超絆』でMyGO!!!!!側は締め。最後が『音一会』でも『焚音打』でもないというのはあまりにも珍しい。演者の方もそう思っていたのか二日目のトリは『焚音打』で、最後にはムジカ最終回の最後の最後、手を繋いでの「ありがとうございました!」も再現してくれた。

 

そしてここからはAve Mujicaのラストスパート、一気に5曲が続く。アニメ10話で披露された初華の内に秘められた愛欲まみれの歌詞に祥子が美しい曲をつけた『Imprisoned XII』から10話のトリを飾った『Crucifix X』、続けて最終回で披露された『八芒星ダンス』ではモーティスによるギター回しで見ているこっちがヒヤヒヤさせられつつ、『顔』ではモーティスキックを繰り出す。今回のライブではとにかく『顔』が頭おかしいくらい盛り上がったのがいい思い出だ。メロディーがキャッチーでHEY!と観客が湧きやすいポイントも抑えていてとにかく熱い。海鈴の信頼できるベースもカッコよく最高にノれる。今後はMyGO!!!!!でいう影色舞くらいライブの定番曲になりそうな予感。そしてラストはアニメ最終回でトリを飾った『天球(そら)のMujica』のシンガロングで会場が一体となり全19曲が終了した。

 

演奏終了後のカーテンコールではsumimiも含めた11人が勢揃い。Ave Mujica側はライブにおいては世界観を守るためなのかこれまでのライブでは一度もカーテンコールをしたことなかったので、ここに出てきたのは初めてのこと。そのせいか感極まっているメンバーがいて、それを仲間同士で慰めあって微笑ましい気分に。Ave Mujicaってアニメではあまり仲良くはなかったが現実のメンバーはMyGO!!!!!に比べると仲良しアピールが目立つ。その点MyGO側はわりと場馴れしてきたものだとしみじみ思う。そして退場前にとびっきりのファンサをしていたのだが、俺だってファンサ浴びたかった!前にいたかった!と思ったのでやはりLEVEL7はツライ。

 

カーテンコールの後にはそれぞれのバンドで発表があり、MyGO!!!!!は7月からZEEPツアーが東京・大阪・名古屋・札幌の4公演が、12月には武蔵野の森総合スポーツプラザから名前を変えた京王アリーナで8thライブが発表に。7thシングルも8月6日に発売。MyGO!!!!!ついに北海道上陸はめでたい。ZEEPツアー東京公演は平日なので申し込むかどうかちょっと迷うところ。Ave Mujicaも7月にララアリーナ東京ベイで2Daysが行われる。Ave Mujica側のこれからの主要な情報はたぶんそちらで公開になるのだろう。アニメが終了になって一旦活動も落ち着くかと思われた両グループだがいまだ休まるところを知らない。こうして今回のマイムジ合同は幕を閉じた。

 

 

とりあえず全体の所感を述べておくと、今回のライブはアニメの放送終了直後なのでその後MyGO!!!!!とAve Mujicaはどういった絡みをするのか? というのを少しは期待していたのだが、MCもほとんど無く、薄っすらとした物語すらもなかったのでそこは少し残念だった。全部の不都合を一旦全部無かったことにして2バンドだけではなくsumimiとCRYSHICも集めるという企画を現実にするためには仕方のない面はあるのだが……。

 

このライブはアニメが終わってからの”その先”ではなく、まだ分かれ道の直前と言った感じで徹底的なアニメの再現を行うメモリアルライブであった。実際ほぼアニメで使われた曲しかやらないという徹底ぶりで、その点では非常に盛り上がったし楽しめたのも確かである。MyGO!!!!!側はセトリにセカンドアルバムの曲1曲もないというのはある意味掟破りだ。推しているMyGO!!!!!はともかくAve Mujica側は個人的にアニメ前の曲はあまり覚えてないこともあって知ってる曲しかないというのはありがたかった。

 

4組のグループが入れ替わり立ち替わりで出てくることもあってステージの転換が多かったのだが、その間に曲が始まる前のアニメ映像を流すのも盛り上がりに一役買っていた。次に誰が出てくるのかという期待感も高まったし、気分的にも盛り上がる。うまい時間の使い方だったと思う。立希の『ブロックしてやる!』や祥子のクソ親父が更生する場面では拍手が起こったり、海鈴の出てくる場面では笑いが起こったりちょっとした応援上映的な雰囲気を味わえた。

 

演奏面ではセトリがアニメ曲中心だったせいかMyGO!!!!!側はライブの鉄板曲が半分封じられた状態だったのでAve Mujica側と比べてややパワーの差を感じてしまったかもしれない。逆にAve Mujicaの生演奏が想像以上だったので単独ライブにも行ってみたくなった。個人的にアニメは手放しで褒められないが、音楽面ではあまりにも強いAve Mujicaを見せられてしまった。パフォーマンスはMyGO!!!!!Ave Mujica共に素晴らしく、本当にファンサービス満点だったが今回女性客が結構いたのか本当にアニメと同じように黄色い声援が上がるのはなんか解像度が上がった感じがしてちょっと面白かったかもしれない。いやあ…本当にいいライブだった。終わったばかりなのに、今はもう次のライブに行きたくなっているくらい。

 

セットリスト

Day1:Petrichor

1.【sumimi】Here,the world!

2.【sumimi】Sweet Escape

3.【MyGO!!!!!】聿日箋秋(いちじつせんしゅう)

4.【MyGO!!!!!】迷路日々(メロディ)

5.【MyGO!!!!!】迷星叫(まよいうた)

6.【MyGO!!!!!】壱雫空(ひとしずく

7.【Ave Mujica】KiLLKiSS

8.【Ave Mujica】Georgette Me, GeorgetteYou

9.【Ave Mujica】Ave Mujica

10.【CRYCHIC】人間になりたいうた

11.【CRYCHIC】春日影

12.【MyGO!!!!!】碧天伴走

13.【MyGO!!!!!】春日影 MyGO!!!!!ver

14.【MyGO!!!!!】詩超絆(うたことば)

15.【Ave Mujica】Imprisoned XII

16.【Ave Mujica】Crucifix X

17.【Ave Mujica】八芒星ダンス

18.【Ave Mujica】顔

19.【Ave Mujica】天球(そら)のMusica

 

Day2:Geosmin

1.【sumimi】Here,the world!

2.【sumimi】Sweet Escape

3.【Ave Mujica】Imprisoned XII

4.【Ave Mujica】Ave Mujica

5.【Ave Mujica】顔

6.【Ave Mujica】天球(そら)のMusica

7.【MyGO!!!!!】壱雫空(ひとしずく

8.【MyGO!!!!!】迷路日々(メロディ)

9.【MyGO!!!!!】迷星叫(まよいうた)

10.【MyGO!!!!!】碧天伴走

11.【CRYCHIC】人間になりたいうたII

12.【CRYCHIC】春日影

13.【Ave Mujica】KiLLKiSS

14.【Ave Mujica】Crucifix X

15.【Ave Mujica】八芒星ダンス

16.【Ave Mujica】Georgette Me, GeorgetteYou

17.【MyGO!!!!!】詩超絆(うたことば)

18.【MyGO!!!!!】聿日箋秋(いちじつせんしゅう)

19.【MyGO!!!!!】焚音打(たねび)

 

『BanG Dream! It's MyGO!!!!!&Ave Mujica』合同企画展『あつめた一瞬、閉じ込めた永遠』を見てきた。

 

4月4日から渋谷で始まった『BanG Dream! It's MyGO!!!!!&Ave Mujica』の合同企画展『あつめた一瞬、閉じ込めた永遠』が渋谷MODI2階にある”東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYA”で始まった。4月20日を境目に展示がMyGO!!!!!メインからAve Mujicaメインへと入れ替わるということもあり、早めに行っておくことにした。

 

4月13日の東京は生憎の雨。まるでOPアニメ『壱雫空』の最初のようにどんよりとした空だ。渋谷駅のハチ公口を出てスクランブル交差点を原宿方向に進むと、5分もかからずに今回の展示会を開催している渋谷MODIが見えてくる。表のデジタルサイネージには渋谷にはおおよそ似つかわしくないアニメの絵が…と言いたいところだが最近の渋谷ではアニメのコラボはとくに珍しくなくそこらじゅうで見かけるのでこんなところで怯んではいけない。とりあえず入って正面のエスカレーターで2階へ。

 

 

2階へ上がるとすぐ目の前に東京アニメセンターがあった。今回のイベントは入場が30分毎に区切られており、全ての枠はほぼ前売り券で埋まっていたので当日券はあてにできなかった。そのためグッズ付きの前売り券を買っていたのだが、到着したときにはまだ前の入場枠のお客さんが入場している途中だった。ひとりひとりに前売り券のグッズであるチケット風アクリルカードとスタッフパス風ステッカーを手渡ししていただめだろう。少しの間待っていたが周囲からは中国語(たぶん)が聞こえてくる。相変わらずの人気らしい。一度列が無くなってから並ぶこと10分くらいで入場が始まった。

 

 

チケットを確認してからその枠の入場者全員にちょっとした説明があり、動画撮影はNGだがスマホによる撮影はOKとのこと。中にはいるとまずMyGO!!!!!とAve Mujicaのメンバーがお出迎え。MyGO!!!!!の方はもはや見慣れた感じだが、Ave Mujicaの方はすでに中の人たちがここを訪れたのかキャラ紹介のパネルに金色の字でメッセージやサインや落書きがされている。MyGO!!!!!のファンとして正直これは羨ましかったのだが、MyGO!!!!!はそういうことをやらなさそうな感じもあるのでしょうがない。Ave Mujicaの中の人たちの仲が良すぎるのだ。もしかしたら開催期間前半のMyGO!!!!!メインのときにAve Mujicaファンを呼び込むための工夫なのかも。逆に後半のAve MujicaメインのときにはMyGO!!!!!の方にメッセージが書かれたりするのかなどと考えた。

 

 

最初のエリアを抜けるとRiNGのカフェとAve Mujicaの控室を再現したちょっとしたフォトスポット。最初の説明で椅子には座っていいですよと言われたもののそれはちょっと気が引けた。このエリアにはキャラクター10人分の設定画や表情集も展示されていたのだがそれは撮影禁止だったので自分で行って見るしかない。この次のエリアは大スクリーンにライブ映像の流れる暗室があるのだがそちらも撮影禁止。迫力があるものの17分の映像はさすがに長く入れ替わりを待つ列が詰まっていた。

 

 

ライブ映像のエリアを過ぎると今度はアニメのストーリーと名場面のパネルが展示されているエリア。たぶん前半と後半で展示が入れ替わるというのはここのエリアの内容がIt's MyGO!!!!!からAve Mujicaになるんだろうな。

 

 

そしてアニメの最終回のところではやはり本編と同じようにAve Mujicaに乗っ取られる。この辺も中の人たちの書き込みが多いので、なんかこれが今回の目玉コンテンツみたいじゃん!と思ってしまった。後半はぜひアニメと同じようにMyGO!!!!!がトリを飾ってほしいものだ。

 

 

そこを過ぎるとこういうイベントでは定番のメッセージコーナーがある。その目の前にはOPアニメ『壱雫空』のパネルに合わせてカラフルなビニール傘の並ぶフォトスポット。奥には今回の描き下ろし私服キャラクタービジュアルの等身大パネルが並ぶ。

 

 

そして最後に待つのが物販エリア。さすがに描き下ろし10人分のグッズはキツイぜ!ということでクリアファイルだけ買うつもりだったが、6thライブのグッズなんかも売り場に混じっていたので、せっかくだからTシャツを買い足ししておいた。

 

 

まあ入場料1000円(グッズ付き前売り券だと2000円)ということでそこまで大掛かりなイベントではなく、これだけのために上京する!みたいな感じだとちょっとあっさりしすぎだと思うので聖地巡礼などと合わせて行くくらいがちょうどいいだろう。幸い渋谷周辺にはAve Mujica関連の場所もそこそこある。そんなわけで今月末の26日・27日の合同ライブに向けて気分は十分盛り上がってきた。頑張ろう。

 

『BanG Dream! Ave Mujica』聖地巡礼Part3【池袋千登世橋ルート】

 

とにかく場所だけ知りたい人向け

 

 

Ave Mujica聖地巡礼の一区切りとなる第3回は、『AveMujica』と『It's MyGO!!!!!』両作品の事実上のホームタウンとも言える池袋駅の東口からスタート。駅前の老舗洋菓子店タカセのすぐ近くにある34番口は『Ave Mujica』第8話で祥子と睦がカラオケ店に行く前に映った場所だ。ちなみにその隣は「そよりんもやめんなよ~」でお馴染みの35番口である。明治通りを挟んで反対側にある西武池袋本店の屋上には『食と緑の空中庭園』という名前のフードコートがあり(あった)、その一角にはモネの絵画をイメージしたとされている小ぶりながら橋のかかった小さな庭園があるのだが、ここは『It'sMyGO!!!!!』第8話で初華との密会をした場所となっている。西武池袋本店がヨドバシに売却された影響か現在はフードコートは機能しておらず、いつか閉鎖になってしまうのではないかと噂されているので行くなら早めに行っておいたほうがいいかもしれない。せっかくなので2023年当時に撮影した写真を掲載しておく。

 

 

喫煙所の近くにある駅前の池袋駅26番口の信号機は、第1話の祥子の回想の中でクライシック脱退を告げた後雨の中で泣いているシーンの最後に映った場所。その直前の顔を上げて泣きながら横断歩道を渡っている(MyGO!!!!!カラーのビニール傘が通り過ぎるシーン)のはそのすぐ目の前の横断歩道だと思うが、地面のタイルパターンが駅前のものなのでたぶん間違いないだろう。

 

 

第8話で祥子と睦が訪れたカラオケ店(カラオケ館)は『It's MyGO!!!!!』で愛音と燈、CRYCHICの5人が訪れた場所と同じ池袋東口本店。店の中に入るときに見える外の景色も同じだ。店内が同じかどうかは確認していないので誰か確認してほしい。このすぐ近くの東口五差路のロッテリアの前は『It'sMyGO!!!!!』アニメのキービジュアルで使われたところとしてもお馴染みの場所だ。

 

 

そこからサンシャイン60通りへと入っていく。アニメではこの通りにLIVE HOUSE RiNGがあるということになっていて、その場所はMixaliveの位置であるというのは公式からも発表されているのだが(『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』振り返り特番Part2にて)、それは劇中からの描写でもちゃんと分かるようになっている。キャラがRiNGを出た直後にはABCマートの看板が映ることが多いのでよく確認してみよう。

 

 

サンシャイン60通りをMixaliveの先に行くとユニクロがある。建物の雰囲気がRiNGっぽいと言われるのだが、個人的には似てなくもないかなぁくらいの感じ。サンシャイン60通りユニクロのある十字路で交差する道が通称アニメイト通り。左折してまっすぐ行くとアニメイト池袋本店の前を通ることになる。ここの外壁にはバンドリの大きな広告が出ていることが多いので一見の価値あり。そして4階の一角には以前はMyGO!!!!!、現在はAve Mujicaに関するスペースがあるはずなので、個人的には準聖地みたいな感じだ。

 

アニメイトを通り過ぎ、Hareza池袋の手前で右折すると駿河屋池袋乙女館があり、そのすぐそばにある首都高の下を通る歩道橋が第6話でRiNGを出ていった楽奈をモーティスが追いかけていったルートその1。劇中の描写と違ってこの歩道橋にスロープは存在しないが、楽奈はカートを引いたまま階段を登ることはないらしくそのせいでアニメはスロープ付きになったとのこと。

 

 

歩道橋を渡ってサンシャインとは反対方向の池袋六ッ又交差点へ。首都高に寄り添う黄色いビルのある場所が、祥子がCRYCHIC脱退を告げた場所である。アニメとはビルの形は異なるが場所はまったく同じである。そして雨の降りしきる中ビルの前にある横断歩道を渡って駅の方へ向かう……というのが第1話の回想における流れのはずである。

 

 

先ほどの歩道橋の場所まで戻り今度は反対側へ。ニトリが見えるサンシャイン60通りを越えるとその次がサンシャイン前交差点。『It's MyGO!!!!!』でも何度か出てきた場所だが、『Ave Mujica』においてはやはり第10話のライブの後にこの辺を歩いていた祥子と初華の元にお祖父様が車を横付けしてくるシーンが印象深い。どこにでも現れますのね、お祖父様。そもそもなんで二人がライブの後この辺にいたのかがちょっと不思議だったのだが、二人でプラネタリウムにでも行っていたのだろうか…? あの時間帯にRiNGからこっちの方に来る用事ってそれくらいしか思い浮かばない。

 

 

サンシャイン60のすぐ横にはスペイン階段がある。燈と初華にとって水族館やプラネタリムへの行き帰りの通り道となっているようだ。『It's MyGO!!!!!』では何度も登場し、初華による「歌って伝わる気がするよね」という燈とのやりとりが印象深かったのだが、『Ave Mujica』では初華が睦を(想像の中で)突き落とす場所としてすっかり上書きされてしまった感がある。休日はこの辺でイベントをやっていることが多くゆっくり見るタイミングがなかなか難しい。今回も早朝撮影のおかげでコスプレイベントの前になんとか用を済ませることができた。

 

 

サンシャインを後にして今度は首都高に沿って都電の東池袋四丁目の停留場へ。RiNGから燈が帰宅するのに使う停留所でもある。先ほどの歩道橋と同じく楽奈の移動ルートその2が近くにあるのだが文章で説明するのが難しすぎるのでマップの方を参照してもらいたい。フートショップいいづかというお店のある十字路から、お菓子のかづさ屋(劇中ではつばめ堂という名前だった)の横の小道に楽奈が入っていくという描写だった。

 

そして東池袋駅四丁目の停留所まで戻り、雑司が谷方向にほんの少し行ったところにある今は封鎖されている遮断器の無い踏切が楽奈の移動ルートその4。なんなら停留所から普通に見える程度の距離。だが正規の方向から撮影するには違法行為をしないと多分無理だと思うので、その逆側から金網越しに見るのが精一杯だった。X等で昔の写真を上げている人がいるのでそちらを見てもらった方がいいだろう。

 

 

ここから都電の線路に沿って雑司が谷方向へ。雑司が谷の停留所を過ぎて鬼子母神前の中間あたりの踏切そばに大鳥神社があるのだが、ここから大鳥神社側の住宅地の中へ少し入っていったところに楽奈の移動ルートその3がある。しかし文章で説明することが難しいのでマップを見てもらったほうが早い。それにしてもよくこんな場所見つけるものだと関心してしまう。

 

 

大鳥神社前からふたたび線路沿いを行くと鬼子母神前停留所へ。『It's MyGO!!!!!』ではたびたび出てくる場所だったが『Ave Mujica』では第7話でそよに連行される祥子を追跡する愛音が踏切で待っていた燈に声をかけるシーンくらいしかない。この辺はずっと工事中のためアニメそのままという感じにはどうしてもならない。割り切っていこう。

 

 

鬼子母神前から住宅街の間を抜けて明治通りに出ると燈の住むマンションの前にある歩道橋・千登世歩道橋はすぐそこ。アニメとは若干位置関係が違いマンションが微妙に離れたところにあるため劇中の描写そのままというわけではないのだが1階に薬局があるのは共通している。歩道橋も落下防止のためか片方の欄干がやや高くなっているので思ったより劇中の描写とはズレがある。よってここが聖地なんだという思い込みが大事だ。『Ave Mujica』では最早おなじみの風景となった燈を家まで送る立希のほかに、燈が家のベランダから歩道橋を見下ろしたり、CRYCHICの五人が揃うカットなどの印象的なシーンが追加された。

 

 

千登世歩道橋から明治通りを早稲田方向に少し行くと千登世橋下交差点があり、ここの道路標識が第9話で睦が千登世歩道橋上で燈を見上げるシーンの直前に映ったものだった。そしてそこから見える距離に、燈と祥子が初めて出会ったあの千登世橋がある。昔はここにハクウンボクの樹があったらしいが少なくとも二年前には無かった。『It's MyGO!!!!!』放送後くらいからこの辺りもずっと工事中なのが残念でならないが、合同ライブでCRYCHICの5人が揃ったビジュアルが出たり作品によってより印象深い場所になった。

 

 

千登世橋から学習院目白駅とは反対の目白二丁目交差点へ。設定上はこの先の日本女子大の場所に羽丘があることになっているらしい。学習院の場所に月ノ森、都立山吹高校の場所に花咲川とバンドリシリーズに出てくる3つの学校はそういう位置関係らしい。その交差点に入る手前の細い道が祥子が登下校に利用している富士見坂。その途中で分かれるのが日無坂という『It's MyGO!!!!!』のED栞でそよがいた場所となる。この後訪れる都電の学習院下停留所で降りてから羽丘に向かう場合妥当なルートなのだが、この坂は結構な傾斜で逆境に置かれている祥子の表現に一役買っているかもしれない。

 

 

富士見坂を下って右折、しばらく行くと都電の学習院下停留所がある踏切に出る。『It's MyGO!!!!!』では具体的な描写はなかったのだが、羽丘の生徒はなんとなく学習院下まで都電で行ってそこから学校まで行くんだろうなと思っていて、実際愛音が学習院下で降りた描写があったのは『Ave Mujica』の第7話が初めてのはず。そして同時に祥子を連行するそよを目撃することになるのだが……。

 

愛音は早稲田方面行きの電車に乗ってやってくるというのは分かっていたので、祥子とそよは三ノ輪方面行きに乗ったんだと自然とそう思っていたのだが、他の聖地巡礼している人を見ると祥子とそよが乗ったのは早稲田方面行きだと思っているのかそっち側を撮影している人ばかり。あれ…何かおかしいな……? そう思って第7話を見返してみると理由が分かった。愛音と逆方向に乗っているはずなのに二人が乗る方も早稲田方面行きになっているのだ!! 正確に言うと屋根と側面の案内がそれぞれチグハグになっていて正しくは三ノ輪方面行きのはず。謎がひとつが解消された。

 

ここから睦の住む成城学園前まで行くとなると、どういうルートで行ったのかは正直見当もつかない。目白駅まで歩いていったほうがいいんじゃないか? まあその辺は専門家に任せる。この後は学習院下から早稲田方面へ行くなり、そよが通学で使っている目白駅に行くなりバンドリシリーズの聖地巡礼をするならまだまだネタがあるが、今回はAve Mujica聖地巡礼ということでここで一旦終わることにする。

 

 

そういうわけで三回に渡ってお送りしたAve Mujica聖地巡礼(都内限定)はおしまい。分からない場所はまだあるものの(祥子の実家のモデルはありそうだけど…)後はお手上げ! 心当たりがあれば教えて下さい。

 

 

マップ

 

『BanG Dream! Ave Mujica』聖地巡礼Part2【お台場下北沢ルート】

 

とにかく場所だけ知りたい人向け

 

 

Ave Mujica聖地巡礼の第二回はお台場からスタート。本当はPart1の方でも良かったのだが、画像の数を均等にするため敢えてこっちに持ってきた。東京駅からふた駅の新橋からゆりかもめに乗ってやってきた、台場駅を降りてすぐのところにあるお台場海浜公園は、第1話でライブを終えたばかりの祥子と初華がレインボーブリッジを背景にお喋りしていた場所。お台場海浜公園駅でなくこちらなのは、劇中の描写により近いと推測されるから。アニメではロマンチックな夜景だったが撮影は朝。おかげで人も少なかった。三箇所ほど移動しながらアニメの背景と合いそうな場所を探しながらの撮影となった。

 

 

バンドリ世界のお台場にはAve Mujicaが頻繁にライブを行っている会場『G:WAVE』がある。劇場版Roseliaでも登場した由緒正しいライブ会場なのだが、このG:WAVEがお台場のどの辺りにある想定なのかいまいちはっきりしない。だが一応のヒントがある。アニメでG:WAVEの出てくるシーンをよく見ると、ゆりかもめの駅が左端の方に映っているのでそうなると場所はある程度絞られる。東京国際クルーズターミナル駅台場駅の側くらいしか候補がないのだが……結局のところ明確な答えはない。

 

 

お台場から東京駅へと戻り、第3話で仙台から東京に帰ってきた祥子たちと同じように丸の内中央口から地下へ降りて東京メトロ丸の内線に乗り、そしてふた駅先の霞が関日比谷線に乗り換える。劇中では霞ヶ門だの丸の外線だのもじった名前がいっぱい出てくるがややこしいのでここは現実の名詞で統一する。霞ヶ関では睦が案内板の前を横切るがこれは丸の内線1番ホームのもの。案内板は三箇所ほど同じものがあるが日比谷線に乗り換える階段に一番近いところ? そして改札前では丸の内線から日比谷線に乗り換える祥子と初華を追いかける睦が描写されるのだが、これは奥の階段(2番ホーム)から上がってきたわけではないというのは実際に行ってみて気付いたことだった。

 

 

霞ヶ関日比谷線に乗り換えて中目黒へというのが祥子たちの帰宅ルートだが、途中で六本木を通るので一度電車を降りる。六本木ヒルズの麓には第2話と第3話でAve Mujicaの5人が出演した音楽番組を収録しているTV局『TV KANTO』のモデルであるTV朝日の社屋がある。そよの住んでいるマンションのモデルになったとされているタワーマンション六本木ヒルズレジデンスもすぐ近くにあり、意外とMyGO!!!!!とAve Mujicaに縁のある場所となっている。そして今度こそ中目黒へ。

 

 

中目黒に着いたら出るときは目の前に横断歩道のある東口1から。目黒川沿いを歩くシーンの前に映った駅の看板がここなのだ。三人はここから横断歩道を渡り目黒川方面に行ったようだ。第3話で祥子が睦に対し感情をあらわにするシーンは中目黒アトラスタワーの麓、目黒川沿いの道で行われる。そして初華は目黒川にかかる宝来橋の向こう側からその様子を伺っていた。今回訪れたのは中目黒桜まつりの開催される直前だったためかまだ桜がほとんど咲いていないにも関わらず人が多く撮影のタイミングを誤った。東京は桜の名所が多すぎる。

 

 

中目黒から東急東横線で渋谷へ。『Ave Mujica』はプロとして活動しその話題性は日本中を沸かせた…というのが物語前半の流れのせいか、一般人の間で話題になっているシーンがしばしば挿入されるのだがそれはなぜか渋谷であることが多い。第11話で明かされるsumimi結成のエピソードで、デビューのイベントが行われたイメージ映像がどう見ても渋谷109だった。これも豊川の影響力が凄いという描写のひとつであろう。

 

豊川グループの影響力はそれだけに留まらず、第2話で全国ツアーの広告が流れていたのも渋谷スクランブル交差点のTUTAYAビルだし、第5話でも解散した後にも関わらず初華や睦の広告がまだ残っているカットがあり、ハチ公像の周囲のベンチで一般人がAve Mujica解散について話していたりもした。第3話には渋谷スクランブル交差点から渋谷ヒカリエ、渋谷スクランブルスクエアなどの高層ビルの立ち並ぶ方向を映すカットが見られる。その後の夏制服を着た花咲川の生徒がAve Mujicaの話をしているカットはハチ公像の台座がチラっと見えている!と気付いたのは実際に行ったおかげだ。

 

 

渋谷から京王井の頭線で下北沢へ。第8話でモーティスと海鈴が待ち合わせしていたのが下北沢の小田急線南西口改札の上である。その後海鈴は下北沢に住んでいると判明する。下北沢と言えば最近では『ぼっち・ざ・ろっく!』で話題となった場所だが今回はスルー。海鈴の家に向かう前に今度は小田急線で成城に向かう。

 

 

下北沢から神奈川方面に向かって7駅のところにある成城学園前駅。ここは睦の最寄り駅になっていて、北口は『It's MyGO!!!!!』の第13話で祥子が睦の家を訪れるときに日傘をさして出てくるところが描写されている。そして北口を出て正面の道(成城通り)をまっすぐ行くと並木道が続いており、その途中に第8話で自宅学習に勤しむ睦を祥子が外に連れ出すときに歩いている住宅街の道があるのだが、文章ではものすごく説明しにくいのでマップの方を参照してもらいたい。何の変哲もない場所なので最初はどう探せばいいのかと途方に暮れたものだが、成城の住宅街で桜並木が道路にはみ出している場所というのは非常に限られておりそのおかげで見つけることができた。

 

 

成城学園前からまた下北沢に戻るのだがそのひと駅前の世田谷代田で降りる。西口から出て環七の上を通ってまっすぐ行くと数分ほどのところに『代田富士356広場』という小さな公園がある。第9話で海鈴の家でギターの練習をしたモーティスが帰宅する電車はここから見たものになるのだが、金網がどうしても邪魔になる。電車の中で目覚めた睦はこの後経堂で折り返し燈の家に向かうことに。

 

 

世田谷代田から下北沢までひと駅だが大した距離ではないので歩いてもいい。だが今回は駅に戻らず世田谷代田から直接北澤八幡神社へ向かった。住宅街の中を東に進んで下北沢と三軒茶屋を繋ぐ茶沢通りに出れば北澤八幡神社はもうすぐそこだ。第8話で登場したときは澤北八幡神社となっていた北澤八幡神社は、アニメでは海鈴の家に向かう途中に前を通っていたのだが現実で海鈴の家のモデルになっているアパートに行くためには遠回りになる。よってバンドリ世界では位置関係が少し異なるのだろう。

 

 

北澤八幡神社から茶沢通りに戻って南下していくと、下北沢と三軒茶屋の中間あたりにスーパーマーケットのサミットがあり、その目の前にあるのが海鈴の住んでいるアパートのモデルになっているとされるアパートがある。アニメでは海鈴の部屋の窓からスーパーマーケットの看板が見えるのだが、その名前が『なにげや』だったこともあって最初はいなげやのもじりかな?と思って探していたのだが実際はサミットだった。スーパーマーケットの真ん前にバス停があることもあって日中の人通りは結構多い。聖地巡礼とはいえあまり怪しげな動きは慎むべきだろう。

 

 

海鈴のアパートを見た後で下北沢に戻るか三軒茶屋まで行くかはお好みだが地図上ではだいたい同じくらいの距離。だが今回は次に寄る場所の関係で三軒茶屋まで行ってから田園都市線でふたたび渋谷へ。さらにそこから山手線で原宿へ向かう。原宿駅を出て表参道を進んでいくと今回用のある表参道ヒルズという大きな商業施設が見えてくる。西館ではなく本館の方だ。

 

表参道ヒルズはテナントがハイブランドばかりでちょっと入りにくい雰囲気を醸し出しているが、そう思っているのは自分だけじゃないのか中は結構空いていた。訪れたのは土曜の昼間、表参道は人でごった返しているような状態だったが中は軽く一息つけそうなほど人はまばらだった。逆に心配になる。ここは第8話で海鈴が爆買いをしてストレス解消していた場所。海鈴が入店したショップのひとつである”VARENTIO”の元になったであろうVARENTINOももちろんある。にゃむちコラボしていたEVEKASHIGERAURENTことイブ・サンローランは残念ながら本館には入っていなかった。

 


原宿駅に戻り徒歩あるいは電車で代々木駅へ。この代々木駅前の交差点には祥子がテレアポバイトをしていた『株式会社ミネラル天然ライフ』の入っているビルがあったのだが現在は取り壊されてしまって跡形もない。せっかくなので2023年に撮った写真を再掲しておく。

https://mineralnaturallife.bang-dream.com/

 

 

そして代々木駅から新宿駅へ。東口を出て北(歌舞伎町方面)へ行き少ししたところに西武新宿駅のビルがあるが、その目の前にあるのがユニカビジョン。第2話でAve Mujica全国ツアーの広告が流れ、アドトラックも走っていた場所だ。というわけでPart2【お台場下北沢ルート】はここで終わりとなるが、ここから池袋に行くこともできるので、そのまま聖地巡礼を継続してもいい。次回Part3【池袋千登世橋コース】に続く。

 

 

マップ

 

『BanG Dream! Ave Mujica』聖地巡礼Part1【東京赤羽ルート】+マップ付き

先月『BanG Dream! Ave Mujica』の放送が終了した。理由あって途中で感想をぶん投げてしまったものの、放送終了した今となっては言いたいことも多々あるのだがそれについてはおいおい語っていくとして、4月末に開催されるマイムジ合同ライブに向けて気分を盛り上げていこうということで先に聖地巡礼の話をしていきたいと思う。『Ave Mujica』の舞台となった場所は東京・仙台・福岡・瀬戸内海の小豆島と日本各地に散らばっているのだが、しばらく遠出する予定は無いので今回巡るのは東京都内のみとなる。

 

とにかく場所だけ知りたい人向け

 

『Ave Mujica』と共通する場所が多い『It's MyGO!!!!!』の聖地巡礼の記事はこちら。

 

『It's MyGO!!!!!』のときは物語の舞台になった場所は池袋の周辺でほぼ完結していたのだが、東京都内だけに限っても『Ave Mujica』のロケ地は各地に点在しておりその全てを一日で巡るのはかなり大変だと思われる。よってこれから三回に渡って無理なく聖地巡礼できそうな3つのコースを提案。もちろん美味しいところだけつまみ食いするのもアリだ。

 

その第一回は東京の玄関口、東京駅からスタート。アニメでは第3話、全国ツアー仙台公演から喧嘩して帰ってきたせいで最悪の雰囲気のままそれぞれ帰宅する場面で登場した。仙台発の新幹線が到着したのは東京駅の21番ホーム、3両目と4両目の間くらいから睦が下車してくるのが描写されている。夜のシーンだが駅名標のカットの後ろに東京駅の特徴的な屋根が少し映っているので3両目と4両目の付近にあるものと同じで間違いないだろう。ちなみに今回の撮影で生まれて初めて入場券を購入し改札を通るときちょっとドキドキしてしまった。入場料は150円。

 

 

その後祥子たちは帰る方向の違いで二手に分かれることになるのだが、海鈴が一緒の方向に行くはずの睦を呼び止めるもなぜか祥子たちについて行ってしまうというシーンに出てきたのは東京駅の丸の内中央口。このときの祥子と初華は同居していたので二人は中目黒に向かうため地下鉄へ行くのは分かったものの、睦と海鈴が下北沢方向に行くので一緒に帰るというのは8話でようやく判明した。中央線で新宿まで行き、そこから小田急線に乗り換えるのだろう。ちなみに第10話で森みなみと純田まなの舞台稽古が行われていたのは東京駅から近い帝国劇場。と言っても限りなく有楽町や日比谷に近いので東京駅から行こうとすると想像よりは歩くことになる。ケンコウニイイ!

 

 

東京駅から少し歩き東京メトロ東西線に乗って九段下へ。ここは地上に出るとすぐに北の丸公園の入口である田安門があり、入ると目の前に日本武道館がある。武道館は第1話でAve Mujicaがデビューから最速でライブを行った場所で、第2話でも冒頭で愛音とそよがライブから帰るところが描写された。撮影日はちょうど桜が咲き始めた次期だったせいで人がごった返していたのだが、逆に劇中でライブ終わった直後の人の波の感じが出て逆に良かったかもしれない。車で武道館に向かう道は一本しかないものの、祥子と睦がタクシーで向かうシーンのように木々の向こうに武道館の屋根が見えたりすることはないのでガッカリしないように。

 

 

そこから御茶ノ水へ向かう。歩いていけない距離ではないが、その辺は自分の体力と相談しよう。九段下から都営新宿線で行けば2駅ほどの距離である。御茶ノ水駅にほど近い本郷通り沿いに三井住友海上を含めた3つのビルが建っており、第9話でにゃむがオーディションを受けるときに映っていたのがそこのビルのようだ。そして御茶ノ水から徒歩あるいは電車で秋葉原へ行き山手線か京浜東北線に乗って鶯谷駅へ。南口からしばらく歩いて寛永寺の門前にある東京芸術大学付属音楽高等学校が第3話に出てきたにゃむやレイヤの通う都立芸術学院高校のモデルになっている。ここから鶯谷に戻るか日暮里まで歩いていくかで運賃が20円変わるので好きな方を選ぼう。

 

 

京浜東北線に乗り上中里駅へ。あるいは山手線の駒込駅でもいいがこの場合は少し歩くことになる。ここには旧古河庭園という洋館とバラ園で知られる名勝があり、バンドリファンの間ではここが豊川家のモデルなのではないか?と囁かれていたのだが、実際見てみると思ったより共通点は少ないと感じたので単に聖地巡礼が目的なら正直無視してしまっても構わないと思う。だが一見の価値がある場所には違いないので観光目的なら足を伸ばしてみるのも悪くないだろう。バラの見頃である5月、10月頃がおすすめだ。入場料は大人一人150円。

 

 

旧古河庭園から出て道なりに北へ進むとひと駅分の距離にあの飛鳥山公園がある。ここで祥子とそよ(と睦)が金色夜叉状態になったのももうだいぶ前のことのように思えるが、第5話で祥子が都電で登校するシーンに都電荒川線の王子前停留所や、第6話で祥子の家から帰る燈と愛音が電車を待つシーンで飛鳥山停留所が映った。ちなみにバンドリシリーズの主人公とも言える戸山香澄の最寄り駅は飛鳥山なので、旧作バンドリアニメを見るときには注目してみよう。

 

 

そして王子駅からふた駅のところにあるのが豊川祥子とクソ親父が住んでいた赤羽である。せんべろ(千円でべろべろに酔える)の飲み屋街が有名なこともあって個人的にも(川崎と同じくらい)治安の良くない街のイメージだが、それがバンドリの聖地のひとつになるとは意外にもほどがある。赤羽の西口駅前は『It's MyGO!!!!!』の13話で祥子が帰宅するとき、『Ave Mujica』の6話でそよが祥子の家を訪ねるときに登場した。写真は2023年のを使いまわしているが、今回昼過ぎくらいに赤羽に行ったときバスが駅前に溜まりすぎていていなくなる気配がなかったからである。祥子が酔いつぶれた父親を引率していたのは赤羽駅東口を出て北へ行ったところにある飲み屋街のOK横丁と明店街の間の道。現実だと”かしら(頭)”屋だからなのかアニメではおっぽ(尻尾)屋とかいう名前に変わっていた。周囲の店が閉まっているせいかこの辺り昼間は比較的人通りが少ないようだ。

 

 

そして駅の飲み屋街側から東に離れたところにある赤羽警察署。祥子のスマホに表示された赤羽警察署の文字があまりにも衝撃的だったこともあって、Ave Mujicaを象徴する施設になった感のあるあの赤羽警察署である。アニメでは留置場も出てきたが、聖地巡礼するにはある意味難しくある意味簡単。駅から歩いていくとなると結構な距離を往復することになるので素直にレンタルサイクルを使うべき。敢えて祥子と同じ体験(赤羽警察署まで歩いて往復)をしてみたいというなら止めはしない。

 

 

そこから赤羽駅の西側、祥子の住んでいるアパートがあると思われる付近へ。先程の赤羽警察署からは前の交差点を西にまっすぐ行き高架をくぐると比較的楽。赤羽西にあるマストライフ赤羽WESTという集合住宅の横の道が祥子が新聞配達で通った道のひとつ。そして北区鶴ヶ丘児童遊園のゴミ集積場のあたりが祥子が新聞配達で通った道その2で、第6話でそよが祥子の家を訪ねる直前に通った道なので祥子の住んでいたアパートはこの辺にある想定なのかもしれない。その公園のすぐ近くにある弁天坂が祥子が新聞配達のときに自転車を押して登っていた坂。結構な勾配の坂道なので訪れたバンドリーマーはバイト戦士時代の祥子の苦労を思わず偲んでしまうことだろう。お労しや……。

 

 

赤羽駅西口に戻って今度は東北新幹線の高架下を北へ向かって進む。バス停が3つ並んでいる辺りが『It's MyGO!!!!!』第13話で祥子が帰宅するときや『Ave Mujica』第6話でそよが祥子の家に向かうときに通った道なので、祥子の住むアパートは北赤羽あたりにあるんだろうなと思っていたのだが、どうやらバンドリ世界の赤羽はここから先に進むと鶴ヶ丘児童遊園のあたり行ってしまうという時空の歪みがあるので特定できそうにない。祥子の家に向かう途中のそよのスマホ画面を再現できないかと頑張ってみたがGPSの誤差のせいなのかどうやっても思った通りに動いてくれないので諦めてしまった。この道をまっすぐ行くと赤羽八幡神社がある。神社に行くのにガード下を潜らず、坂道を登っていくと鳥居のある辺りから東洋大学のキャンパスを見た景色が第5話で祥子が銭湯に行った後に映る夜景とだいたい一致する。

 

 

というわけでPart1【東京赤羽ルート】はこれで終わり。次回Part2【お台場下北沢ルート】に続く。

 

 

マップ

『It's MyGO!!!!!』と合わせてピンの数が200を越えてしまったのでだいぶゴチャついてきたが、『Ave Mujica』と舞台が被っているところが多いので一緒にしたままの方が良いだろうということでそのままにしてある。適宜レイヤーを非表示にするなどして個別に対応してほしい。『Ave Mujica』のピンは緑色で表示している。

 

『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』聖地巡礼・MV編Part2【碧天伴走】

先月放送が終わったばかりの『BanG Dream! Ave Mujica』、その聖地巡礼のついでにMyGO!!!!!の『碧天伴走』MVに出てきた場所を見てきたので今回はそれについて書く。しばらく更新を休んでいたらブログの更新が億劫になってしまったので、再開するきっかけとして今回は軽めにやっていきたいと思う。

 

前回の『名無声』編。このときの記事は撮影順に写真を掲載したがあまりにもピンと来なかったので今回はMVに出てくる順に掲載する。

 

 

まずはイントロ、池袋のサンシャイン60上空に飛行機が通ってカメラがティルトダウン(縦に下がる)すると、失意の愛音を燈が追いかけている…というシーン。サンシャイン前交差点の平成帝京大学の看板の前あたりから、首都高の間を見上げるとだいたい同じように見える。人の少ない朝に撮影したので逆光がすごいが気にしてはいけない。

 

 

次に0:25付近、走る愛音に燈が手を伸ばすシーンはサンシャイン前から首都高の下を東池袋駅方面に向かう途中に見える、ココイチ東池袋駅前店の裏手付近がその現場になる。池袋駅前に比べてかなり人通りの少ない場所なので、なんで二人がこんなところで追いかけっこをしているのか想像してみるのも面白い。

 


0:32付近、中学の頃の友人に遭遇して気まずい愛音のシーンはアニメ『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』第5話と同様の東池袋中央公園。友人たちはビルを背にした池側(夏場以外水は出てない)、愛音は木を背にした入口側になる。撮影時期的にまだ緑がそれほど生い茂っていないのでMVとは若干風景が違って見えてしまう。

 


0:39付近、立希とそよが立っているカットはそれぞれ千登世橋の階段を降りたところと、東京メトロ東池袋駅1番口のすぐ横にある駐輪場。立希が寄りかかっている千登世橋から明治通りに降りる階段はアニメ放送直後くらいにはまだあったのだが、それからずっと工事中で階段そのものも2025年現在には無くなってしまったので再現は不可能となってしまった。そよのいる東池袋駅の入口横の駐輪場は街灯の柱にシールが貼ってあるのでなんとか同じ場所だと判別できた。公共物にシールを貼るのはご法度だが、まあこんな形で役に立つときもある。

 

 

その直後のすべり台にいる猫を撫でている楽奈とどこかの路地裏にいる燈のカット。楽奈のいる黄色いすべり台の場所は雑司が谷鬼子母神堂のすぐそばにある雑司が谷みみずく公園のもの。あいにく猫は見当たらなかった。燈がいるのはそよのいた駐輪場に近い首都高の下のうなぎ店『サン浜名』のすぐ横の狭い道。依然はMVのように赤いカラーコーンが置かれていたので同じ場所だと判別できたのだが、現在はそれもなくなって何の変哲もない道である。後ろではタワマンの工事も始まっていたりして余計に分からなくなってしまった。こういうときはストリートビューで昔の風景を掘り起こすと分かることもある。

 


0:46辺りからの愛音が逃げ出すシーンはふたたび東池袋中央公園へ。愛音の後ろにゴミ箱が描かれているおかげでギリギリこの辺だというのが分かる。そしてサンシャイン60をバックに転んだ愛音の手を燈が取って走り出した先は……。

 

 

アニメでもお馴染みのサンシャイン60横のスペイン階段の一番上。撮影が朝なので人も少なく眺めが良いが、土日はコスプレイベント等で賑わっていることが多いので景色を堪能できるタイミングは限られる。Ave Mujicaのせいで最近は初華がここから睦を突き落としたときの衝撃が強烈でそのイメージが脳に焼き付いてしまった。未遂だけど。

 


1:44辺りのそよと楽奈が走り出すカットは、そよが東京メトロ東池袋駅の2番口の前というのは看板が映っているのですぐ分かるのだが、楽奈の方を特定するのは困難を極めた。タイルパターンのおかげでサンシャインシティ屋上のどこかだというのは察しがついたのだが……。結論から言えば写真の場所はスペイン階段を上がってワールドインポートマートビルの前にある屋上広場の一角、レインボーガーデンの一番奥。開いているのは9時から17時の間なので早朝撮影だと入れないという罠があった。

 

 

その直後の走っている立希と神社にお参りしている愛音のカット。立希がいるのは都電荒川線都電雑司ヶ谷停留所と鬼子母神前停留所の間にある大鳥神社の前の踏切。バンドリにもゆかりのある”弦巻”通りだ。愛音がいるのは有名な三大鬼子母神のひとつ、雑司が谷鬼子母神堂である。日中はそれなりに参拝客がいるはずだが、朝なら人もほとんどいなかった。

 


2:00辺りからの電車に乗る燈を4人が追いかけるシーン。背景に流れる建物は都電荒川線都電雑司ヶ谷停留所から鬼子母神前停留所までの沿線にある建物……のはずだがいくつか見つからないものがある。見つかったものに関してはそれぞれ副都心線雑司が谷駅の入口がある建物、そこからほんの少し鬼子母神側に寄ったところにあるアパート、大鳥神社前の踏切近くのアパート。MVに出てくる順番と実際の建物の並びは違う。この辺りはずっと工事中だし沿線の新築も多いためMV制作当時とは景色が変わってしまった可能性がある。単に気付かなかっただけなら申し訳ない。

 

 

そして今回のラスト、3:17辺りからのMyGO!!!!!の5人が揃っての野外ライブシーンは、池袋近辺からは少し離れてNHKホールからすぐ横の代々木公園の野外ステージでほぼ間違いなさそうだが、ステージ以外の一致度はそれほど高くないのと周辺に高所へ上がれるところがないのでMVと同じ構図で撮影するのは多分無理そう。代々木公園と繋がっている渋谷門展望デッキくらいしかない。この野外ステージがある広場は土日はほぼ何かしらのイベントをやっているため、見に来るなら平日もしくは休日でもイベントの無い日をねらってたほうがいい。この撮影は3月某日だが何ヶ月かに一度ある休日でも何のイベントもやっていない日だった。

 

 

そういうわけで今回は『碧天伴走』MVに使われている場所について書いてみた。他に実在の場所が出てくるMyGO!!!!!のMVは『音一会』『詩超絆』『歌いましょう鳴らしましょう』『処救生』『夜感染』 とまだ幾つかあるのだが、今回どうして『碧天伴走』だったのかと言えばこのMVに関してはロケ地がどこなのかほぼ判明しているから。逆に言えば他のMVに関してはせいぜい50%くらいしか分かっていないので、記事にするにしてもいまいちパッとしない。というわけでもしもMV編Part3があるとすればまだまだ先の話になりそうである。

 

今回の分もいつものMyGO!!!!!聖地巡礼マップに纏めてある。MV系は青のピン。Ave Mujicaアニメの分も含めてピンの数が200個を越えたのでだいぶごちゃごちゃしてきた感じがあるが、別々にするよりは一緒のままの方が良いこともあると思うのでたぶんこのままにすると思う。適宜非表示にするなりして利用してほしい。