メディアはネットを見下すな 橋下徹さん、兵庫知事選は「いい教材」

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聞き手・小池淳
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 38歳で大阪府知事に就任した橋下徹さん(55)はSNSで有権者に直接発信する政治家の先駆けだった。現在も連日テレビに出演し、SNSを駆使して注目を集めている。政治とマスメディア、ソーシャルメディアをよく知る立場から今のメディア空間はどう見えるのか。

◆はしもと・とおる 1969年、東京都出身。早稲田大政治経済学部卒。97年、弁護士登録。2008年に大阪府知事、11年に大阪市長に就任。12年に日本維新の会設立。15年、政界引退。

特集「明日も喋ろう」

 38年前の憲法記念日、朝日新聞阪神支局の記者2人が散弾銃で撃たれて死傷しました。あの銃口は言論の自由を求める市民社会に向けられたもの。そう受け止め、事件について書き続けてきました。  しかし近年、その市民から新聞やテレビが「オールドメディア」と揶揄(やゆ)され、敵視されることがあります。報道機関は国民の知る権利に応えているか。メディアの世界を知る人たちと共に考えます。

 ――昨年の兵庫県知事選で、斎藤元彦氏が再選されると予想しましたか。

 実は知事選に出たいという候補者の一人から事前に相談を受けました。その際に伝えたのは、いま斎藤さんは大手マスメディアですごい批判を受けているけど、普通にいけば当選しますよと。

 いくつか理由があって、職員…

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この記事を書いた人
小池淳
阪神支局長
専門・関心分野
災害、地方政治
兵庫県の内部告発文書問題

兵庫県の内部告発文書問題

2024年3月、兵庫県の斎藤元彦知事らがパワハラ疑惑などを内部告発されました。告発への知事の対応をめぐって県議会と対立しましたが、出直し選挙では斎藤知事が再選を果たしました。最新ニュースをお伝えします。[もっと見る]