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- 絶望収容所 シリア、失踪者たちの証言

全5回絶望収容所 シリア、失踪者たちの証言
「今世紀最悪の人道危機」とも呼ばれるシリア内戦。アサド政権の治安機関が市民を拘束し、秘密施設の拷問で死亡させていたとの疑惑があります。24人の生還者の証言から、政権が否定するこの疑惑に迫りました。
第1回
家族や友人が突然姿を消した 遺体に数字、極秘写真が明かす拷問の跡
体をよじって叫ぶ血まみれの人。毛布にくるまれた遺体を運ぶ半裸の男たち。フランスで暮らすシリア人画家ナジャ・ブカイ(51)が、母国の治安機関の施設で目撃した情景を刻んだ作品は150点近くになる。アサド政・・・[続きを読む]
2021年11月02日 19時00分
第2回
「死の支部」で続く容赦ない拷問 少年は「感情のない怪物」になった
シリア西部バニヤスで暮らしていたオマル・アルショグレ(26)は15歳だった2011年3月中旬、いとこからの電話を受けた。「町で何かすごいことが起きているみたいだぞ」父の運転で町の中心部に向かうと、数千・・・[続きを読む]
2021年11月03日 19時00分
第3回
連行された妻、疑う夫「拘束中どうやって妊娠した?」 家族も壊れた
2012年10月、シリアの首都ダマスカスでブライダル衣装のデザイナーだった女性バスマ(45)は、生地の買い付けに向かうためにバスに乗り込んだ。ハンドバッグには、生地選びで合わすためにゴールドのブレスレ・・・[続きを読む]
2021年11月04日 19時00分
第4回
「壁に耳あり」の密告社会、体制支える相互不信 「スパイになれ」
「一緒に来てくれるか」。2017年7月26日の午後11時。シリア南部ダラアに住んでいた女性シャム(26)の自宅を私服姿の5人の男が訪れた。男たちは治安機関の一つ「空軍情報部」を名乗った。一人が「薬の専・・・[続きを読む]
2021年11月05日 19時00分
第5回
レイプ被害、耳から離れない叫び声… 救いのない拘束施設で何が?
シリア内戦でアサド政権の治安機関に拘束されたという体験を朝日新聞に語った24人の元収容者には、反体制派に身を投じた戦闘員や協力者もいれば、政治に無関心だった市民や少年たちもいる。アサド政権は拷問などの・・・[続きを読む]
2021年11月06日 19時00分
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