“やる余裕がない”を解消。ChatGPTに次世代AIコーディングパートナー「Codex」が追加

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  • author かみやまたくみ
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“やる余裕がない”を解消。ChatGPTに次世代AIコーディングパートナー「Codex」が追加
Image: OpenAI

いずれ、他の分野でもこういうツールが出てくるんでしょうか。

2025年5月17日、OpenAIがAIエンジニアリングエージェント「Codex」を発表しました。ChatGPT上でより効率的に、AIとプログラム開発を進められるようになる機能です。

使われているモデルはcodex-1、o3をコーディング向けにカスタムした高性能モデルです。

「誰かほかの人」にお願いする感じ

おもしろかったのが、紹介されていた事例が「これ作って」と丸投げする系ではなく、「自分がやらなきゃいけない作業の一部を依託する」という方向性のものだったこと。

Video: OpenAI/YouTube

この動画では、あるアプリに機能を1つ追加する作業をCodexに依託しています。iPhoneのCodexに対応したChatGPTアプリから「こういう機能にして」というのを入力。送信ボタンを押すと、AIが作業をスタート。

live

iOSのライブアクティビティ機能で進捗が表示されるの、めっちゃいいなぁ。いつでも状況を把握できますね。

Codexでできること

ざっとまとめると以下のような感じになります。

コードの機能追加からバグ修正、プルリクエスト(コードの変更)の提案までを自動化:各タスクは独立した環境で並行実行可能、開発者が複数の作業を同時に進められるので、開発時間は大幅に短縮される

GitHubと連携し、ファイルの読み書きやコマンド実行が可能:既存の開発環境をそのまま活用できる

AGENTS.mdでプロジェクトの標準に従った作業を指示できる:「チームの開発ルールに沿った作業」を自動化できるということ

タスクの進捗はリアルタイムで確認でき、変更内容はコミット(変更の記録)として残る:作業の透明性も確保

セキュリティと透明性を重視した設計で、マルウェア開発などへの悪用を防止しつつ、正当な開発を支援したいとのこと。


動画内で「私の脳と手がボトルネックになることがある」というセリフがあって、わりとあるあるだと思うんですが、それを直接的に解決する感じなんですよね。AIの作業中は別のことができちゃう。ソフトウェア開発分野でのAIの活用の仕方、引くくらいすごいです。

Codexは、ChatGPT Pro/Team/Enterpriseユーザー向けに2025年5月17日から提供されます(Plus/Eduは後日)。ChatGPTの左カラムのメニューから使えるようになるそうです。

Source: OpenAI, YouTube


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https://www.gizmodo.jp/2025/05/chatgpt_codex_handson.html


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https://www.gizmodo.jp/2025/04/openai_codex_cli.html