大阪市立東洋陶磁美術館というところに行ってきました。日本、中国、韓国の焼き物を集めた実に渋いニーズに応えた美術館です。特に焼き物がめちょんこ好きというわけでもないのですが、せっかく大阪市にあるんだし見に行ってみようということに。
というわけで、国宝の天下一品の丼です。器の中には「明日もお待ちしてます」と書かれています。こってりスープを食べてノックダウンしているというのにまた明日も来ねばならぬのか!という恐ろしい言葉です。なんて、しょうもない画像を作ってしまいましたが、当然ながら大阪市立東洋陶磁美術館には天下一品の丼は展示されていません。私の家にある天下一品の丼で作ったコラ画像です。
もっと言うと、この丼は天下一品でパクったりしたものではなく、本当に合法的に購入した本物の天下一品の丼です。確か、天下一品のネット通販か何かでわざわざ買ったはずです。この丼に全然違うふつうのラーメンを入れて食べる背徳感たるや結構ぐっとくるものがあります。
こちらは本物の国宝、油滴天目茶碗です。大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵している国宝2点のうちのひとつ。有名なのは曜変天目茶碗といって世界に3つしかない茶碗ですが、こちらもめっちょこ貴重なもので、これがまぁめちょんこ素晴らしい。茶碗の中はきらっきら、外側はぐっと渋く黒、こんなお茶碗に炊き立てのごはんをよそって食べたらそりゃあ美味しいことでしょう。古くは関白豊臣秀次が所有し、のち西本願寺、京都三井家、若狭酒井家、ぐわぐわ団に伝来し、今は東洋陶磁美術館が所蔵しています。
東洋陶磁美術館にはもうひとつ「飛青磁 花生」という国宝があるのですが、良さがあまりわかりませんでした。焼き物に関しては素人ですから、まぁ許してつかあさい。
ちなみに、東洋陶磁美術館では写真撮影オールOKです。ですので、国宝の写真も撮り放題(とはいえ他の人に迷惑がかからぬようにするのは最低限のマナーです)ですので、実にありがたいことです。ええもん見させていただきました。合掌。