私は長年、Notionを使用してノートをしっかり構成し、プロジェクトを管理し、重要な情報を保存してきました。
しかし、その限界に挑戦すればするほど、画面がごちゃごちゃして動作が重くなるように感じていたんです。
そこで、慎重に検討した結果、昨年Obsidianに切り替え、今では大満足しています。
その理由を以下にご説明します。
1. オフラインでアクセスできる
Notionは完全にクラウドベースのノートテイキングアプリであり、すべてのメモはNotionのサーバーに保存されます。
どのデバイスからでもNotionアカウントにログインし、すべてのメモに簡単にアクセスできますが、オフラインではアクセスできません。
メモはNotionのサーバー上に保存されているため、アクセスや編集には常にインターネット接続が必要です。
もちろん、Notionをオフラインである程度使用することは可能。
オフラインでアクセスしたいメモを開き、オンライン状態のままでアプリやブラウザのタブをバックグラウンドで起動したままにしておけば利用できます。
Notionをオフラインで使う問題点
ただし、この方法にはいくつかの問題があります。
まず、一度にアクセスできるのは1つのメモだけ。
次に、同期されていない変更内容が失われるリスクがあります。不安定なインターネット接続や、アプリやブラウザのタブを誤って閉じてしまうと、このようなリスクが発生します。

一方、Obsidianはローカル優先のアプローチを採用しており、デフォルトではすべてのメモをデバイスのローカルストレージに保存します。
その後、すべてのデバイスでメモにアクセスしたり、編集したりできるようにするには、同期設定を有効にする必要があります。
私はこのアプローチの方が好み。
なぜなら、旅行中やインターネット接続が不安定な場所でも、既存のメモにアクセスしたり新しいメモを作成したりできるからです。
2. データの所有権とプライバシー
Obsidianのアーカイブは、主にデバイスのローカルストレージに保存されているため、メモへのアクセス権限を完全にコントロールできます。
アーカイブに個人情報を含むメモをいくつか持っている人にとって、データが自動的に外部サーバーにアップロードされない点は非常に安心。データが自動で外部サーバーに送信されることはありません。
ところで、すべてのデバイスでメモにアクセスできるようにしたい場合は、メモをオンラインに保存する必要があります。
これにはいくつかの方法があります。
もっとも簡単な方法は、Obsidian Syncにサブスク登録すること。
これは有料サービスで、メモをユーザーのアーカイブとObsidianのサーバー間で自動的に同期します。
無料で解決したい場合は、ObsidianアーカイブをDropboxやDriveなどのサードパーティのクラウドサービス内のフォルダに保存して同期させる方法があります。
管理をさらに強化したい場合は、自前のサーバーにセルフホスティングすることも可能です。

私は長いこと、DropboxとRemotely Saveプラグインに頼ってObsidianのノートを同期させていました。
しかし最近、自宅にサーバーを構築してさまざまなサービスをセルフホスティングするようになったため、Obsidianのメモもそのサーバーでホストする形式に変更。
この方法だと、メモに対する完全な所有権が得られ、プライバシーが向上し、Obsidianのアーカイブに個人情報を安全に保管できるので安心感も得られました。
3. パフォーマンスが高速で応答が速い
オフラインモードに完全に対応していないもう1つの大きな欠点は、パフォーマンスの低下です。
Notionはメモをサーバーに保存するため、アクセスや編集には安定したインターネット接続が必要です。
ただし、接続が不安定だったりスピードが遅い場合もあります。
このような状況では、特に複雑なページや規模が大きいデータベースを使用するページを読み込む際、普段より数秒ほど長くかかり、応答が遅くなることがあります。
しかし、Obsidianだとそうはなりません。
オフライン優先のアプローチにより、アプリを開いた瞬間にメモに即座にアクセスできます。
インターネット接続のクオリティに関わらず、メモにアクセスできるので、待ち時間が短縮され、メモからメモへの移動が速くなるんです。
これにより、スピードとワークフローが中断されないことを重視するユーザーにとっては理想的なツールとなっています。

さらに、Obsidianの利点の1つは、すべてのプラットフォームで非常に反応が速いアプリを備えている点です。
正直な話、ObsidianのインターフェースはNotionほど現代的ではありません。しかし、プラットフォームの反応の良さは、ほかの何にも引き替えできない利点だと言えるでしょう。
4. Markdownへの対応
ObsidianはメモをMarkdown(.md)ファイルとして保存して、ほかのMarkdown対応のノートアプリやツールとの移行やアクセスを簡単です。
しかし、それだけではありません。完全な Markdown対応により、メモのフォーマットやスタイル設定をはるかに迅速に、そして効率的に行うことができます。
この機能は、長いメモや構築されたメモを作成する際に大変役立ちます。
メモ作成と編集のプロセスを効率化し、要素ごとにフォーマットを適用する手間を省いてくれます。
Markdownの使い方は、特にはじめての場合、少し難しいと感じるかもしれません。しかし、一度慣れれば、もう元には戻れません。

一方、NotionはMarkdownへの対応が限定的。
一部のMarkdown形式の要素を表示することはできますが、ページにすべての種類のコンテンツを明示的に追加することはできません。
また、Markdownのソースコードを閲覧したり編集したりする手段がないため、メモを適切にフォーマットすることもできません。
そのため、メモのフォーマットにはメニューやキーボードショートカットに依存する必要があり、Markdownを使用するよりもずいぶん非効率と言えるでしょう。






















