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- 2. SPF と DKIM 送信ドメイン認証技術 DNS で送信側ポリシーを公開するのは同じ DKIM は送信メールごとに署名する 送信メールサーバでの処理が必要
- 4. OpenDKIM とは オープンソースの DKIM フィルタ 受信メールの DKIM 確認 送信メールの署名 複数ドメインのサポート 大規模化への対応 DNS Query のキャッシュ 鍵管理 DB の活用 LDAP などに接続 小規模サイトから ISP グレードまで対応
- 5. DKIM 運用システムの設計 インストールの前に OpenDKIM は設定範囲が広い 構築するメールサーバの機能、規模に合わせる 例 1 単一ドメインのメールサーバ 例 2 企業の Dual Home Mail Gateway 例 3 xSP のメールサーバ
- 7. OpenDKIM のインストール Linux 系ならバイナリでの提供もあり rpm なら http://pkgs.org/download/opendkim Debian, Ubuntu もあり ただしバイナリパッケージは後述するオプションはなし FreeBSD なら Ports で その他はコンパイルして configure で構成、コンパイル Sha256 サポートのため OpenSSL 0.9.8 以降が必要 milter サポートのため sendmail の libmilter が必要
- 8. rpm のインストール rpm の入手は以下から http://download.fedora.redhat.com/pub/epel/6/i386/opendkim-2.4.2-5.el6.i686.rpm 依存パッケージは EPEL から以下のファイル libopendkim-2.4.2-5.el6.i686.rpm libopendkim-devel-2.4.2-5.el6.i686.rpm 標準リポジトリから sendmail-milter
- 10. Opendkim.conf - simple 最低限以下を修正 PidFile /var/run/opendkim/opendkim.pid Mode sv <- s は送信時の署名、 v は受信時の確認 Syslog yes SyslogSuccess yes LogWhy yes UserID opendkim:opendkim Socket inet:8891@localhost Umask 002 Canonicalization relaxed/simple Domain example.com <- 自分のドメイン名 Selector default KeyFile /etc/opendkim/keys/default.private
- 11. MTA の設定 OpenDKIM は milter なので MTA の設定が必要 Postfix では main.cf に以下の行を追加 smtpd_milters = inet:127.0.0.1:8891 <- opendkim.conf と合わせる non_smtpd_milters = $smtpd_milters milter_default_action = accept Sendmail では m4 に以下の行を追加 INPUT_MAIL_FILTER(`opendkim', `S=inet:8891@localhost') 複数の milter があるときは順番に注意 受信は enma を使った方がいい 設定ができたら MTA をリスタート
- 12. opendkim を起動 準備ができたら起動 # service opendkim start あれ、鍵を作ってないけど ? rpm に付属している起動スクリプトは自動で鍵を作る 作成するドメイン名は fqdn から hostname を除いたもの 作成するセレクタは default 勝手に作って欲しくないかも /etc/sysconfig/opendkim を編集 #AUTOCREATE_DKIM_KEYS=NO <- コメントアウトすれば作らない #DKIM_SELECTOR=default #DKIM_KEYDIR=/etc/opendkim/keys
- 13. 鍵を作る 鍵は自分で作ろう /etc/sysconfig/opendkim AUTOCREATE_DKIM_KEYS=NO を設定 /etc/opendkim.conf Domain example.com Selector default KeyFile /etc/opendkim/keys/ example.com/default .private 鍵を生成 mkdir /etc/opendkim/keys/ example.com /usr/bin/opendkim-genkey -D /etc/opendkim/keys/ example.com / -d example.com -s default chown -R opendkim:opendkim /etc/opendkim/keys/ example.com chmod 600 /etc/opendkim/keys/ example.com/default .private c hmod 644 /etc/opendkim/keys/ example.com/default .txt
- 14. DNS への登録 公開鍵を DNS に登録して DKIM 運用開始宣言 公開鍵といくつかのタグを TXT レコードに記載 opendkim-genkey で鍵を生成すると作ってくれる セレクタ名 .txt というファイル /etc/opendkim/keys/example.com/default.txt このファイルの内容をそのまま zone ファイルに登録 タグの例 v=DKIM1 DKIM version1 r=postmaster replay mail address k=rsa 鍵アルゴリズム p=….. 公開鍵
- 15. ADSP の登録 Author Domain Signing Practices 送信側での DKIM の扱いを宣言する dkim=< タグ > unknown このドメインでは扱いを規定しない - > dkim するかもしれないししないかも all このドメインではかならず dkim をつける discardable このドメインではかならず dkim をつける。ない場合は破棄していい。 ない場合は unknown と見なされるがつけた方がいい 現状では discardable は推奨されない 例 _adsp._domainkey.example.com. IN TXT “dkim=unknown”
- 16. OpenDKIM 運用編 運用の基本はログ監視 Milter が正しく起動しているか 受信時には確認結果が記録 送信時には署名結果が残る DNS の運用重要性が増える これまでより DNS query が増える DNS query 失敗は dkim fail の原因になる
- 17. OpenDKIM 導入中級編 初級編のモデルはかなり単純 現実的には以下の機能が必要になることが多い マルチドメイン署名 マルチホーム xSP はもちろん、企業でも複数ドメインのメール運用 DKIM では送信時の署名が問題に OpenDKIM ではマルチドメインと複数鍵の管理が可能 マルチホームしたメールゲートウェイ プライベートアドレスでの運用 例外ポリシー メール転送
- 18. マルチドメイン対応 鍵とセレクタの管理を外部ファイルにして複数ドメイン対応 opendkim.conf の以下の行を変更 KeyFile /etc/opendkim/keys/default.private -> 削除 KeyTable refile:/etc/opendkim/KeyTable -> 追加 SigningTable refile:/etc/opendkim/SigningTable -> 追加 KeyTable ファイルにはセレクタと鍵のファイルパスを記述 sel1._domainkey.dom1.com dom1.com:sel1:/etc/opendkim/keys/dom1.com/sel1.private sel2._domainkey.dom2.com dom2.com:sel2:/etc/opendkim/keys/dom2.com/sel2.private SignTable ファイルには認証するメールアドレスとセレクタを記述する @dom1.com sel1._domainkey.dom1.com @dom2.com sel2._domainkey.dom2.com
- 19. メールゲートウェイ メールゲートウェイではリレーされたメールを扱う 転送されたメールを認証 受信したメールを確認して転送 プライベートアドレスを使う内部ネットワーク ドメイン名管理が公開系と異なる 内部ドメイン名を隠したい DKIM チェックは必要ない 例外ファイル 受信時にチェックしない ExternalIgnoreList refile:/etc/opendkim/IgnoreHosts 内部ホスト 送信時にかならず認証する InternalHosts refile:/etc/opendkim/InternalHosts FQDN, IP アドレスで記述。 127.0.0.1 も
- 21. コンパイルオプション 高度な機能を実現するにはコンパイルオプションをセット DNS query cache --enable-query_cache --with-libmemcached --with-db LDAP 対応 --with-openldap --with-sasl --enable-ldap_caching SQL 対応 --with-odbx 標準は MySQL ODBC や Sqlite にも対応
- 22. DATA SETS opendkim.conf のパラメータとして以下が指定できる file: または” /” 単純ファイル refile: 正規表現を含むデータのファイル db: BDB データ形式 dsn: OpenDBX の DSN mysql://user:pass@3306+host/db/table=macros?keycol=host?datacol=v1,v2 ldap: LDAP データ メールドメインが DN にマップ。鍵などは option 属性として登録。