みずほフィナンシャルグループ(FG)は新システム「MINORI」の構築に当たって「基本的にオープン技術を採用した」(みずほ銀行の間仁田幹央IT・システム統括第一部次長)。多くの業務アプリケーションがLinux/UNIXサーバーで稼働している。ただし大規模な処理能力と高い信頼性が求められる領域だけはメインフレームを採用した。その結果メインフレームはゼロにならなかったが、台数は合計19台から4台にまで減った。
CIFと流動性預金だけ汎用機
旧みずほ銀行(BK)が利用してきた勘定系システム「STEPS」の場合、東京・多摩のデータセンターで5台の富士通製メインフレームを稼働していた。勘定系システムの本番系が2台、待機系として1台を保有していたほか、対外システムの本番系と待機系を1台ずつ運用。千葉にあるバックアップセンターにもほぼ同じ構成のメインフレーム群を設置しており、合計は10台に上った。
旧みずほコーポレート銀行(CB)の「C-base」も計6台のメインフレームを抱えていた。東京・麹町に平日用と休日用として日立製作所製メインフレームを1台ずつ。さらに待機系1台を保有し、バックアップセンターの大阪・南港も同様の構成を採っていた。
みずほ信託銀行(TB)の「BEST」はやや小振りだ。東京・国領に日本IBM製メインフレームを平日用と休日用で1台ずつ、埼玉・加須のバックアップセンターに1台の待機系を置いていた。3行の勘定系を合わせるとメインフレームは19台あった。