米IBMは米国時間2008年4月8日,企業のマッシュアップ構築をサポートする2種類の新製品「IBM Mashup Center」と「IBM WebSphere sMash」を発表した。技術に詳しくない企業ユーザーからIT管理者まで,ユーザーの技術レベルに関係なくマッシュアップの作成をサポートする機能を提供する。
Mashup Centerは,技術に詳しくないユーザー向けに,マッシュアップを構築するためのブラウザ・ベースのツールや,ウィジットとマッシュアップを検索したり共有するためのカタログなどを提供する。マッシュアップ・コンポーネントをドラッグ&ドロップすることでカスタマイズしたWebアプリケーションの作成,導入,共有が可能となる。
また,企業のIT部門に必要とされる管理,セキュリティ,ガバナンス機能や新しいウィジットを作成するための開発環境なども提供する。「InfoSphere MashupHub」の情報アクセスおよび変換機能を備えており,企業ソースからの情報をRSS,ATOM,XML形式で保存するほか,情報を別のフォーマットに統合,変換,分類,発行する機能を提供する。
技術開発者向けのWebSphere sMashは,動的スクリプト言語をサポートする開発環境を提供する。異なるサービスやフィードの統合が可能となるほか,Mashup Center向けのウィジットを作成することもできる。
IBM Mashup Centerは,2008年4月15日よりベータ版が提供される。WebSphere sMashの開発者版は,IBMが開設したコミュニティ・サイト「Project Zero」から無償でダウンロードできる。商用プラットフォームのライセンスは,2008年第2四半期中に提供が開始される予定となっている。
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