去年、2度にわたり打ち上げに失敗した小型ロケット「カイロス」について、開発している東京のベンチャー企業などは、来年度中に防衛省の観測実証衛星を載せて和歌山県串本町の発射場から打ち上げると発表しました。 東京のベンチャー企業「スペースワン」によりますと、小型ロケット「カイロス」に搭載されるのは、防衛省の観測実証衛星です。 この衛星は、ほかの人工衛星を検知するために打ち上げられるということで、事業を仲介した企業によりますと、打ち上げは来年度中に、和歌山県串本町のロケット発射場「スペースポート紀伊」で行うとしています。 「スペースワン」は低いコストで衛星を宇宙に届ける「宇宙宅配便」を目指して、2030年代には年間30回、ロケットを打ち上げる計画を掲げています。 一方、開発した「カイロス」は去年3月と12月、初号機と2号機の打ち上げにいずれも失敗し、原因究明と再発防止策の検討が進められています。
