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孤独の波間に|Lofi Music Shower
宇宙服の警告音はもう鳴らない バッテリー残量は生命維持に最低限 それでも光るラインはまだ静かに脈打... 宇宙服の警告音はもう鳴らない バッテリー残量は生命維持に最低限 それでも光るラインはまだ静かに脈打っていた 彼女は母船から切り離されてから、時間の感覚を失っていた 最初の十数分は叫んだ 誰かの声を求めて、通信機を連打し続けた だが応答はなかった 静寂はやがて恐怖に変わり、恐怖は次第に輪郭を失っていった やがて彼女は、自分が宇宙に溶けていく感覚を知った 星々は美しかった 幼い頃に見上げた夜空より、何倍も、何千倍も明るくて複雑で それがかえって孤独を強調した 何億という恒星の光が、ただ「そこにある」だけで 彼女に手を差し伸べることはない バイザーに映るのは、遠くの光と、自分の微かな呼吸 吐息が曇り、視界が揺れる そしてまた無音 宇宙服の設計は見事だった 軽量で強靭で、極限環境でも体温と酸素を保ってくれる でも、心までは守ってくれなかった 最初に浮かんだのは、地球の空の色だった 薄い青、揺れる雲