魚介類に寄生し、生食で食中毒を引き起こす寄生虫「アニサキス」。深井なつこさん(茨城・茗溪学園高校3年)は、アニサキスを死滅させるハーブを探し、1年かけて実験を続けている。 「アニサキス症の治療薬開発」を目指す ―研究を始めた理由を教えてください。 日本では毎年「アニサキス症」の症例数が数百件報告されています。しかし、内視鏡でのアニサキスの摘出以外に治療法はなく、アニサキスに効く薬も存在しません。 私はタイでの中期留学の経験から、タイでよく使われるハーブに注目。アニサキスを死滅させる成分を含むハーブがないか、研究しました。 パンダンリーフの抽出液で死滅 ―どう実験を行いましたか? まず、パクチーやレモングラスなど、日本でも入手可能なハーブを10種類選びました。そして、カツオを中心とした生魚の内臓からアニサキスを採取。それぞれのハーブの抽出エキスにアニサキスを投入し、死滅するかを確認しました。
