[ruby-dev:46122] [ruby-trunk - Bug #6993] Class#allocate の仕様変更(Cレベル)

From: "ko1 (Koichi Sasada)" <redmine@...>
Date: 2012-09-07 09:40:01 UTC
List: ruby-dev #46122
Issue #6993 has been updated by ko1 (Koichi Sasada).

Description updated

Class#allocate の特徴をちょっと追記.
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Bug #6993: Class#allocate の仕様変更(Cレベル)
https://bugs.ruby-lang.org/issues/6993#change-29212

Author: ko1 (Koichi Sasada)
Status: Open
Priority: Normal
Assignee: nobu (Nobuyoshi Nakada)
Category: core
Target version: 2.0.0
ruby -v: ruby 2.0.0


=begin
 ささだです.

 現在,Class#new を呼び出すと,Class#allocate が呼ばれます.Class#allocate は,次のような特徴を持つ,ちょっと特殊なメソッドになっています.

* 普通に定義しても Class#new からは使われない
* 実際に動かす処理 func は rb_define_alloc_func(klass, func) として登録する
* func は ID_ALLOCATOR という特殊なメソッド名で登録される(対応するシンボル名はなし,つまり rb_id2name(ID_ALLOCATOR) は NULL を返す
* func は rb_funcall(klass, ID_ALLOCATOR, ...) で呼ばれる

これは,変な allocator を定義出来ないようにするための処置だったと思います(多分).

他にも,

* backtrace には現れない
* set_trace_func ではスキップする

という特殊な処理をしており,Ruby からは見えないようになっています.ただし,set_trace_func には現れませんが,C で trace_func を登録すると呼べてしまう,という中途半端な感じになっています.

これについて,中田さんと協議したんですが,そもそも allocator function はメソッド呼び出し(rb_funcall)で呼ばないでもいいんでないか,という結論を得ました.具体的には,rb_classext_t に allocator function を登録するようにして,それを呼び出す,ということになります.

あり得る問題点としては,allocator function から super が出来ない,という話がありました.ただし,そんなことやる奴はいないだろう,ということで allocator function の制限とするのがいいのではないか,という議論になりました.

副次的な効果として,allocator function のためにメソッドフレームを積む必要がなくなり,ユーザ定義クラスの生成が若干速くなる,ということがあります.

なお,もう一方の選択肢としては,allocator function を backtrace や set_trace_func などで特別扱いしない,というものがありましたが,今まで見えなかったものが見えると互換性的にまずいかもしれない,という話がありました.

というわけで,こんな感じで(中田さんが)進めようと思うのですが,何かお気づきの点がありましたらご指摘下さい.

=end



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http://bugs.ruby-lang.org/

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