ファミリーマートが新しい取り組みを強化している。雨でぬれてしまったときなど「緊急需要」が多かったコンビニエンスストアの衣料品について、デザイン性の高い独自のアパレルブランドを展開。売り上げを着実に伸ばしている。
おむすびは独自成型機の開発で品質を高め、米大リーグの大谷翔平選手をアンバサダーに起用し、販売数量を増やした。それぞれの事業がけん引し、2025年3〜5月期の純利益は前年同期比37%増の211億円だった。同社の細見研介社長に取り組みの舞台裏を聞いた(詳細は下の動画でご覧いただけます)。
独自のアパレルブランド「コンビニエンスウェア」の本格販売を21年に始めました。売れていますか。
細見:昨年対比で3~4割ぐらい伸びています。総売り上げでおそらく200億円ぐらいになってくると思います。

どんな需要を開拓していますか。
細見:これまでコンビニの衣料品は緊急需要でした。衣料品が破れたとかぬれたとかですね。我々はTシャツやソックスなど、非常に品質が良く、デザイン性に優れたものが家の近所にあるという需要を開拓しました。
これは隠れた需要でした。我々もこういう需要があることが初めて分かり、今それを深掘りしていっています。ただ、非常にこれはチャレンジングな取り組みです。衣料品というのは非常に在庫に苦しめられます。
販売拠点が増えるっていうのは、在庫拠点が増えるということなので、これは難しい。独自のノウハウを駆使しながらやっています。
23年にファッションショーを開催し、世界に発信したのは非常に大きかったです。海外では我々の衣料品を買えませんので、お土産需要としてインバウンド(訪日外国人)にも人気です。
大谷翔平選手は2時間の撮影で19個のおむすびを完食
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