「仕事終わりはジムでストレス発散」は逆効果!疲労の専門医が明かす、本当に正しい疲れの取り方写真はイメージです Photo:PIXTA

「仕事終わりにジムへ行き、汗を流してストレス発散」多忙なビジネスパーソンがやりがちなこの習慣は、疲労を回復させるどころか、悪化させている可能性がある。疲労研究の専門家が、科学的根拠に基づいた「正しい疲労の取り方」を解説する。※本稿は、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身『世界一眠らない日本に疲労専門医が伝えたい お疲れ日本人の本当の休み方』(Gakken)の一部を抜粋・編集したものです。

「疲労」は体の危険を
知らせる重要なサイン

「疲労」とは、医学的にいうと「痛み」や「発熱」と並び、人間の3大「生体アラーム」の1つであると考えられています。

 これは、「仕事や運動などの活動をこれ以上続けると、生命に悪影響が及んでしまいますよ」という体からの警告。もし、これらの警告装置が備わっていなければ、極端にいうと、死ぬまで作業を続けてしまう恐れもある。それを避けるために痛みや発熱、そして疲労というサインを出し、活動をセーブさせようとしているのです。

 生体アラームの中でも、「発熱」は体温といった客観的な数値として現れるので、比較的わかりやすいですよね。しかし、「痛み」と「疲労」は主観的なもので、感じ方も人それぞれ。さらに、自分である程度、打ち消すことができてしまうのがやっかいなところです。たとえば「痛み」は、2か所に痛みを与えると、1か所の低いほうの痛みはあまり感じなくなる。感覚として、ごまかすことができるのです。

 そして、人がもっとも打ち消しやすいのが「疲労」です。通常、「疲労」が起こっているとき、「疲れたなぁ」という感覚である「疲労感」を伴います。