概況からBRICsを知ろう ブラジル市場は小幅続伸、米金利高などで上値重い
*10:17JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル市場は小幅続伸、米金利高などで上値重い
【ブラジル】ボベスパ指数146491.75 +0.05%
24日のブラジル株式市場は小幅続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比66.81ポイント高(+0.05%)の146491.75で引けた。日中の取引レンジは146,129.80-146,520.72となった。
中盤は下値を模索する展開もみられたが、終盤プラス圏を回復した。原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かりとなった。一方、指数の上値は重い。米金利高や米追加の利下げをめぐる不透明感が懸念され、伸び悩む展開となった。また、通貨レアル安や経済指標が弱含みだったことも指数の足かせとなった。
【ロシア】MOEX指数 2723.58 -1.27%
24日のロシア株式市場は反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比35.07ポイント安(-1.27%)の2723.58となった。日中の取引レンジは2675.62-2745.14となった。
売りが先行した後はマイナス圏で一進一退の展開を示した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が今後の利下げを慎重に判断すると発言したことが警戒され、売りは優勢。また、米金利高も嫌気された。このほか、ウクライナ情勢の不透明感が解消されていないことが引き続きロシア株の売り手掛かり。一方、原油価格が上昇したが、相場を支えるには力不足だった。
【インド】SENSEX指数 25056.90 -0.45%
24日のインド株式市場は続落。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比386.47ポイント安(-0.47%)の81715.63、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同112.60ポイント安(-0.45%)の25056.90で取引を終えた。
売りが先行した後は狭いレンジで一進一退の展開を示した。アジア市場が軟調な値動きを示していることを受け、インド市場も売りが先行。また、通貨ルピー安の進行もインド株の圧迫材料。ルピーの対米ドル為替レートは米「H-1B」申請条件の厳格化で過去最安値を更新した。ほかに、9月のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)がそろって前月を下回ったことが指数の足かせに。9月のHSBC製造業PMIは前月の59.3から58.5に鈍化。輸出関連の受注が縮小したことが主因だと分析された。外部環境では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が今後の利下げを慎重に判断すると発言したことが警戒された。
【中国】上海総合指数は3853.64 +0.83%
24日の中国本土市場は反発。主要指標の上海総合指数が前日比31.81ポイント高(+0.83%)の3853.64ポイントで引けた。
序盤は米国株安や利下げ観測の迷いもあり軟調な地合いで始まったが、午後にかけて半導体・再生可能エネルギー関連が急伸し投資家心理を改善させた。米中関係の改善期待が指数をサポート。中国が米ボーイング機を新規に購入する交渉は最集段階に入っていると報じられた。また、中国の李強首相など政府高官も北京で、米下院議員団との対話を加速しているもようだ。ただ、外部環境の不透明感は依然残る。世界的な金利動向と中国の景況指標動向という二重の足かせが意識された点が重荷。だが政策対応期待と需給改善観測が支えとなり、最終的には反発基調で引けた。
《AK》