「10年前は相手にされず」 スマートシュリンクの提唱者が驚く変化
A-stories 8がけ社会 賢く縮むデザイン(2)
国も地方も人口を減らすまいと必死に取り組んできた。だが、思うような成果は出ていない。少子化も相まって、社会の中核を担う現役世代は、2040年に今の8割となる「8がけ社会」に突入する。
そうであるならば、人が減る事実を受け入れて社会をデザインし直すべきだ――。10年ほど前から「スマートシュリンク」(賢く縮む)という概念を提唱してきた大正大学地域構想研究所の小峰隆夫客員教授にその意図を聞き、朝日新聞が実施した全国知事アンケートの結果を分析してもらった。
「8がけ社会 賢く縮むデザイン」(1)地方で広がる賢く縮む、6割近くの知事が必要性認める 朝日新聞調査
高齢化がさらに進む2040年、現役世代は今の8割になる「8がけ社会」が訪れます。連載の新シリーズ「賢く縮むデザイン」編では、都道府県知事にアンケートを実施しました。人口減少を前提に社会の新たな仕組みづくりをめざす「賢く縮む」道を模索する取り組みから、地方の将来像を探ります。
「理論上、日本の人口は減り続ける」
日本の人口は10年からずっと減っている。人口を維持するには合計特殊出生率が2.07必要だが、現在(24年)は1.15で、全く足りない。
子どもが産まれない理由はいろいろ指摘されるが、ここでは「希望出生率」という考え方を紹介したい。
結婚したい人は全員が結婚し、産みたいと思う子を産んだと仮定する。その場合の出生率は、我々の計算では、それでも1.6でしかない。
つまり、理論上は政策的にいくら頑張っても、日本の人口は減り続ける。全ての人の希望がかなえられても出生率が1.6だということは、多くの人が「これでいい」と思っている。その結果が人口減少だと解釈できる。
全国の知事に広がる「人口減少は不可避」との認識
これからの日本は、人口が増…
- 【提案】
どう考えても少子高齢化もシュリンクも不可避なのに、どうして行政も政治家も目を背け続ける傾向があるのか。それは、有権者がそれを主張する人たちに夢や希望を感じず、支持をしたいという熱狂が生まれにくいからだと思いますが、そうであるがゆえに対処が遅
…続きを読む












































