今季限りでの引退を表明している中日の岡田俊哉投手(33)と祖父江大輔投手(38)が引退試合となった20日のヤクルト戦(バンテリン)に登板。現役生活にピリオドを打った。

 先発投手としてマウンドに上がった岡田は先頭打者の村上を見逃し三振に仕留めると、2番手・高橋宏に交代して16年間のプロ生活をフィニッシュ。「村上選手が1番だったので、やばいなと思いました。ストライクゾーンにいって良かったです」と安堵の表情を浮かべた。

 祖父江は8回から3番手としてマウンドに上がったが、中村に中前打を浴びて交代。「いい場面に投げさせてもらって気合を入れて行ったんですけど…。中村選手は〝全力勝負でいきました〟と言ってくれたので、いい勝負ができてうれしいですね」。現役最後となった510試合目の登板でアウトを取ることはできなかったものの、中日ファンからは温かい拍手が送られた。

 試合後には2人の引退セレモニーが行われ岡田は「ファンの皆さまの声援は本当にすごい力があります。本当にありがとうございました」と感謝。祖父江も「12年間ドラゴンズにお世話になりました。その時間は僕にとって最高の時間でした」と笑顔で語った。

 チームメイトから胴上げされた2人には、球場全体から大きな拍手と歓声が送られた。