2026-01-10

高市首相の夫はなぜ落ち込んだのか?

高市首相の夫はなぜ落ち込んだのか

2026年1月9日高市首相の以下の投稿話題になっている。

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高市早苗

@takaichi_sanae

夫とともに公邸引っ越して10日あまりとなりました。

私達の公邸への転居に関する報道を目にした夫は、落ち込んでいる様子でした。

それは、大手報道機関も含めて、「転居を前に公邸バリアフリー対応の改修も実施された」という誤った報道を目にしたからです。

「僕のせいで、多額の公金が使われたのか」と。

仮に貴重な税金を使って改修工事をする必要があるのであれば、私達は公邸引っ越しませんでした。

念のため、公邸管理をしている官邸事務所確認いたしました。

そうしましたところ、やはり、石破総理がお住まいになられていた時期から私の転居までの間に行われた作業は、室内清掃など、居住者が替わることに伴う通常の修繕であり、バリアフリー工事は一切含まれていないということでした。

夫にも伝えて、明るくリハビリに励んで全快して欲しいなと願っています。早く調理師資格を持つ夫の得意料理も食べたいし・・・

午後8:32 · 2026年1月9日

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現時点(2026年1月10日11時30分)ですでに1800万ビューを超えている。

この投稿一見すると、マスコミ誤報によって苦しめられる障害者の夫と、それと戦い夫を支える家族思いの高市首相献身という「美談」のようにも見える。

しかし、この投稿には極めて大きな問題が見られる。それをまとめておきたい。

障害社会モデル」という考え方がある。これは障害個人特性身体的な機能不全)ではなく、主に社会制度的・物理障壁偏見社会的排除)の側の問題と捉える考え方である。この考え方のもとでは、何が障害となるかはその社会構成する個人社会相互作用によって決まる。社会構造環境アップデートし、個人特性に合わせることが障害への対応であるとされる。

これに対し、「障害医学モデル」という考え方がある。これは障害個人身体機能の不全と捉える立場である障害個人問題であり、個人自助努力によって克服されるべきだという理解である。逆に言えば、そうした努力放棄し、他人世間に頼ることは甘えであり忌避されるべきだという考え方につながりやすい。

歴史的には障害医学モデルが主流であったが、現在障害社会モデルへと大きくシフトしている。

日本も同様である障害者基本法では、障害者

身体障害知的障害精神障害発達障害を含む。)その他の心身の機能障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会障壁により継続的日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。」

規定し「社会障壁」という障害社会モデルを下敷きにした文言を用いて説明している。

以上を前提として高市首相投稿分析する。

高市首相の夫は「転居を前に公邸バリアフリー対応の改修も実施された」との報道に接し、落ち込んだ。その理由を「僕のせいで、多額の公金が使われた」と説明している。

高市首相の夫の考え方では、自分障害のために公金を使用することは受け入れられないことのようだ。「僕のせいで」という言葉からは、「障害とは個人努力や頑張りや根性によって『乗り越え』なければならないものだ、ここに公金を投入することは税金無駄いであり、甘えであり、努力放棄なのだ」という負い目が透けて見える。

本当は自分努力で乗り越えなければならない「試練」を税金支援してもらうことは「施し」であり、「社会お荷物である自分世間様に「迷惑」を掛けてしまったという「恥ずべき負い目」として理解されている。

高市首相も同じ考えだ。「仮に貴重な税金を使って改修工事をする必要があるのであれば、私達は公邸引っ越しませんでした。」「明るくリハビリに励んで全快して欲しいなと願っています。」との投稿は、そのことを端的に表している。

ここからうかがえることは、高市首相もその夫も障害医学モデルの考え方を深く内面化しているということである。そして、その根源にあるのは「夫は社会お荷物なのではないか」「夫は社会迷惑を掛けているのではないか」という恐怖である

「仮に貴重な税金を使って改修工事をする必要があるのであれば、私達は公邸引っ越しませんでした。」との記載は、「施しを受ける立場になってたまるか」という高市首相の高貴で歪んだプライドの表明である。それはその後の高市首相言動からも明らかだ。

夫の落胆を目にした高市首相はどう対応たか

投稿では、官邸事務所に問い合わせ、転居に当たってのバリアフリー工事は行われていないことを確認し夫に伝えた、とある

高市首相の取った解決方法は「私たち世間様に迷惑はかけていない、公金からの施しも受けていない」という「身の潔白」を証明することだった。

高市首相がこの投稿に込めたのは「障害を持つ者が、その生活のために公金を使うことは申し訳ないことであり、我々はそれを徹底的に拒否することで身の潔白を証明する」というメッセージである

一国の首相がこうした投稿をすることの意味は極めて大きい。

この投稿社会一般に「障害者特別な金がかかる」「障害者世間様に配慮を求めることは本来慎むべきことである」というスティグマ(負の烙印)を強化する効果を持つ。

マスコミ報道事実誤認であるか否かはここでは重要ではない。高市首相がどのような意図で発信したものかという主観面も関係ない。客観的事実としてそのようなスティグマを強化する効果を有するという点が問題なのである

高市首相の夫は、誰かに面と向かって「税金無駄だ」と非難されたわけではない。誤報ではあったが報道に接しただけである

しかし、彼は萎縮した。「きっとそのように言われるだろう」「世間様は自分のことをそのような目で見ているだろう」と予期して自ら萎縮し、落ち込んだ。

これはこの社会蔓延している呪いである。「障害者社会から非難されないよう常にわきまえて生きなければならない」という呪いである

本来なら高市首相は夫にこう声をかけるべきだった。

あなた官邸に入居することでバリアフリー化が進み、この建物が誰にとっても使いやすアップデートされる」

税金を使うなという批判的外れ。私達が胸を張って環境を整えることで、後に続く人たちが『申し訳ない』と思わなくてすむ道をつくることになる」

こうした声掛けによって夫を呪いから解放すべきだったのだ。

しかし、高市首相はこの呪いを解こうとしなかった。むしろ無自覚にもこの呪いを強化してしまった。それは高市首相自身もまたこ呪いからめとられており、かつ、その事実認識できていないかである

高市首相の夫はなぜ落ち込んだのか。

それは妻と夫が「自助こそが尊く、公助に頼ることは恥である」という強固な政治信条をあまりにも深く共有し、自分たちをも断罪しているかである

この政治信条のもとでは二人は今の自分たちをありのままに受け入れることができない。この自己受容の欠如は、社会から断罪されるという幻影を生み、底知れぬ恐怖となって二人を襲っている。

彼を真に追い詰めたのは、愛する妻と共有するあまりにも潔癖な「自助」の呪いなのである

  • 高市とかたぬかなとか、一見強気なようでいて「強い男の人」に殴られることが怖くてたまらないのが滲み出てる女、興奮する

    • 『先生の白い嘘』で男を尻に敷く女王様みたいな女が純粋レイプ魔にバチクソ殴られた時メッチャ興奮した。クソみたいな漫画だけどあそこだけはマジで最高。 anond:20260110114330

  • 添削・要約∶「首相官邸のバリアフリー化に税金が使われたというのは捏造報道だったが、マスメディアは悪くない」

  • 本人の望まぬ支援を押し付けて満足する○○界隈

  • 長いので3行くらいでまとめてよ。 「高市首相は、公邸入居時にバリアフリー工事を行ったとの報道に夫が落ち込んだことに対し、バリアフリー工事は行なっていないから潔白だと主張...

  • 右翼にそんな難しい話わかるわけないんだから許してクレメンス

  • 高市つうか自民党右翼界隈の「国甘えるな。きみが」

  • 生活保護は絶対に受けたくないという人、ジャイアントパンダよりは珍しくない

  • https://jisin.jp/domestic/2550695/ 《車椅子生活の夫のため》高市首相 公邸引っ越しの“バリアフリー改修”でいちばん「こだわった場所」 https://www.youtube.com/watch?v=_aTHbL0rQTo 高市総理“バ...

    • そうした話を否定したら今度は 言ってる人は別人なんじゃないの。 公私混同という批判も間違いで、やってないから無実だよと言う弁解も間違いで、堂々とバリヤフリーにするべきだ...

      • 意味が分からん 別人だからなんだって言うんだ? リベラルA「高市は公邸を私物化している、税金でバリアフリー改修、ゆるすまじっ!!」 高市総理「バリアフリー改修などという事...

  • 高市が否定したのは「今回の転居にあたっての特別なバリアフリー工事」であって 公邸の基本的なバリアフリー化はとっくに済んでたってことだろ

  • 首相がバリアフリー工事しないなら誰が公共施設のバリアフリー工事するんだよってなるよなあ

  • 高市は早くやめろ

  • こういうことばっかり書くようになるから社会学はクソって話になるんだよな

  • てかこの女さあ障害者にメシ作らせようとしてんじゃん?それはいいの?

  • 去年の県の公立高校に車椅子利用生徒が新入生で1人入って、県費で階段昇降機200万円買った。昔はエレベーターの新設で1000万円なんてのもあったらしいけど今はさすがに財政課通らない...

  • 要約∶「支持率を下げてやるからな!」

  • 介護保険や公費補助を利用するような非人間は恥を知れということ。 さもしい顔で金を引っ張る人間にはこの高潔な夫妻の魂が理解できないだろう。

  • どんな美辞麗句を並べてみても障碍者が足を引っ張る傾向にあることは覆らない。 多くの人は社会のお荷物になるのは嫌だし、後ろ指は指されたくない。 健常者なみに胸張って生きてる...

  • この増田の長文はちょっと古くて、障害の社会モデルが流行ったのは20年近く前の話で、最近ではやっぱり社会の対応の問題に帰結させるのはやっぱり無理があるという方向になっている...

    • 20年近く前学生だった氷河期世代がはてな界隈のマジョリティやからなあ

  • れーわが障害者送り込んで国会バリアフリーしただけのことをあんな持ち上げてパチパチしたんだもんな いくら自民殴りたいからってそれを根拠にしたら連中の申し訳程度の功績すらも...

    • 限界野党支持者だってその程度の理性と記憶力ぐらいあるだろう ないよ 党派性によってリベラルが利用するバリアフリーは正義でその敵対者が利用するバリアフリーは悪だから

  • 仮に、高市早苗が首相官邸のバリアフリー化を公費で行なって少しも悪びれない様子だったら、確実に「一般人の中には、自宅のバリアフリー化を出来ずに苦しんでいる人がいる。そん...

  • なぜおちんこ出たのか?

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