大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」の保存活用を巡り、関西の7つの大学・学校法人のトップらが、可能な限り多くの部分を現地で保存するよう求める「緊急意見書」をまとめ、大阪府市や経済団体、万博を運営する日本国際博覧会協会に提出したことが22日、分かった。意見書ではリングを「極めて重要な文化的・歴史的レガシー(遺産)としての価値を有する建造物」とし、さらなる規模の保存を検討する場を設けるよう求めている。 意見書は大阪大、大阪公立大、近畿大のほか、学校法人の関西大、関西学院、同志社、立命館の総長や学長、理事長らが連名で作成した。 意見書は、リングが「大阪・関西の新たなランドマーク」として観光資源や文化拠点としての役割を果たし得るにもかかわらず、大部分は解体されるため「文化的損失として後世に大きな禍根を残す」と主張。「議論が尽くされているとは言い難い」として「保存・活用に向けた具体的方策の検討」