外国人への生活保護適用は、「すべき」「すべきでない」のいずれの立場の方々からも、とかく感情的な反応を引き出しやすいテーマです。 まずは、法と制度がどうなっているのかを整理しましょう。 そのためには、1929年まで歴史を遡る必要があります。 なお、この問題を時間をかけずに「ざっくり」と俯瞰したい方は、まず『ダイヤモンド・オンライン』に発表した拙記事「在日外国人がどれだけ困窮しても生活保護を受けづらい背景」からお読みいただき、その後、本記事の歴史・法規等整理にお目通しいただけば早いと思います。そちらの記事は、現状と問題点をデータ・事例から説明しており、本記事を補完する内容です。 生活保護制度はいつ出来た? 「国籍条項」問題はいつから? 生活保護法(新法)は、1950年に施行されました。2013年に改正されましたが、構造・構成は変わっていません。 その構造・構成の原型は、1929年(昭和4年)の
