年末年始の帰省では、些細な出来事をきっかけに嫁姑の間に行き違いが起こることがある。男女問題に詳しい日本合コン協会の田中絵音さんは「とりわけ食べ物にまつわる価値観は家庭ごとに大きく異なる。食事が原因で、嫁姑の仲がギクシャクしてしまうこともある」という――。
皆が楽しく集まる年末年始…のはずだった
年末年始の帰省は、楽しみな気持ちもある反面、どこか緊張感のあるイベントでもあります。特に嫁が義実家へ帰るというのは、夫の親族と慣れない環境で過ごす数日間、気を配る場面が多いからこそ、ちょっとした言葉が心に引っかかることも。とくに義実家では、昔からの習慣や家族の「当たり前」が強く残っているため、価値観のズレが表に出やすくなります。
そのなかでも、もっとも火種になりやすいのが嫁と姑の“食べ物”まわり。手土産・お歳暮・手料理など、こちらが気を遣ったつもりのところほど、姑からのひと言が刺さってしまう――そんな経験をしたことのある方も、少なくないのではないでしょうか。
今回は、年末年始の義実家で起こりがちな「嫁姑バトル・食べ物編」のエピソードを3つ取り上げ、どこにすれ違いが生まれやすいのかを見ていきます。
手作りのチーズケーキを持参した嫁の末路
【バトル1】「うちのお父さん、こういうスイーツ好きじゃないのよね……」
結婚して初めて年末年始に夫の義実家へ行くことになったA子さん(20代・女性)は、手土産に手作りスイーツを持って行くことにしました。料理の腕には自信があったし、既製品を買って手土産にするよりも手作り品の方が喜ばれると思ったからです。
そこでA子さんは、当時ちまたで流行っていたレアチーズケーキを作って、帰省しました。
ところが義実家に着いて、A子さんが玄関口で「こちら、手作りケーキを作ってきました」と言って姑さんに渡すと、「ええ〜? お父さん、こういう甘いものは食べないのよね……」と嫌味をチクリ。
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