【そもそも解説】能動的サイバー防御とは 政府が平時からネット監視

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鈴木峻
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 16日に成立した「能動的サイバー防御(ACD)」法。重要インフラなどへの相次ぐサイバー攻撃を未然に防ぐことを目的とした法律だが、政府がネット空間の通信情報を監視し収集するという大きな権限をもつことになり、憲法21条が保障する「通信の秘密」との整合性やプライバシー侵害への懸念も指摘されている。ACDとは何か、解説する。

 Q 「能動的サイバー防御(アクティブ・サイバー・ディフェンス=ACD)」とは何か。

 A サイバー攻撃を未然に防ぐため、平時から政府がネット空間を監視して攻撃の兆候を探り、攻撃元のサーバーに侵入して無害化する。攻撃される前に対応を取るため「能動的」と言われる。

 Q なぜ政府はこの法案を制定したのか。

 A 日本の重要インフラへの…

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この記事を書いた人
鈴木峻
政治部|首相官邸担当
専門・関心分野
政治、戦争、近代史
石破政権

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