次世代原子炉「SMR」の建屋の一部を試作 IHI、実用化にらむ

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友田雄大
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 重工大手のIHIは27日、次世代の原子炉として開発が進められている小型モジュール炉(SMR)の建屋の一部を試作し、報道公開した。人工知能(AI)の普及を背景に、電力を大量消費するデータセンターが世界的に増える中、原発設備を手がけるメーカーは、SMRを実用化して事業に弾みをつけたい考えだ。

 SMRはこれまでの原発よりも1基あたりの出力が小さく、3分の1程度とされる。「モジュール」と呼ばれる部品や設備のまとまりを工場でつくり、現地で組み立てるため、企業は大がかりな工事をする従来の原子炉よりも費用や建設期間を圧縮できると見積もる。

 今回IHIが公開した試作品…

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この記事を書いた人
友田雄大
国際報道部
専門・関心分野
経済、国際情勢