ドラゴンゲート17日の大田区総合体育館大会で極悪軍団「Z―Brats(Zブラッツ)」の菊田円(25)が、シュン・スカイウォーカーを破り、オープン・ザ・ドリームゲートの第42代王者に輝いた。

 菊田は7月13日の神戸大会でYAMATOから王座を奪取したばかりのシュンを襲撃し、Zブラッツから追放。遺恨がぼっ発していた。

 試合はシュンの入場を菊田が襲撃してスタート。両者の反則攻撃が入り乱れる混沌の一戦となった。菊田はレフェリーの隙をついてZブラッツのメンバーをリングインさせると、数的有利を築きシュンを追い詰める。しかし、シュンと同じく追放の憂き目にあった帆希が王者の助太刀に現れた。息を合わせたコンビネーション攻撃を前に、Zブラッツの面々は次々となぎ倒され、ついに菊田はシュンのパウダー攻撃を食らってしまう。

 視界を奪われたところをSSWの体勢に入られ絶体絶命の菊田。それでもこれを回避し、ローリングラリアートを一閃。弱ったところに尻爆弾(ヒップアタック)を決めて逆転に成功した。虫の息となったシュンに最後は再びのローリングラリアートをお見舞いし、3カウントを奪った。

菊田円(中)らは「ZーBrats」の名を捨てることを宣言
菊田円(中)らは「ZーBrats」の名を捨てることを宣言

 試合後マイクを握った菊田は「見ての通り、この俺が本物の強さでベルトを取った。いつからこのリング上はこんなにぬるくなったんだ? このリング上に必要なものは強さ、そして自己主張だろ。それなのになんで誰も行動を起こさない? このリング上で俺が認めていないやつは消してやるよ。いらないものは排除し、このドラゴンゲートを破壊してやる」と不敵な笑みを浮かべた。

 さらに菊田は、この日をもってZブラッツの名称を捨てることを宣言。リングに上がった旧Zブラッツのメンバーとともに新たな門出を迎える構えを見せた。

「新たな世界へ導いてやるよ。この俺を止めてみろよドラゴンゲート!」と最後に叫んだ菊田。龍のリングに混沌の時代が訪れた。