昔あったけど。昔あっどごさ東の家ど西の家あったけど。あっどぎ、東の家の爺さま、山さ木伐り行ったけど。山ん中で「テコン、テコン」て、木伐ってえだれば、あんまり力入っだもんださげ、(※)まさがり手がら離っで「ボーン」て飛んで、沼ん中さ入えて行ったけど。
ほんで、爺さま困ってえだれば、沼がら神様出できて、「爺さま、爺さま。お前のまさがりこれだが」て言って、ピカピカ光る金のまさがり出したけど。爺さま(※)動転して、「(※)んなえ、んなえ。俺のまさがりぁ金のまさがりなのんなえ。鉄のまさがりだ」て言ったけど。
ほうすっど、神様ぁ「爺さま。お前ぁ正直な爺さまだ。褒美に金のまさがりと鉄のまさがりど2つくっでやる」て言って、両方くっでよごしたけど。
ほれば聞えだ西の家の爺さま、「んだら俺ももらてくる」て言って、山さ行って、木伐るふりして、わざどまさがり沼ん中さ投げでやったけど。ほうすっど、神様出できて、「お前のまさがりこれだが」て、ピカピカ光る金のまさがり出したけど。爺さまぁ、「んだ、んだ。この金のまさがり俺なだ」て叫んだけど。ほうすっど、神様ぁ、「お前ぁ、(※)ずほこぎ爺さまだ。まさがりなのくっでやらね」て、鉄のまさがりも取らっですまたけどぁ。んださげ、人ぁ正直でなえど駄目なもんだど。とんびすかんこなえけど。