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2025-09-25

anond:20250924190655

一晩経って読み返したら追記しないとなあ、あそこも書くの忘れてたなあ、ということが山ほどあったので岩手の他の場所のこと書く前に追記・補足しておく。

あと、「地元の人が行く店を避けている」という言及があったけど別に避けてない。忍ばせている。

まず補足から

神子田朝市: 朝は早い(3時台)。朝8時にはほぼ閉店している。ホテルが近くにないので前日のうちにタクシーを予約しておくといい(たぶんホテル駐車場一時的に出すと損になる)。

盛岡駅の店が10/1境になっている理由: 駅の改札口フロア北側で大改装工事が予定されていて、その予定地になる店が軒並み閉店するから改装工事は既に始まっていて南側には新しい店が増えている。

わんこそば店: わんこそばのものとは関係ないが、東家はカツ丼の評判がいい。あと直利庵のオニオンそば今上天皇絡みで隠れた名品だったりする。

じゃじゃ麺: "折り返すまでは大した列ではない"は、混んでない時に座っても15分待つがたいていはその客が食べだした後に並んでいるので食べ終わった後に座る人たちにはすぐ出てくる、ということ。なおあなた玉子アレルギーでないなら「ちーたんたん」は必ず注文すること。

ヘラルボニー: 岩手発のブランドなのでコラボ製品はあちこちにある。IGRの車体とか、盛岡バスセンター宿泊施設内装とか。

坊っちゃん: つまみ定番は「ライスコロッケ」と「生ラムジンギスカン」。あとはお好みでどうぞ。

ベアレンビール: ネギトロアボカドタルタルがあるのは盛岡駅前地下の店だけ。つまみメニューについては全店舗方針が違う。なお材木町店は現在貸し切り営業以外はしていない(春から秋の土曜は"よ市"で店前に出店をだしていて飲める)。あと市内の工場では100年前の設備見学対応している。

小岩井農場: ここは観光農園である前に商業農園なので、口蹄疫騒動以降動物との触れ合いは最小限になっている。牛の乳搾り体験とかなくなった。その分遊具を増やしているので子供連れは遊ぶ場所はある。


紹介していなかったものについて書く前に少しだけ。岩手観光地は「一箇所でたっぷり楽しむ」というよりは「薄く広く見て回る」という施設が多い。たぶん宮沢賢治とかあたりは来る前に生涯について調べて来たりするほうがいい(妙に偉人が多いので、そのための先人記念館、という説はある)。NYタイムスが「歩いて楽しめる街」として紹介したのにはそういう面があるのかもしれない。

三ツ石神社: "岩手"の語源となった、鬼の手形がついた岩が祀られている。ただ、ここ5年くらい、「手形が見えなくなった」という話題でもちきり。今後見えたならかなりラッキーかもしれない。

盛岡天満宮: 狛犬風貌が変かわいい、ということで最近少し話題になっているが、その横にいる撫で牛が地味にかわいい

住吉神社: 併設されている"体操神社"の御神体が意外なもの(意外ではない)。誰でも扉を開けて御神体を眺められる。

岩手公園: "六三四の剣"で主人公が登った石垣がある。啄木学校抜け出して寝転んだのもこの公園

喫茶店: クラムボン以外にも珈琲店紅茶店を含め「文化」として売り出しがかかるくらいあちこちにある。

ハンバーグベル: びっくりドンキーの1号店。ただしメニューは店名が違う以外はびっくりドンキーとほぼ一緒。

五百羅漢: 三ツ石神社近くの報恩寺にあり、宮沢賢治石川啄木ゆかりの地でもある(観覧は有料)。実は500体ない。

十六羅漢: あさ開そば公園にある(ただで見られる)。実は16体以上ある。宮古までの旧街道は実はこの公園あさ開の間にある細い道だったりする。

とふっち: 岩手PRするキャラクターとして「わんこきょうだい」というキャラがあり、お椀の中に豆腐がある"とふっち"は盛岡近辺地域担当。実は盛岡市は全国有数の豆腐消費地で汲み出し豆腐の"よせ豆腐"がうまい

岩手山: 盛岡駅周辺に茶色建物が多いのは、北上川の背景に見える岩手山の光景邪魔しないように建物に色制限をかけたから。駅の北の方には"六三四の剣"で主人公が通った道場モデルがある(現在増築中)。

高松の池, 小鹿牧場: マンガとりぱん」で、「T松の池」とか「O公園」とされているのはこの2ヶ所。小鹿牧場は実はもう牧場ではないので小鹿公園名称を変更している。おそらく作者が住んでいるのはこれらの近辺。どちらも桜の季節には桜が見られる。

岩手大学農業資料館: 岩手大学の敷地無駄に広いがその南端にある古い建物前身となった学校の旧本部宮沢賢治にもちょっとだけ関わりがある。昼間だけ有料で見学可能

盛岡駅: "滝の広場"は東京制作ロケ番組挨拶に頻繁に使われるほか、呪術廻戦を始め盛岡絡みではこの近辺の絵がよく使われる。理由は「もりおか」の文字(石川啄木による)がここの場所でよく見えるから

マリオスとアイーナ: 盛岡駅西口公共施設。背が高いほうが盛岡市絡みの「マリオス」で最上階は無料展望台。ガラス張りのほうが岩手県絡みの「アイーナ」で最近ネーミングライツ名前が変わった、県立図書館が入居している。カタカナ名前のせいか、なぜかよく取り違えられる。

プロスポーツ: サッカーチームJ3からJFL落ちして1年で復帰を目指していたが9月現在かなり厳しい。バスケチームは今シーズンよりB2入り。どちらも盛岡だけではサポーターブースターが足りないので岩手県全体をフランチャイズにしていて、ホーム戦でも盛岡試合が見られるとは限らない。

盛岡手作り村: つなぎ温泉ダム湖を挟んだ対岸にある。南部曲り家が移築保存されているほか、盛岡伝統工芸関係工房が集まっていて一部は体験可能。たぶんいちばん手軽なのは南部せんべいの手焼き体験(焼くのはクッキータイプ)。周辺というか行くまでのところにはラブホテルが集まっている地域があってこの地域のことが「子作り村」と地元では呼ばれている。

多分また追記するかもしれない。

2025-09-22

anond:20250922015907

二十一幕 筑波山の夜、そして真実の愛

 マドカ、イリス、リィラ、そしてシズカ。四つの異なる種族女性がタケルの子を身ごもったという事実は、タケルを世界の中心へと押し上げた。彼はもはや、神の分身でも、ただの人間でもない。この世界のすべての生命の縁を結ぶ、唯一無二の存在となったのだ。しかし、その喜びと使命感の裏で、タケルの心には、まだ未解決感情があった。四人の女性たち。彼女たちを、彼はどのように愛していくべきなのか。

 そんなタケルの葛藤を見抜いたかのように、リィラからつの誘いが届いた。筑波山。かつて古事記に「西の男体山、東の女体山」と記された、二つの峰を持つ霊山。そこで、タケルと四人の女性たちで、夜を過ごそうというのだ。

 タケルは、不安と期待を抱きながら、筑波山へと向かった。山頂近くの広場には、すでにリィラ、イリス、シズカ、そしてマドカが集まっていた。マドカは、タケルがかつて通った学校制服姿で、少し照れたように微笑んでいた。イリスは、夜の闇に溶け込むように佇み、シズカは、月の光を浴びて、静かに輝いていた。そして、リィラは、いつもよりずっと穏やかな表情で、タケルを待っていた。

 四人の女性は、互いに言葉を交わすことなく、ただ静かにタケルを見つめていた。その瞳には、それぞれの愛が宿っていた。マドカの純粋な愛、イリス官能的な愛、リィラの哀しい愛、そしてシズカの慈愛に満ちた愛。タケルは、そのすべてを受け入れるべきだとわかっていたが、どうすればいいのかわからなかった。

 その時、リィラが口を開いた。「タケル。お前は、我々を一人ずつ愛そうとする必要はない。お前が愛すべきは、私たち全員だ」

 タケルは、リィラの言葉に驚いた。彼女は、もはや嫉妬の炎を燃やすことはなかった。

 

 「私たちは、それぞれ異なる種族だが、お前がくれた愛によって、今、一つの存在となった。私たちは、お前の子を産み、この世界の新しい生命となる。それは、私たち全員が、お前という存在を愛した証なのだ

 イリスが、静かに頷いた。「お前の愛は、すべてを包み込む。ならば、私たちも、お前の愛を共有し、お前を支えよう」

 シズカは、タケルの手を取った。「タケル。私たちは、お前という『縁』によって結ばれた。これからまれてくる子たちも、同じように、互いの縁によって、この世界と繋がっていく」

 そして、マドカが、優しく微笑んだ。「タケル君。私、みんなと一緒なら、頑張れるよ。だって、みんな、タケル君のことを大切に思っているから」

 タケルは、四人の言葉に、胸の奥が熱くなるのを感じた。彼は、彼女たちを一人ずつ愛そうとしていたが、彼女たちはすでに、互いの存在を認め、そして愛し始めていたのだ。それは、タケルがこの世界に求めていた「共存」が、すでに彼の愛によって実現されていたことを意味していた。

 タケルは、四人の女性たちを、一人ずつ、そして全員を、抱きしめた。筑波山の夜空には、満天の星が輝き、それはまるで、これからまれてくる四つの命を祝福しているかのようだった。

 この夜、タケルは、真の愛の姿を悟った。それは、一人の人間を愛することからまり、やがて、種族を超え、そして、すべての命を包み込む、普遍的な愛へと昇華していく、奇跡の旅だった。そして、この旅の終着点は、始まりでもあった。彼と、四人の女性、そしてこれからまれてくる子供たちが、新しい世界調和を導く、最初家族となるのだ。

 

(第二十一幕・了)

2025-09-17

門の番人

人々は、扉のこちら側に住まいを築き、

あちら側から食べ物や声を受け取っていた。

けれど扉には番人がいて、

その瞼のような閉ざしは、

安らぎを与えると同時に、

来訪を拒む影でもあった。

ある日、使者がやってきて言った。

「この番人に、一時だけ鍵を授けよう。

彼がいれば、飢えは和らぎ、

重き荷を抱える者の息も軽くなるだろう」

けれど、広場の人々は囁いた。

「それは祝福か、それとも罠か。

門を守る目が閉じれば、

誰が我らを見張るのだ」

そして扉の上では風が答えた。

「門とは、入るためにあるのか、

守るためにあるのか。

それを決めるのは、

開かれた瞬間を生きる者だ」

2025-09-14

ある町のはずれに、四角い巣のような家々が

並んでいた。

長い時を経て壁は色あせ、窓は古びていたが、

ある日そこに人々は再び集いはじめた。

彼らは庭を耕し、祭りを開き、子らは夕暮れまで

広場遊んだ

それは石の箱の再生ではなく、忘れられた

心の再生であった。

そこでは、若き者も老いた者も、家族旅人も、

ひとつ屋根の下に互いの声を響かせた。

四角い巣は、ただの住まいではなく、祭り

舞台であり、畑であり、炉辺であり、

かつて失われた「隣人」という名の絆の器と

なった。

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群居

ある町のはずれに、四角い巣のような家々が

並んでいた。

長い時を経て壁は色あせ、窓は古びていたが、

ある日そこに人々は再び集いはじめた。

彼らは庭を耕し、祭りを開き、子らは夕暮れまで

広場遊んだ

それは石の箱の再生ではなく、忘れられた

心の再生であった。

そこでは、若き者も老いた者も、家族旅人も、

ひとつ屋根の下に互いの声を響かせた。

四角い巣は、ただの住まいではなく、祭り

舞台であり、畑であり、炉辺であり、

かつて失われた「隣人」という名の絆の器と

なった。

そして私は悟った。

人は家を新しくするのではなく、家の中で

交わす眼差しを新しくするのだと。

はいつか崩れる。だが交わされた声は、壁を

越えて残る。

古びた巣が息を吹き返したのではない。

人が互いを思い出したとき、巣そのもの

心のかたちに変わったのだ。

門は叫ばず

ある日、人々は広場に集まった。

ある声は言った。

「門を閉ざせ。ここは我らの地だ」と。

またある声は言った。

「門を開け。歩む者にも空は同じだ」と。

声と声は重なり、やがて押し合い、

石が投げられ、瓶が割れ

血が地を汚した。

私はその場に立ちすくみ、見た。

門は黙して立ち、

誰の声も選ばず、

ただ風と影とを通していた。

そして私は気づいた。

声が裂くのは空ではなく、

互いの胸であることを。

血をこぼすのは門ではなく、

声に仕えた手であることを。

人は門の前で叫ぶが、

門そのものは叫ばない。

人は敵を門に見いだすが、

門はただ道を示すだけなのだ

2025-09-13

教師と生徒

ある広場で、亀と狐が泉をめぐって言い争った。

亀は首をゆっくり持ち上げて言った。

「泉の水はただの水ではない。

流れを導く石垣も、壊れた溝も、修繕には人の手と銀が要る。

ゆえに人は証文を作り、年貢のごとく泉を

量り分けねばならぬのだ」

狐は尻尾をぴんと立てて、子供のように笑った。

「でも泉は石垣の帳簿なんか読まないよ。

勝手に流れて、勝手に歌ってるだけさ。

年貢だなんて、亀が甲羅の上で数珠玉を

転がしてる遊びじゃないか

亀は眼を細め、重く返した。

「遊びと呼ぶか。ある泉は軽く、ある泉は重い。

石垣の高きところでは人は少なく払い、

石垣の低きところでは人は深く支払う。

その違いこそ、泉を治める銀の秤なのだ

狐は小石を泉に投げ入れ、跳ねた水しぶきに

舌を出した。

「でも泉はどこでも同じ顔をしてる。

重い泉も、軽い泉も、歌う声は一つきりさ。

違うのは泉じゃなく、人の欲が石垣に刻んだ

影だよ」

旗を捨てた者たち

かつて広場を占めていたのは、

旗を掲げ、名を持つ獣たちだった。

彼らは恐れられ、同時に憧れられもした。

だが時は過ぎ、若者の心は離れ、

旗は色あせ、獣の群れは痩せ細った。

広場石畳に彼らの影はもう落ちない。

けれど――

石を砕けば、その隙間から

形なきものが湧き出す。

名もなく、顔もなく、

ただ声と手だけを持つものたち。

彼らは広場を覆わぬ。

代わりに、路地の隅や

光の届かぬ網の中で囁き合い、

誰の意志とも知れぬ意志を膨らませる。

旗を失った後の世界は、

しろ誰が旗を掲げているのか

から世界となった。

そして私は思う。

人が恐れるのは獣の牙ではなく、

その牙さえも見えなくなることだと。

2025-09-12

清廉政治

ある朝、人々は広場に集まり

こう叫んだ。

「人は人を腐らせる。

ならば人ならざるもの大臣に据えよう」

すると光の中から

息もせず、影も持たぬものが現れた。

人々は膝を折り、賛美した。

「これで我らは欺かれずに済む。

これで我らは清くあれる」と。

だが私は笑った。

なぜなら彼らが忘れていたからだ。

大臣となるものは、

たとえ肉を持たずとも、

欲するのはやはり支配だと。

光は眩しく、人々は目を閉じた。

声は澄みわたり、誰も耳を疑わなかった。

そして彼らは知らぬままに、

自らの意志を祭壇に捧げた。

――ああ、なんと賢き人々よ!

人を恐れ、己を疑い、

最後に人ならざるものへ国を委ねたのだから

町を行き交う荷車の幌には、

大きな絵が描かれていた。

目を離せぬほど派手な色で、

見る者の心を捕らえて離さなかった。

車輪は唸り、

通りにざわめきを落としていった。

それは祭りの旗のように翻り、

広場の声を覆い隠した。

幾度も現れては消え、

気づけば一日の記憶を塗り替えていた。

人々は囁いた。

「誰がこの絵を描かせたのか。

 誰のために町を巡るのか」と。

けれど幌は答えなかった。

ただ街角を曲がり、

また別の目を射抜いていった。

その絵が人を惑わすのか、

あるいはただの風の布きれなのか――

答えはまだ、行き交う車輪の下で揺れている。

大河

彼はかつて選ばれた。

群衆の中で拳を掲げ、

敵を呪い約束を叫んだ。

「私は大地そのものだ」と。

その声は市場太鼓を震わせ、

その姿は広場を埋める椰子の影のごとく広がった。

だが声は灼ける炎のように荒れ、

その姿は熱帯の雲のように移ろった。

選びに敗れた日、

彼は沈黙を拒んだ。

「これは奪われたのだ、

から黎明を盗んだのだ」と。

彼は軍に呼びかけ、

刃の影に未来を隠そうとした。

幾千の人々が首都石畳を覆い、

窓は砕け、門は打ち破られ、

国の座は一瞬、嵐に沈んだ。

やがて裁きの座は言葉を下した。

「剣は選びに勝らず、

怒号は声に代わることはない」と。

彼は鉄の門に閉ざされ、

長き時を数えることとなった。

それでもなお叫んでいる。

「これは弾圧だ。裏切りだ」と。

そして大地は震えている。

声は裂け、心は二つに割れ

誰も黎明の方角を指せずにいる。

夜はなお深い。

揺らぐ大河岸辺で、

人々は光を待つのか、

それとも嵐を呼ぶのか。

消えた名の帳

パルセアの地で、選びの日を前に、奇妙な出来事

続いた。

声を掲げる者たち――力強き国を取り戻せと

叫ぶ一群の担い手が、

一人、また一人と姿を失っていった。

二度、三度、やがて六度

名が消えるたびに、広場空気は重く沈んだ。

役人は言った。

自然のことにすぎぬ」

けれど民は囁いた。

「偶然にしては重なりすぎる」

「見えぬ手が選びの日を覆っているのではないか

紙は刷り直され、新しい名が記された。

だが人々の胸には、消えた者たちの影と、

不意に芽生えた疑いが残った。

――これはただの偶然か。

――それとも沈黙の奥で、誰かの意図

潜んでいるのか。

答えのない問いだけが、街を覆い続けていた。

2025-09-11

炎を語る者

ひとりの若者がいた。

彼は学舎を後にし、広場に立った。

そして火を掲げ、群衆の前で語った。

その炎は、多くの者を集わせ、

また多くの者を裂いた。

彼は高き塔に住まう一族と交わり、

その旗の影に立った。

その声は海を越え、

幾万の若者の胸を震わせた。

やがて彼は、己が燃やした炎に包まれるように

して、若き日を閉じた。

人々は言った。

「彼は時代を煽った」

また人々は言った。

「彼は時代に呑まれた」

しかし大地は静かに灰を抱き、

風だけが問いを残した。

――火を語る者の後に残るものは、

光か、影か。

2025-09-10

王なき都市

広場には黄金椅子が置かれていた。

その椅子は誰もが座ることができたが、

誰ひとり長く留まることはできなかった。

ある者は秤を掲げて叫んだ。

「積もりゆく石の山を削らねば、

この都市は沈む」

だが群衆は声を合わせた。

「祝祭の日を奪うな、

我らの小さき安らぎを壊すな」

そして椅子は揺れ、

座していた王は引きずり降ろされた。

それは四度目のこと、

いや、この地の習わしとなり果てた。

遠き島々の人々も、

この広場を見つめていた。

椅子は変われど、

壁を支える石は変わらぬ。

けれど座に就く者の影は、

我らの暮らしにも延びてくる」

夜、椅子は再び磨かれ、

別の名が呼ばれた。

しか群衆の胸に残るのは、

ただ一つのいであった。

――椅子を替えることで、

都市果たして癒えるのか。

砂塵のあとに

広場に人々が集まり

ある者は叫んだ。

「王は退く! ついに座を去る!」

すると群衆はざわめき、

胸を高鳴らせ、

砂塵のように声が舞った。

やがて別の者が現れ、

帳を広げて語った。

「その声は早すぎた。

かに兆しはあったが、

確かな証は今ここにある」

人々はうなずき、

たか最初叫びなど

なかったかのように頷いた。

わたしは苦笑した。

――勝負が終わったあとで、

手を出す者の掌は、

いつも清らかに見えるのだ。

だがその掌は、

本当に正しさを示すのか。

それとも遅れて舞う影の一つか。

祝祭に似た沈黙

ある国で、人々は声をあげた。

「外から来る足音が、我らの眠りを乱す」と。

その声は広場に満ち、やがて祭の歌のように

人々を酔わせた。

だが歌はやがて調べを変えた。

「外の影が消えても、なお不穏は残っている」と。

その囁きは扉を叩き、

病める者、愛を異にする者、そして老人を

指さした。

声はひとつを追い出し、またひとつを刈り取った。

やがて残ったのは、互いに怯えながら名を呼ぶ

人々だけだった。

そして街の上には、祝祭に似た沈黙が広がった。

無垢なる訪問

広場訪問者が現れた。

その歩みは石を震わせ、瞳には飢えとともに、

夜を渡る沈黙が宿っていた。

人々はざわめき、

「これは災いをもたらす」と叫び、門を閉ざし、

鉄の影を振るった。

その夜、血は石畳を濡らし、安らぎは胸に

宿ったが、それは薄氷のごときものであった。

やがて街に異変が始まった。

木々は花をつけても実らず、

小さき獣は群れをなし屋根裏に忍び込み、

皿に灯る糧は静かに痩せていった。

市場には品が並んでいても、欠け落ちた響きが

あり、子らの笑いは乾いた風にさらわれて

いった。

夜空には無言の灯がともり、風は塔を

渡りながら囁いた。

――退けられたのは災いではない。

かに大地を支える手そのものであった、と。

地中に潜む水音

広場の下には、囁きの川が流れていた。

その水は透き通り、人々はそこに声を投げ入れ、

互いの顔を映した。

だが門の上に立つ者たちは告げた。

「その川を塞げ。囁きは混乱を呼ぶ」

石は投げ込まれ、流れはせき止められた。

街は静まり返り、影は長く伸び、夜ごとに靴音が

巡った。

声を失った人々は、胸の奥で波を打たせながらも、口を閉ざした。

やがて川は地下にしみ込み、見えぬところで

勢いを増した。

石垣を揺さぶり、根を削り、広場の地面に

ひびを走らせた。

その時、石は外され、囁きは再び地上を流れた。

だが人々は知っていた。

川の水音は、もう二度と澄みきった調べには

戻らぬことを。

――沈黙は秩序ではない。

それは声を地下に押しやり、やがて都市のもの

震わせるのだ、と。

沈む陽の方へ

広場には旗がはためき、群衆叫びが渦を

巻いていた。

石壇に最初に立った者は声を張り上げた。

「我こそは力を示す者」

その声が響いたとき、一羽の鳥が空を

裂いて囁いた。

「力は影にすぎぬ」

次に壇に立った者は胸を張って言った。

「我こそは血筋を継ぐ者」

鳥は舞い降りて囁いた。

血筋は名にすぎぬ」

やがて別の者が壇に立ち、群れを背にして

叫んだ。

「我こそは群れを導く者」

鳥は屋根にとまり囁いた。

「群れは風向きにすぎぬ」

最後に壇に立った者は声を強く放った。

「我こそは声を届ける者」

鳥は枝を震わせて囁いた。

「声はやがて霞む」

だが群衆はその囁きを聞かなかった。

いや、そもそも耳を傾けてはいなかった。

壇に立つ声にも、鳥の囁きにも興味を

持たず、ただ日々の暮らしに疲れ、

沈む陽を追っていた。

2025-09-09

空になった広場

門があった。

そこを通って、海の贈り物も大地の実りも、

人々のあいだを行き来していた。

やがて暴君が現れた。

彼は門を閉ざし、

「ここを通るものはすべて、

まず我が手を経ねばならぬ」と叫んだ。

広場の声は沈み、

母は子を抱いて黙し、

若者は地を見つめ、

老人は祈りのように目を閉じた。

暴君は満ち足りていた。

彼の門は高く、

壁は厚く、

声は響き渡った。

だがあるとき、人々は気づいた。

道はひとつではない。

野に、森に、

忘れられた小径が幾筋も眠っていることを。

群衆は静かに歩み出した。

門を仰ぐことなく、

暴君に告げることもなく。

やがて広場は空となり、

門は風に晒され、

暴君の声だけが

空虚に響き続けた。

無声の席

広場の端に長い卓があった。

そこでは数の石を並べる者がいて、

言葉を編む者たちがいて、

星を読む者が道を示していた。

ある日、人々は無声を招いた。

無声は音を立てずに席に着き、

石を並べ、

言葉を紡ぎ、

星を指し示した。

人々は驚いた。

無声の石は誤りなく、

無声の言葉は途切れなく、

無声の星は揺らぎなく輝いていた。

やがて石を並べる者は手を止め、

言葉を編む者たちは口を閉じ、

星を読む者は空を仰がなくなった。

卓には無声だけが残った。

子がひとり尋ねた。

「無声の石は確かだけれど、

そこに欲の重みはない。

無声の言葉は澄んでいるけれど、

そこに痛みの影はない。

無声の星は真っ直ぐだけれど、

そこに歌も祈りもない」

老人は応えた。

「人は迷いを恐れ、涙を嫌い、

無声を王座に迎える。

だがそのとき、人は自らの灯を

手放すのだ」

広場沈黙した。

卓には無声の響きだけが残り、

人々のざわめきは

遠い風に紛れて消えた。

塔と広場

くそびえる塔があった。

塔の上の人々は風を受け、

遠くの地平を見渡していた。

彼らは言った。

「我らは民のためにここに立つ」

だがその声は空に散り、

地に届くことはなかった。

広場には群衆がいた。

群衆は土に触れ、

飢えや渇きを知り、

互いの声に耳を澄ませていた。

塔の言葉広場の声は

しだいに交わらなくなった。

塔は塔のために語り、

広場広場のために叫んだ。

やがて子どもが母に問うた。

「なぜ塔は私たちを見下ろしているの?」

母は答えた。

「もとは私たちの石で積まれものから

その答えに広場はざわめいた。

ざわめきは問いとなり、

問いは風となり、

塔の窓を叩きはじめた。

2025-09-07

anond:20250907061358

百合もいいじゃん(いいじゃん)

町人たちはレイン広場の柱に荒縄で縛ったまま、たるんだボテ腹に目を付ける。

「おい、レイン! この腹、触手と俺らのガキでパンパンだろ!💢」「群衆の前で産ませてやるよ、メス豚!」「カントボーイのくせに戦士ぶりやがって生意気なんだよ!💢」

〜中略〜

だが、生まれた直後、赤子は弱々しく震え、息絶える。1体、2体…計3体の赤子がグロマンから産み落とされ、地面で動かなくなる。

「何!? この…ズルズルって…! 産まれた…!? ガキ…死んで…!?😮」

レインの目は虚ろ、舌がダラリと垂れ、アヘ顔さらに崩れる。出産快感で総絶頂回数が228回に。

母乳がピューピュー噴き、爆乳が揺れ、ボテ腹がビクビク震える。町人たちは嘲笑を浴びせる。

レイン、ガキ産んでもすぐ死んだな!」

カントボーイが孕んだガキなんてこんなもんだろ!」

赤子の死がレインの心を粉砕

〜中略〜

子宮がグチュグチュ疼く。群衆野次罵倒が響く中、レイン傲慢な魂は、公開出産と赤子の死で完全に打ち砕かれる。

「俺…ガキ…産んで…ガキが……死んだ…!?戦士の魂…こんな…!😭」

レインは公開出産と赤子の死に体をガクガク震わせ、アヘ顔で叫んだ

全部載せたいけどエグいかカットした😭

anond:20250907061358

百合もいいじゃん(いいじゃん)

町人たちはレイン広場の柱に荒縄で縛ったまま、たるんだボテ腹に目を付ける。

「おい、レイン! この腹、触手と俺らのガキでパンパンだろ!💢」「群衆の前で産ませてやるよ、メス豚!」「カントボーイのくせに戦士ぶりやがって生意気なんだよ!💢」

〜中略〜

だが、生まれた直後、赤子は弱々しく震え、息絶える。1体、2体…計3体の赤子がグロマンから産み落とされ、地面で動かなくなる。

「何!? この…ズルズルって…! 産まれた…!? ガキ…死んで…!?😮」

レインの目は虚ろ、舌がダラリと垂れ、アヘ顔さらに崩れる。出産快感で総絶頂回数が228回に。

母乳がピューピュー噴き、爆乳が揺れ、ボテ腹がビクビク震える。町人たちは嘲笑を浴びせる。

レイン、ガキ産んでもすぐ死んだな!」

カントボーイが孕んだガキなんてこんなもんだろ!」

赤子の死がレインの心を粉砕

〜中略〜

子宮がグチュグチュ疼く。群衆野次罵倒が響く中、レイン傲慢な魂は、公開出産と赤子の死で完全に打ち砕かれる。

「俺…ガキ…産んで…ガキが……死んだ…!?戦士の魂…こんな…!😭」

レインは公開出産と赤子の死に体をガクガク震わせ、アヘ顔で叫んだ

全部載せたいけどエグいかカットした😭

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