結婚相談所で婚活をする人は、どうやって相手を選んでいるのか。主宰する結婚相談所でカウンセラーを務めている大屋優子さんは「婚活では良い相手を選ぶ以上に、不幸せな結婚になりそうな相手を避けることも重要。特に、言葉や態度で人を傷つける“モラハラ”気質の人だと感じたら、すぐに離れたほうがいい」という――。

※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには変更や修正を加えている

女性に指図する男性
写真=iStock.com/78image
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「モラハラ気質」は気づきにくい

幸せな結婚生活のために、選んではいけない相手の代表と言えば「モラハラ」気質の相手である。

結婚相談所のお見合い結婚では、出会ってから結婚を決めるまでの期間が定められており、理想は3カ月以内、最長でも6カ月以内に結婚するか否かを決めなくてはならない。

この限られた期間の中で、相手の人柄を見抜くのだ。

結婚相談所での出会いは、年収や学歴、職業については証明がある。だが、その人間性については、プロフィールからすべてを読み解くのは不可能だ。交際期間中に自分で見極めなくてはならない。

では、危険な「モラハラ」配偶者を、交際の中で見抜くには、どうしたらよいのか?

「モラハラ」は、気づきにくく、また一般的にはソフトで一見優しい人に見えることが多い分、注意深く観察する必要がある。今回は、実際にあった婚活実例をもとに、結婚相手に選んではいけない“モラハラ気質”を見極めるポイントを解説する。

「あなたのため」は危険フレーズ

37歳、初婚、保育士の女性。

交際になったのは4歳年上の高校教師。見た目はイケメンとは言い難いが、安定した職業、丁寧な言葉遣い、優しく穏やかそうな人柄に、結婚するならこんな人が良いと感じた。

デートでは、彼がレストランの予約などをしてくれ、メニューも決めてくれる。彼女が値段など余計な気を使わなくてもよいように、なんでも決めてくれてラクチン、と当初は思っていた。

だが、これが毎回となると、食べたいものを言えなくなっていた。

結婚後も、子供の成長に合わせて保育士の仕事は続けるつもりの彼女に「あなたの身体を考えたら、無理に働く必要はないんじゃないか」と言ってくれた彼に、頼もしさを感じた。

会うたびに、「あなたのため」「あなたにはこうしたほうが良い」と、彼女を大事にしてくれる。

こんな人といたら、幸せになれるとぼんやりと思った。だが同時に、彼の前で自分の考えを口にするとき、躊躇するようになった。