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2025-09-22

anond:20250922173505

のしずくを 肩でよければ

駅の灯りが 泣いて見える

ポケットの中 折れた切符

君の名残りが まだ温(ぬく)い

ああ 枯れかけた 街路樹(き)ゆれて

胸のアスファルト ひびが入る

月曜日の dorawii 憂いの色

未読の心が 並ぶだけ

戻れぬ昨日と 進めない今日

間(あわい)に立って 風を見る

名前を呼べば 潮騒

遠くで君を 連れ去ってゆく

2025-09-21

anond:20250920180937

第八幕 千葉の砂浜と地底からの声

 タケルが次に意識を取り戻したのは、潮騒が響く砂浜の上だった。冷たい砂が頬を撫で、潮風が彼の髪を揺らす。見上げれば、青空には白い雲がゆっくりと流れている。遠くに、東京湾アクアラインのシルエットが見えた。彼は、千葉にいる。

 混乱する頭で、タケルは自分の状況を分析しようと試みた。焼きまんじゅう深淵、そして意識喪失。あれは、ただの夢だったのだろうか。しかし、胸の奥には、あの時感じた途方もない真理と、ノゾミの温かさが確かに残っていた。

 その時、タケルの脳裏に、今まで感じたことのない異質な情報が流れ込んできた。それは、地上を這う人々の声でも、空を飛ぶ鳥の羽ばたきでもない。もっと古く、そして冷たい、地の底から響いてくる声だった。

 『我々は地底の支配者。爬虫類人類なり。汝、神の分身よ。我らと共に、愚かな地上を粛清せよ』

 タケルは、その声に背筋が凍るような恐怖を覚えた。彼がこれまで触れてきたのは、人間の温もりや喜び、そして世界の真理だった。しかし、この声は、それらすべてを否定する、冷酷な破壊意志を秘めていた。

 彼が意識を失っている間に、世界は変貌を始めていたのだ。千葉の地下深くに潜む地底帝国レプティリアン」が、地上への侵攻を開始しようとしている。彼らは、人間を「愚かなる猿」と呼び、地球生態系破壊する癌とみなしていた。

 『我々の力をもってすれば、地上は瞬く間に浄化される。お前が愛した人間も、その温もりも、すべては虚無へと還るだろう』

 地底からの声は、タケルの心を揺さぶった。彼は、この世界の真理を知った。それは、すべての命が繋がっているという温かい繋がりだった。しかし、目の前には、その繋がりを断ち切ろうとする破壊意思がある。

 タケルは、ゆっくりと立ち上がった。彼の胸には、ノゾミから教わった「温もり」と、げんこつハンバーグが教えてくれた「情熱」、そして焼きまんじゅうが教えてくれた「真理」が燃え上がっていた。

 「俺は、人間として生きる道を選んだ」

 タケルは、地底からの声に力強く答えた。

 「お前たちが言うような、無意味破壊はさせない。この世界には、守るべき温かさがある」

 タケルは、神の分身としての力を、初めて他者のために使おうと決意した。彼は、千葉の地を起点に、地底帝国情報を解析し、その弱点を探り始める。そして、彼は、この戦いが、ただの力と力のぶつかり合いではないことを知っていた。

 それは、人間が持つ「温かさ」と、地底帝国の「冷酷さ」との戦いだ。愛する人々と、彼らが築き上げてきた文化を守るための、最後の戦いが、今、千葉の地で静かに幕を開けようとしていた。

(第八幕・了)

タケルは、地底帝国との戦いを、具体的にどのように進めていくのでしょうか?

2025-09-04

anond:20250904152356

feat 司馬遼太郎

生田の丘、夢の残響

多摩生田、その高台に立つとき、人は時代狭間に立つ。眼下には東京の光が、無数の星屑のように瞬く。新宿ビル群が夜を切り裂き、国会議事堂の重々しい影が、権力の中心を静かに物語る。小田急線は、この丘からわずか三十分で日本心臓部へと人を運ぶ。一方、背を向けると、相模湾潮騒が寄せ、片瀬江ノ島の風光が柔らかく誘い、箱根の山々が清冽大気を湛えてそびえる。この地は、都会と田園、権力牧歌過去未来交錯する一瞬の結節点であった。まるで、人の運命歴史の奔流に翻弄されるように、生田の丘は静かにその姿を晒している。

彼――かつて私が友と呼び、共に少年の夢を語り合った男――にとって、この生田風景は魂の故郷だった。昭和残響が漂う住宅街、どこか懐かしく穏やかな家々の連なり。高台から眺める東京の光は、彼が少年の日に心奪われた「なろう小説主人公」のような輝かしい人生を映し出す鏡だった。レムやエミリアウマ娘に愛され、逆境を跳ね返し、オープンカー美少女を乗せて江ノ島の海沿いを疾走する自分。彼はそんな幻を追い、信じた。だが、歴史は無情である東京の光は彼を招かず、箱根清浄な山々も彼を癒さなかった。人の夢は、時代という大河の流れに抗う術を持たない。

彼はかつて自衛隊に身を置き、特殊戦闘の技を磨いた男だった。戦場の風を肌で知り、鉄と火薬匂いの中で生きる術を学んだ。だが、隊を離れた後の人生は、まるで戦国落武者故郷を失うように、坂道を転がる石の如く零落れていった。南ウクライナの戦野で、彼は「悪のロシア」を倒す「電光超人グリッドマン」になる夢を見た。自衛隊で鍛えた技、国内戦闘スクールで学んだ奥義を手に、盾の勇者の如く成り上がろうとした。だが、戦場現実は、物語の甘美な約束を裏切る。戦車戦闘機の鉄の嵐が吹き荒れ、彼は誰が放ったかも知れぬ砲弾に倒れた。藁束のように、儚く、無惨に。

彼の死を伝え聞いた私は、ロシア語のニュースと、彼の母から漏れ聞く断片的な話を繋ぎ合わせ、彼の足跡をたどった。自衛隊のどの部隊にいたのか、その輪郭がかすかにかぶ。だが、なぜ彼がそこまで墜ちていったのか。その問いは、まるで戦国末期の武士時代の奔流に飲み込まれる姿を思わせる。歴史は、個人の夢を冷たく見下ろすものだ。

誰が彼を笑えようか。夢を追い、挫折に苛まれた彼と、社畜として日々すり減る私。その差は、歴史のページに記されぬ一瞬の差に過ぎない。彼は、少年の心を捨てきれなかった男だった。アニメ美少女に愛され、なろう小説英雄のように無双し、人生を逆転させる――そんな夢を、燻りながらも捨てきれなかった。生田配水池の高台に立ち、東京の灯を眺めながら、彼はかつて私に語った。「ウクライナロシアを倒し、サムライとして立つ」と。あの光の中心、高級住宅街に住む美少女たちを手に入れるのだと。それは、戦国若武者が天下取りを夢見たような、幕末若者洋装文明を前に刀を握りしめたような、純粋で危うい野心だった。

大人になること、それは夢を諦め、野心を折り畳むことだったのかもしれない。彼はそれを拒んだ。少年の心を抱えたまま、齢を重ねた彼は、うまくいか人生と、彼を嘲笑社会に怒りと悲しみを募らせた。その生の感情は、まるで戦国の世に生きた男たちが、己の無力を嘆きながらも刀を握った姿を思わせる。誰がそれを否定できようか。私にはできなかった。

彼は南ウクライナの地で、命を燃やし尽くして死んだ。友として、私はそう信じたい。生田の丘に立ち、東京の光と箱根の山々を眺めるたび、彼の夢と挫折が胸に去来する。あの風景は、彼の魂を映す鏡だった。だが、鏡は冷たく、ただ現実を映すのみである歴史は、人の夢を飲み込み、ただ風の音だけを残す。

彼はなぜ、都会と自然過去現在狭間で踏みとどまれなかったのか。その答えは、ウクライナの戦野に散り、箱根の山風に消えた。人の命は、時代という大河に浮かぶ一葉の舟に過ぎない。生田の丘に立つ私は、ただその舟の行方を思い、静かに目を閉じる。風が吹き、江ノ島潮騒が遠く響く。歴史は、ただ黙して進む。

2025-08-16

エルフ大集合

エルフ

エルフ

エルフ

エルフ

平野エルフ

天空エルフ

エルフ

エルフ

地下エルフ

脱法エルフ

森の奥深くで、豪快な森エルフたちが青々とした樹の間に集まり、軽やかな歌声を響かせていた。

岩と雲に囲まれた頂では、山エルフが悠然と険しい石段を登り、大地の力を骨身に感じていた。

波間にたゆたうエルフは、水しぶきをまといながら潮騒と共に舞い踊る。

エルフは虹がかかる渓谷の底で、涼風に揺れる花を手に、仲間と語らう。

広がる草原で、平野エルフたちは陽光を浴びながら疾風のごとく駆けまわる。

天空エルフは柔らかな雲と共に飛翔し、空の彼方からかに下界を見守る。

エルフは月明かりだけに照らされて、影の中から鋭い眼差しを送る。

エルフは秘めし魔法と深い知恵を持って、沈黙のまま集団を見つめている。

地下エルフ鉱石地下水香りに包まれながら、洞窟の奥でそっと息をひそめる。

その傍ら、脱法エルフが密かに現れ、独自ルールと奇抜な装いで皆を驚かせる。

こうして全エルフ大集合の宴が始まり多種多様エルフが互いの文化や技を披露し合う。

森には歌が、山には太鼓が、海には舞が、谷には花が、平野には勝負が、天空には光が、闇には秘密が、黒には知恵が、地下には鉱石が、脱法には笑いが満ちていた。

エルフたちの祭りは夜更けまで続き、星降る空の下、彼らはそれぞれの個性を輝かせていた。

2025-04-19

兄妹で同棲することにした

 春の雨が止んだ夕暮れ、就活帰りの芽衣は傘をたたみながらマンションの前で深呼吸した。二十四歳の兄・俊と二十二歳の芽衣は、この四月から一緒に暮らしている。きっかけは単純だった。東京での部屋探しに行き詰まった芽衣が「お兄ちゃんと住めば安心だよね」と漏らし、俊も「俺も一人よりは助かる」と応じた。

 けれど本当の理由もっと根の深いもの――幼い頃から続く、互いへの依存だった。

 両親は共働きで家を空けがちだった。小学三年生の夜、芽衣が高熱で泣きじゃくったとき、俊は水枕を作り、額に貼る冷えピタを薬箱から探し出し、朝まで横に座っていてくれた。芽衣記憶に焼き付いたのは、熱と寒気より、そのとき握り返された手の温度だった。それ以来、芽衣は何かあれば兄を呼び、俊は呼ばれずとも飛んできた。

 進学で一度は離れたものの、電話メッセージ毎日状況を報告し合い、些細な決断――夜食カップ麺を選ぶ程度のことすら相談してきた。だから同棲自然の成り行きに思えた。

 だが生活が始まってみると、ふたりの「自然」は常識から外れていた。芽衣は朝、俊が淹れるコーヒー香りでやっと目を覚まし、俊は芽衣が帰るまで晩ごはんに箸をつけない。スーパーの特売日にふたりの予定が噛み合わず買い物へ行けないと、冷蔵庫が空になってもインスタント食品を買おうとはしなかった。

 居間の壁に掛かったホワイトボードには、緻密なタイムテーブルが書かれている。起床、出勤、帰宅、入浴――歯磨き時間までびっしり。同じタイミングで同じことをし、同じシーンで笑い、同じ場所が好き。予定の空白はふたり不安を刺激するから、徹底的に埋められていた。

 五月初旬、俊の職場飲み会があった。「二次会はどう?」と誘われた俊は時計を見た。芽衣面接で遅くなる日だから帰宅時間は二十二時を超える。ホワイトボードの「二十一時・再集合」に間に合わない。

 結局、俊は一次会で席を立った。彼のスマホには芽衣からの「着いたよ。緊張で吐きそう」というメッセージが届いていた。俊は駅まで走り、改札口で妹を見つけると、背筋が緩んだ。芽衣も兄の顔を見てやっと笑う。互いの不安を打ち消すのは、相手存在だけだった。

 けれど社会ふたりの都合で動かない。六月、俊は大手クライアントとの打ち合わせを命じられた。地方支社で二泊三日。部長は「滞りない進行には君が一番」と微笑んだが、俊の心臓は縮む。出張当日の朝、芽衣は無理に笑顔を作り「お土産黒豆饅頭でいいよ」と言ったが、声は震えていた。

 新幹線トンネルに入るたび、俊のスマホ振動した。家事の手順、ゴミ分別炊飯器スイッチ――芽衣から質問が止まらない。返信しなければ妹が泣く気がして、商談の資料視線が定まらない。結局、俊は二日目の夜に発熱し、上司許可を得て一日早く帰京した。マンション玄関に崩れた俊を抱きしめながら、芽衣は「ごめんね、私が弱いから」と嗚咽した。

 事件は七月に起きた。芽衣内定から「配属先は名古屋支社」と連絡があったのだ。面談室で通知を受けた瞬間、芽衣の視界は真っ白になり、そのまま過呼吸で倒れた。搬送先の病院に駆けつけた俊は、点滴台のそばで涙を拭う妹に「大丈夫。辞退しよう」と囁いた。

 ところが医師は「お兄さんも一緒に暮らしているの? 少し病的な依存があるね」と指摘し、心理カウンセラーを紹介した。俊は反発した。自分たち家族だ、助け合っているだけだ、と。しか芽衣はベッドで顔を覆い「私たち普通じゃないのかな」と震えた。

 カウンセリングは八月から始まった。最初面談で、カウンセラー白紙メモに縦線を引き、左に「俊くんの人生」、右に「芽衣さんの人生」と書いた。

 「ここの境界が、ほとんど透けてますね」

 いたたまれなくなった兄妹は視線を泳がせた。

 セッションでは宿題が出た。「週に一度、互いに相談せず決断してみる」。芽衣美容院を予約し、俊は映画をひとりで観に行った。初回はどちらも胸が締めつけられ、スマホを何度も開いたが、二回目、三回目と回数を重ねるうちに、未知の風が入り込む感覚が芽生えた。

 九月の終わり、俊は職場の同期・沙織に誘われて、趣味ランニングサークルに参加した。芽衣は週末に同僚と鎌倉へ日帰り旅行に出た。リュックに兄の分の水を入れなくてもいい身軽さと、砂浜を歩きながら響く潮騒が、彼女の胸を満たす。夕暮れ、集合写真を撮る頃には、兄に報告しなければという焦りが少し薄れていた。

 一方、俊のスマホに届いたのは芽衣の「海の写真だよ。お兄ちゃんも走るの頑張って」。文章の終わりにハートマークはなかった。それを見て、俊は短い安堵を覚えた。

 秋が深まりマンションの壁に貼ったホワイトボードは半分が空白になった。芽衣は自室の本棚就活で読んだビジネス書を並べ、俊はキッチンに好きなミュージシャンポスターを貼った。カウンセラーは「良い変化ですね。境界線は線ではなく、ゆるやかなグラデーションでいい」と微笑んだ。

 相変わらず同居は続いている。ただ、食卓椅子は向かい合わせではなく、斜めに配置した。視線を逸らせる角度が必要だと気づいたからだ。

 十二月ベランダに出た兄妹は凍る夜気に肩を寄せた。街のイルミネーションが遠くで瞬く。「来年名古屋に行ってみようかな」と芽衣がぽつりと言う。胃の奥が冷たくなる感覚に俊は怯えたが、すぐには首を振らなかった。

 「行くときは、ちゃんと送るよ」

 それが、自分言葉として驚くほど自然に出た。芽衣は小さく笑い「まだ怖いけど、そう言ってくれると少し平気」と答えた。

 ふたりはまだ完全に自立したわけではない。深夜に悪夢で目覚めれば、どちらかの部屋の灯りがつく。だがドアをノックし、一拍置いてから入るようになった。ささやか境界が、互いを守るフェンスになっている。

 年明けには、またボード更新する予定だ。今度は空白を恐れず、余白のまま壁に残すつもりだと俊は言った。芽衣も頷く。余白には、ふたりそれぞれの未来が描き込まれるはずだ。

 兄妹で同棲することにした――その選択は、依存の檻にも、再出発のアパートにもなり得る。どちらにするかは、これからの彼ら次第だ。

2025-03-25

[]

帆翔

菜っ葉

崎嶇

調べ革

はだら

落莫

荒布(海藻

盲管銃創

わぐり船

開港

盤根錯節

プロムネイド・デッキ

荷担人

三島由紀夫潮騒新潮文庫より)

2025-03-22

時は明治の末か、あるいは大正の初めであったか帝都の片隅、人目を忍ぶように佇む小料理屋「潮騒亭」の奥座敷での出来事である。主の源爺は、齢を重ねてますます腕を上げた古参職人。その日の客は、海軍武官らしき壮年の男であった。

「源爺、今日も何か珍しいものを頼むぞ」

男は、威厳のある声でそう言った。源爺は、にこやかに頷き、「かしこまりました」と応じたものの、内心では少しばかり困惑していた。連日のように珍しいものを所望され、献立の種も尽きかけていたのである

その時、源爺の脳裏にふと、先日市場で見かけた色とりどりの野菜の鮮やかな色彩が蘇った。西洋料理の影響か、近頃は生野菜を口にする者も増えてきたと聞く。ならば、それを寿司技法と結びつけてみてはどうだろうか。

源爺は、熟練の指先で酢飯を握り、海苔でそれを囲んだ。そして、賽の目に切った胡瓜、トマトレタスなどを、まるで宝石を散りばめるかのように、その上に盛り付けたのである。仕上げに、少量のマヨネーズを糸のように絞りかけた。

男は、運ばれてきたその見慣れない寿司を見て、目を丸くした。「これは一体…?」

「これは、わたくしが考案いたしました、『サラダ軍艦』と名付けたものでございます」と、源爺は少しばかり誇らしげに答えた。

男は、半信半疑ながらも、その寿司を一つ口に運んだ。すると、新鮮な野菜の歯応えと、酢飯の酸味、そしてマヨネーズのコクが絶妙調和し、これまで味わったことのない風味が口いっぱいに広がった。

「ほう…これは面白い。実に斬新な味だ」

男は、満足そうに頷き、次々とサラダ軍艦を平らげていった。そして、勘定を済ませる際には、源爺にこう言ったという。

「源爺、今日のこの『サラダ軍艦』、なかなか乙なものよ。近いうちに、また所望するとしよう」

その言葉通り、その後もその武官は度々「潮騒亭」を訪れ、サラダ軍艦を注文したという。そして、彼の同僚や友人たちにもその噂は広まり、いつしかサラダ軍艦は、隠れた人気メニューとなっていったのである

2025-01-02

理系池澤夏樹世界文学全集をほぼ全部読んだから五段階評価する⑤

【前】anond:20250102174224

2-07「精霊たちの家」 イサベル・アジェンデ 木村榮一訳★★★★

世代女性たちの年代記であり、「百年の孤独」と対比されるんだけれど、こちらのほうがずっと読みやすい。ちなみにガルシアマルケスコロンビア人で、アジェンデチリ人

しかし、女性物語としての記憶は薄れていて、覚えているのは暴君として君臨していた祖父エステバン・トゥルエバのことだ。彼が地元女性強姦して産ませた息子が、因果が回って彼の孫娘を強姦する。因果というか、悪い行いの結果って一番弱い立場の人に最悪のしわ寄せがくる。しかし、孫娘の嘆きや苦痛強姦の苦しみの割にはごく短く語られている。

同じく、よしもとばななアルゼンチンババア」かなにかで、語り手がいとこに犯されそうになったことをさらりと書いているのだが(そして、そのいとことほとんど恐れもなく顔を合わせるのだが)、性暴力について文学でどう扱えばいいのかは自分はよくわからない。女性からセクハラされた僕だって迷う。性暴力表現するときにどれくらい気をつかうかは、殺人事件よりも慎重になっている印象がある(それだけ殺人が稀になったってことかもしれない)。

書かなかったのか、書くことができなかったのか。アンソニー・ドーア「すべての見えない光」でも、ソ連兵に犯されたドイツ人女性がたくさん出てくるが、彼女たちが戦後どう生きたのかについては、わずしか触れられない。

道徳的理由表現規制されるのは、真実から目をそらすことになる気がするので好まない。一方で、当事者の声を無視しても結果的には良い物にはならない。このあたりは想像力の飛翔との兼ね合いでいつも居心地が悪くなる。「好きなように書かせろ」という書き手としての自分と、「当事者以外が勝手なことを書くんじゃないよ」と別の自分がいつも喧嘩している。

2-08「パタゴニア/老いぼれグリンゴブルースチャトウィン 芹沢真理子訳/カルロスフエンテス 安藤哲行訳★★★★/★★

ブルースチャトウィンパタゴニアを読むと、旅はいい、とため息が漏れる。何度だって書くが、紀行文はいい。定期的に読みたくなる。その土地しかない暮らし風土、それゆえに自分たちと異なった風習を持ち、理解しがたい態度を取る人々。航空機以前のように、数か月の旅を空想するのが好きだ。チャトゥインはオーストラリア舞台にした「ソングライン」もある。アボリジニは他の文化の持ち主には見えない道をたどり、万物名前を付けて大陸中を歩いてきたのだ。

カルロスフエンテス老いぼれグリンゴはあまり記憶していない。モデルとなったアンブローズ・ビアスの書いた「悪魔の辞典」はかなり好きなんだけどな。筒井康隆を始めいろんな翻訳があるのでオススメ

フエンテス短篇集「アウラ・純な魂」のほうがずっと面白かった。老いが迫る男、幼馴染のようにべったりした兄妹の別離、小さい頃に一緒に遊んであげた小さな女の子の末路、鏡のある真っ暗な部屋で魔術によって若さを保つ老婆、それから脱走兵が出てくる。

2-09「フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者」ミシェル・トゥルニエ 榊原晃三訳/J・M・G・ル・クレジオ 中地義和訳★★/★★

ミシェル・トゥルニエフライデーあるいは太平洋の冥界」はかなり観念的な話だったと記憶している。文明自然を対比させるために(?)読者に理解やすロビンソン・クルーソーとカオティックな行動をするフライデーが出てくるのだが、舞台ロビンソンが島そのものとの性交子どもが生まれるという神話的な世界だった。これを読んだ後で、理解を深めるためにデフォー原作を読んだのだが、記憶していたような絶海の孤島ではなく、近くに南米大陸がある島だった。そういえば子どものための抄訳版にも、近隣から人食い人種が攻めてくる描写があった。

M・G・ル・クレジオ黄金探索者」は姉と弟の閉じた世界が壊れるというか、外部の世界を知るような話だったと記憶している。姉と不可分な存在となって、マダガスカルサトウキビ畑を歩いていた場面があったはずだ。小さな子供の目から見た植民地世界の、どこかに宝物が埋まっているんじゃないかと期待しながらも、閉塞した記憶だ。ラストでは故郷家族恋人黄金もすべて失い少年期が終わる。しかし、不思議と読後感が清々しいのはなぜだろう。まるで、すべてはここから本当に始まるのだ、という気分である

ル・クレジオ難解な作品とそうでない作品の差が激しい。「海から来た少年」はまだわかりやすいんだけれども、太陽を見つめて意図的盲目になる「大洪水」は二回読んだはずなんだがさっぱりわからなかった。

2-10「賜物」ウラジーミル・ナボコフ 沼野充義訳★★★★

一時期ナボコフがすごく好きで、文学講義シリーズも読んだんだよね。前のエントリで書いた「ロリータ」だけじゃなくて、ソ連から亡命した冴えない教授を主役にした「プニン」だとか、架空の国ゼンブラを舞台にした架空の詩と、それに対する真実虚構かわからないような注釈が、見開きの右と左に分かれていた「青白い炎」だとか、そもそも実在する世界舞台にしているかどうかさえ疑わしい兄妹の恋物語「アーダ」だとか、みんな好きだった。で、これらは英語創作されているんだけれど、最後ロシア語で書いたのがこれ。詩人になるまでのお話

難民のように食うや食わずではなかったけれども(そしてそのせいで政治的過小評価されることもあるけれど)、ナボコフはやっぱり偉大な亡命作家の一人だ。でも、ユーモアを忘れていない。

で、本作では片想いをしている女性を思い浮かべながら、どの女性を見ても彼女のことを思い出し、彼女連想できないタイプ女性には嫌悪を覚えたという趣旨のことを書いていて、ちょっとだけ分かるんだけれどひどいことを平気で言う作家だなと苦笑いをした。

フョードルコンスタンチノヴィチに向かってうら若い牛乳瓶を持った娘がやってきたが、彼女はどことなジーナに似ていた。いや、より正確に言えば、この娘には、彼が多くの女性たちに見出しているある種の魅力――それは明確なものであると同時に、無意識的なものであった――ひとかけらが含まれていたのだ。そして、彼はその魅力の完璧ものジーナの中に認めていた。だから、そういう女性たちは皆、ジーナとある種の神秘的な親族関係にあるということになるが、その関係について知っているのは彼一人だったのであるもっとも、その関係の具体的に言い表せと言われても、彼にはまったくできなかったけれど。(ただ、この親族関係の外にある女性たちを見ると、彼は病的な嫌悪感を覚えた)。

僕は基本的に豊かな知識を持ち、普通に文章を書くだけでその該博さがこぼれてしまうために、結果的にひけらかしと受け止められてしま作家が割と好きで、一時期円城塔にもどっぷりハマっていた。一方で、「ロリータ」については、暇なときパラパラとページを開いていると、語り手の身勝手さがだんだんと鼻につくようになってきた。ハンバート・ハンバートって、でっぷりしたおばさんを見て、「ニンフェットの美しい肢体を生き埋めにした棺桶だ」って趣旨のことを平気で言うんだもん。性格悪いよね。

とにかく、前は金に困っていない人間が、道徳を踏みにじっているのを美々しい文章で糊塗しているのが(当時は悪とは何か知りたかったし、悪いことをしている狂った人間の話が読みたかったし、知性を感じる文章が好きだった。そういう意味でも「悪」を扱った遠藤周作がすごく好きだった)面白くてしょうがなかったのだが、いまとなってはそこまででもなくなっており、自分の中で「ロリータ」の魅力が少しかすんできた。それとも僕が少女に心惹かれなくなっただけなのか。

なんにせよ猛烈な魅力を感じていたのにプツンと魔力が消えてしまうことはある。以前は三島由紀夫が大好きだったのに、「豊饒の海」を読む前に魔法が消えた。たとえば「潮騒」を読もうとしたら、彼の文章リズムが心に響かず、全然読めなくなっていた。

少女と言えば、初めて「ロリータ」を読んでいた二十代の頃、一年に数回ほど発作的に年端もいかない少女に対する強烈な憧れが募っていた時期があったのだが、少女と知り合って仲良くなるプロセス現実的に細かいところまで検討すると、真っ当な手段がどこにも存在しないと気づいて、途端にこうした欲望への嫌悪の情が浮かんび、緩解していった。それに、無知相手自分利益のためだけに利用するのは邪悪定義に当てはまってしまうしね。

おそらく、当時の自分が憧れていたのは現実少女ではなく、思春期の頃に空想するような、成長の痛みや性の悩みに寄り添ってくれる同い年の少女で、その記憶を引きずっているに過ぎないのだ。つまり、幼馴染への憧れだ。そういう少女思春期の頃に出会えるはずはないし、自分問題自分解決しないといけない。そのうえ、よしんば実在したとしても、そんな少女とは「ノルウェイの森」のキズキと直子や、「海辺のカフカ」の佐伯さんと彼女恋人のように閉じた関係になってしまうだろう。結局は、成長の痛みを引き受けないことによる歪みを必ずや生み出すだろう。そういう空想上の女の子自分自身の鏡像ユングのいうアニマで、つまるところこれは自己愛である。今はむしろ年上好きである

(どうでもいいけどウィキペディアロリコン写真集記事、内容がやたらと詳しいんだがこれって倫理的にどうなのよ。誰かが興味持っちゃったらどうすんの)

2-11ヴァインランドトマス・ピンチョン 佐藤良明訳★★

ピンチョンはよくわからない。陰謀論ネタにしているんだろうが、直接扱ったエーコフーコーの振り子」のほうがエンタメとして好き。陰謀論的な思考ちゃんと茶化しているしね。個人的にはエーコが作中で既存の有名どころの陰謀論をすべて統合したオリジナルの壮大な陰謀論を作り上げているあたりがヤバい。あるいは架空史の仁木稔の「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」か。困ったことに、これらの作品が発表されてから陰謀論ネタとして面白い物から現実の脅威となってしまっている。

エーコが楽しめてピンチョンにピンとこなかった理由を考えてみると、たぶん元ネタとなる知識をどれくらい知っていたかに尽きる気がする。自分キリスト教やオカルティズム、カバラや魔術については多少わかるのだが、六十年代アメリカポップカルチャー現代エンタメには詳しくない。だが、この作品は実際、死をもたらすツボ押しマッサージが出てきて「あと何日でお前は死ぬ」みたいな「北斗神拳」っぽいネタを扱っている。なんせこの爆弾を埋め込まれるのが日本人サラリーマンなのだ

2-12ブリキの太鼓ギュンター・グラス 池内紀訳★★★

文庫本にして三冊の本を無理やり一冊に押し込んで、小さな活字二段組みなので読むのがしんどいし、「早く読み終えなきゃ」って焦ってしまった覚えがある。馬の生首のシーンが有名だよね。

三歳で成長するのをやめたダンツィヒ回廊生まれ少年主人公の癖に、義母を寝取って子どもを産ませているんだから、とんでもない話だ。純粋無垢なままでいるために三歳よりも大きくなるのをやめた話と思わせて、実は様々な女性恋愛遍歴をしている。家族が次々と殺されて行ってもね。

そういえば、さっきモテる奴の話を読んで何が面白いのかと書いたけれども、舞台現代日本でなければ別世界ファンタジーとして享受できるらしい。幼馴染のロマンスだって、別の国や時代舞台ならまだ受け入れられる。たとえばロンゴス「ダフニスクロエ」だけじゃなくてコレット青い麦」も割と好き。どっちも少年側が人妻に性の手ほどきを受けるので、これで多少性癖が歪んだ気がする。村上春樹海辺のカフカ」と合わせておねショタに目覚めてしまった。あと、青春物があまりきじゃないのに、「十三機兵防衛圏」はプレイできているの、あれが一つは君と僕みたいだけみたいな閉じた雰囲気じゃなく、感傷ダダ洩れの地の文章が無く、群像劇からってのもある気がする。

話を戻す。うじうじしているくせに、本当はモテることにすごく憧れているただ。だが、十五分の自慰行為あいだならエロ漫画主人公と同一化できるかもしれないけれど、数時間かけて読む文学では自己同一化魔法は解けてしまう。細かい設定があるのだから自分との差異がどんどん強調される。自分は到底なれそうにもない、かっこいいキャラモテても、ちっとも面白くないのであるしかしこんな話を聞かされる読者も面白くないだろうしこのあたりで切り上げる。小説ダメ人間、僕が先に好きだったのにという人間にならなんとか自己同一化できたのである(余談だが、かつての週刊誌の中づり広告のようなエロス無法地帯ウェブ広告で「カラミざかり」が出てきたとき主人公の来ている服のロゴに「cuckold」と書いてあったが、これは英語で「寝取られ男」という意味である。そういう芸の細かいところ、わかる人にはわかる小ネタは好きよ)。

少し現実的に考えてみれば、滅茶苦茶にモテ複数女性から同時に交際を求められたら、しかも好みの相手でなければ、それはそれで面倒そうなのであるが、嫉妬と羨望に狂っているさなかにはそれはわからない。同じく、浅ましいことに3Pとかも憧れるけれど、よしんばそんな機会が訪れたとして、絶対気をつかうし面倒くさい。自分が手に入れられなかったもの理想化されて頭の中で猛烈な輝きを持つが、一度頭を冷やしてみよう。

続く。

2024-12-14

かるた追加候補

あるシリーズでまだ追加されていないものをここでまとめてみたヨ(2025/09/10、#1636)

リストを見て思ったけど、政治戦争、凶事や事故などの不謹慎が過ぎるものについては扱っていないらしい(淫夢のものギリギリ、恒心教やクッキー☆など汚染されたものになると扱われないことが多いか

なお10月ぐらいになったら来年の同じ日付ぐらいに再投稿するからけーさつよろ~(なんかどうもこのエントリ本家が見ている節があるようだけど気の所為か)

公式で追加予定のもの

20250509164613に移した

表明していない海外

ミーム解説・備考
AAll your base are belong to us
JJust do it!
JJust Monika.
88k meme
UUnexpected John Cena
アイス・バケツ・チャレンジ
ガイルくん
WWeeaboo
優しい終身の独裁者
ボトルキャップチャレンジ

インターネッツ

ミーム解説・備考
インターネット老人会
おもしろフラッシュ倉庫
ドラえもん絵描き大元は6149(ラサイト)のFLASH、再人気になったのはYoutubeのShortシリーズから
うごくメモ帳うごメモマリオ」など
インスパイヤ
NNightmare City
鈴木宗男ムネオハウス」など
ニョキニョキ
日本ブレイク工業Shortsの最初イントロリズムに合わせることがほぼ濃厚
関口太郎
名古屋はええよ!やっとかめ
NNOVAうさぎ
騒音おばさん
燃焼系
スーパー正男
箱庭諸島
やわらか戦車
空耳ケーキ
アフガン航空相撲
WWinny
山田ボイス
nnum1000「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!」が採用されているので追加されない?
木曜洋画劇場
代々木ゼミナール

エロネタ

いんむも含めてセンシティブ判断されるため使われない可能性がある?(バキ童が使われない理由不明

ミーム解説・備考
それ?なんてエロゲ?
伝説階段
ご覧の有様だよ!!!
地鶏の長男
知ってるがお前の態度が気に入らない
やっぱり神様なんていなかったね
クリスマスプレゼント
グロキュア
アヘ顔ダブルピース
みさくら語
曲芸商法
ギガパッチ
誠氏ね
かぐや消し
宇宙の誇り
柴田理恵釣りエロ画像柴田理恵に切り替えるGif画像
孕めオラァぬきたしカルタ公式
ありゃー唯とうとう死んじゃったのか…
ちんこ音頭
ちっぱいぱん
金太の大冒険
チチをもげ!
くるみ☆ぽんちお
搾精研究所
くやしい…!でも…感じちゃう!
キモーイガール
おっぱい
即堕ち2コマ
ねんがんの○○をてにいれたぞ!
RRule63
NNSFW
バキバキ童貞です

ゼロ年代インターネットスラングとかまとめ

Wikiで扱われている項目でかるたになっていないもの

ミーム解説・備考
SSorry, this site is Japanese only!
BBBSネット掲示板」含む
ダミーエンタ
WWebリングウェブリング」、「ウェブ同盟」など
時間ねぇー時間のないサイト運営リング」、他のサイトリングも?
((ry
イミフイミフ系で3つ項目有
パートスレ
ブラウザゲースレ
一分長門
IIP一般ピーポー」の意味
久々にワロタ
なおガ
ありのまま今起こったことを話すぜ!
逆に考えるんだ
●板後の「浪人
支援
そげぶその幻想をぶち壊す
信じようと、信じまいと─
ロアはあなたを見つけ、あなたはロアになる
丘板
洒落怖
東鳩
カキコ初カキコが収録されているので追加されない?
このスレは○○に載る
イミフさん○色でお願いしま
リダンツ
ファンタジーメルヘンじゃあないんですから
すっぺらぴっちょん
この先生きのこるには
甜菜
潮騒
半虹
割る
ssneg
禁則事項です
抜く
タシーロ田代砲」が収録されていたので追加されない?
スーパーハカー
禿同
戦争
俺、佐藤裕也(`ェ´)ピャー
駄目だこいつ…早くなんとかしないと…
お礼は三行以上
こん
うばいとる
QQBK
ドーピングコンソメスープ
俺ガイル
KK1
時報
うわぁ!いきなり落ち着くな!
ラ・ヨダソウ・スティアーナ
寺生まれのTさん
本物のヒップホップが、ここにあるのだ。
そうなんだ・・・もっと知りたいなあずにゃんのこと
どう見ても精子です。本当にありがとうございましたエロネタに近いから追加されない?

ネットスラング

Wikipediaにある下のやつ

政治信条等のような「政治」に関係するものは使われにくいとされている

ミーム解説・備考
晒し
キーロガー
マルウェア
スパイウェア
フィッシング
スクリプトキディ
荒らし
ネット右翼
パヨク
ツイフェミ
ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー社会正義戦士」とも
表現の自由戦士
オルタナ右翼
WWoke
顔文字
絵文字emoji
LLeet
LLOL
PPr0n
Ffap
JJ-NSC
クスティング
LLolcatミーム一種
Llurk
ニュービーnoobなどで登録
(ry
ルール63Rule63
ウィアブーweeaboo
チーズ牛丼
子供部屋おじさん
無敵の人
弱者男性
童貞を殺す服
嘘松
ガチャ
配属ガチャ
上級国民
意識高い系
食い尽くし系
おじさん構文

そのほか

ミーム解説・備考
ブルアカで抜いた生徒を庇うヤンクミ
マ?
WWelcome to Underground
あたしンちラグゲーム
走るガンガー
六甲おろし
バラライカ例のダンスの方?
女装コス先生
マカンコウサッポウ
○○まる水産
オタクに優しいギャルこれを題材にした漫画ネットミームカルタが扱われ、それがかるた化されている

2024-11-30

anond:20241129115317

よく頑張ったな。つらかったな。つらさは化学的なシグナルの潮騒に過ぎないのだから、きっとやり過ごすこともできるだろう。

例えばミフェプリストンという薬剤を服用することで糖質コルチコイド受容体の活性を抑制することができる。これによりコルチゾールによるお腹の中がキューっと絞られるような不快感覚代表されるストレス反応は軽減される。

あとは横になって、土日はゆっくりマリファナを吸って休めば週明けにはまた働けるようになるだろう。

2024-11-24

"潮騒の音" "シロサイノート"

一致する情報が見つかりませんでした

お困りの場合は、Google での検索に関するその他のヒントをご覧ください。

"シロサイノート"

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お困りの場合は、Google での検索に関するその他のヒントをご覧ください。

2024-05-13

最も過大評価されている作家三島由紀夫

三島由紀夫日本代表する文豪憂国の士といわれるが、過大評価され過ぎだと思い、所感を書いておく。

駄作が多すぎる

三島由紀夫はかなり多作作家で、小説戯曲だけでおそらく200作を超える。

新潮社三島由紀夫全集バカデカサイズの全42巻からなり、通読した人間三島専門家くらいだろう…専門家すら怪しいが。

なぜならあまりにしょーもない作品が多すぎるから

三島由紀夫といえば金閣寺。少し落ちるものとしては仮面の告白潮騒美徳のよろめき鏡子の家憂国豊饒の海がある。

しかし他の95%の作品・・・

私は三島由紀夫が好きで、小説だけでなく戯曲を含めて結構読んでいる方だと自認しているが、若者がつまら観念を語るだけの作品、あまり紋切り型恋愛作品が多すぎて、読むのが時間無駄苦痛だ。

打率の低さは擁護しきれないほどである

三島由紀夫vs東大全共闘

2021年に『三島由紀夫vs東大全共闘』という映画が公開された。三島由紀夫 = 憂国の士という共通認識を前提とした筋書きのようだ。

しかし当時(1969年)の共通認識は「ややこしい人がクビを突っ込んだな」である

当時の三島由紀夫はボディービルディングに熱中したり、鍛えた裸を披露するために自分映画写真集作ってみたりと、脇道にそれる活動が多く、作家としての存在感が薄らいでいた。

それどころかいい年したおじさんなのにUFO超能力の探求にハマったり、ハタチそこそこの若者を誘って私兵部隊を結成したり(後に市ヶ谷駐屯地突入した楯の会である)と、お騒がせキャラクター確立していた。

まりUFO超能力に興味があり、自分映画写真集をつくり、若者を集めて軍事訓練を積ませている40過ぎのおじさんが、ソ連マルクス主義の嵐が吹きすさぶ東大に入って論戦しようというのであるいくらなんでもツッコミどころが多すぎるよ。

当時は同性愛天皇礼賛主義への偏見が強かったこともマイナスイメージ形成しており、三島由紀夫は"へんなおじさん"であった。

楯の会事件

散々語られていることだが計画性がなさすぎる。拡声器すら用意していなかったとは…。

社会思想を訴えることについて、本気度・想像力が足りない。

偉い人を人質にとって吠えれば自衛隊が動くと思ったのだろうか。組織とはそのような属人的ものではない。

ずさんな計画のわりに、割腹自殺の準備だけはキッチリしていたらしいが。

派手に割腹たかっただけでしょ。割と当たっていると思う。三島由紀夫エッセイ映像インタビューで度々語っているお気に入りエピソードに、終戦の日に夏の静かな日差しを見ていると自分は"生き残ってしまった、後に残されてしまった"という強い感覚を持ち、それ以来死に場所を探しているという話があり、その"死に場所"を選んだということなのだろう。

三島自己満足に付き合って死んだ若者たちが可愛そうだ…。

最後

三島由紀夫エッセイストとして優秀だとおもう。"高貴なる野蛮人たれ"という言葉を残した。上品で、教養があり、裕福な人間一見洗練されているようではあるが、実は個性がなく退屈で、柔順で、脆弱人間なのである種の誇り高き野蛮さを備えておくべきだという三島由紀夫の主張。この主張は私の人生の指針にもなってきた。

ただ文豪憂国の士というのは過大評価であり、観念に引きこもるあまり最期は周りに迷惑をかけて死んだへんてこ作家、くらいが妥当評価だと思う。

2023-07-31

anond:20230731001659

ニンテンドースイッチゲーム50本遊んで感想書いたのでまとめ(23〜47)

探偵・癸生川凌介事件譚 永劫会事件

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第十弾。

シーズン1最終作ということで、今までの縦筋として伏線が貼られていた過去事件永劫会事件がついに描かれる。

今までの癸生川シリーズ全部盛りな贅沢な作品で、ミステリらしい意外な展開、文書の書き方で読者を騙すものマルチサイト構成の妙、小説として情緒的な染みる文章と、良かったところが沢山ある。

シリーズを通じての伏線が回収される展開も多いため、必ず全作遊んでからここに辿り着きたい。

人によってはこの作品シリーズで一番に据える人がいそうな、ゲームとしての完成度は抜群だった。


探偵・癸生川凌介事件譚 対交錯事件

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第六弾。

マルチサイトシステムを導入していて、伊綱さんと、生王の視点を行き来しながら事件を追う。

構造自体に仕掛けがある系の作品になっていて、ミステリやってる感がかなり強い。

人によってはこの作品シリーズで一番に据える人がいそうな、トリックの魅せ方としての完成度は抜群だった。


探偵・癸生川凌介事件譚 白鷺に紅の羽

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第四弾。

助手の伊綱さんの過去編で、とても情緒豊かな小説的な作品

もちろん、ミステリらしい意外な展開や、文章での表現を利用したトリックなどもあってそちらも楽しめる。

人によってはこの作品シリーズで一番に据える人がいそうな、物語としての完成度は抜群だった。


少女首領の推理領域 -黄金島の密約-

株式会社オレンジロマンティックミステリの第二弾で、女性主人公事件捜査して解決しながら男性キャラといい感じになっていくストーリー

普通女子大生が突然マフィアボスになるという突飛な開幕ながら、割と丁寧で良い意味で地味な捜査解決をしていく。

とはいえマフィアボスらしく、違法行為をしてでも事件の手がかりを集めるところなんかは今作独自の魅力があり、このシリーズ女性主人公の成長も魅力なんだけど、今作ではマフィアボスらしくなっていくという本当にその方向で成長していいのか? と困惑しながら遊ぶことになる。

そして本当にマフィアボスらしくなっていくのが本当に面白くて、好きなところだ。


ルートフィルム

あのルートレターシリーズ的には続編に当たる角川ミステリシリーズの第二弾。

奇作、怪作としか言いようがない前作とは違い、しっかりと地に足が着いた丁寧な良作だった。

主人公八雲マックス映像作家としての矜持を持つプロに徹する人間性なのも好印象で、熱苦しいものの痛快な好男子で好きなキャラだった。

またもう一人の主人公新人女優のリホも駄洒落に拾い食いと評されるひょうきんなキャラで、主人公がどちらも魅力的な作品だった。


ゴシックマーダー-運命を変えるアドベンチャー-

株式会社オレンジロマンティックミステリ第一弾で、女性主人公事件捜査して解決しながら男性キャラといい感じになっていくストーリー

主人公他人の死を夢で予知できる能力を持っているが、メイドという立場なのでそれをありのまま報告しても信じてもらえないので、色々と工夫して殺人事件を阻止するという展開。

この夢で見た予知の死を覆すという展開が短編連作的に続くのだけど、どれも同じ人、攻略対象で主人として支えている男性キャラの死を予知するため、何してもこの人死ぬじゃん、とシリアスな笑いを感じてしまったのは不謹慎から反省したい。

貴族平民という立場の差のエピソードなどは興味深く、伝えたいことの取捨選択がしっかりしてて短いボリュームながらしっかりまとまっている好きな作品


バディミッション BOND

ニンテンドーコーエーテクモがバディを組んで送る超贅沢なアドベンチャーゲーム

タイトルの通り二人組の関係性がかなり重要キーワードになってくるが、あくまでバディなので男女問わず楽しめる王道ストーリー

舞台となるミカグラ島に住む市井の人々にもサブエピソードがいっぱいあって、モブキャラ活躍する展開が大好きな自分としてはそちらの方向も嬉しかった。

ヒーローを目指す主人公ルークに延々とずっと辛い展開が続くので、遊ぶ手が止まりかけるほどだったのだけど、バディのアーロンがそれを引っ張り上げる展開が熱くて沸る燃えるゲームだった。


幻想牢獄のカレイドスコープ

女の子万華鏡、といえば何をやっても良いと思ってるゲロカス美少女デスゲームもの

ふわふわした可愛い4人の美少女が、罵倒有り暴言有り暴力有り可愛げ無しのデスゲームに巻き込まれながら、剥き出しの人間性露出していく。

そんな残酷なデスゲームの間に、いかにもな可愛い萌え過去日常パートが挟まり、この落差の凄まじさが独自の味わいになっている。

罵倒シーンの声優さんの熱演も見所で特に茜屋日海夏さん演じる五条風華暴言下品すぎて、日常パートでの可愛さとの差が凄かった。


死印

ダンジョンRPGの老舗エクスペリエンスが送るホラーアドベンチャーで、怪異の噂をDRPGのような探索パートで調べてからRPGボス戦のような怪異との対決パートに挑む構成で、テキスト主体アドベンチャーゲームらしくない画面構成になっている。

とはいえ、要するにで言うと、事件の手がかりを見つける捜査パートと、容疑者を追い詰める尋問パートみたいなもので、怪異と言いながらも探索パートで手に入れた情報からフェアに対決パート選択肢を推理可能なように作られている。

RPGっぽいパラメーターの表現フレバーに過ぎず、テキストをしっかり読むことが大切なので、そういうゲームが苦手でも問題なく遊べた。

印人と呼ばれる仲間を連れて探索するのが特徴で、中年男性ながらかなり露骨ツンデレキャラ萌え真下悟さんが僕はお気に入り


普通

THREE-3つの記憶-

三つしか記憶を保持できない主人公自身恋人をなぜナイフで刺したのかを巡るサスペンスコマンド選択ADV

時系列未来から過去へ進んでいくため行き来する渋谷の街のモブキャラ達にも物語があり、当時の雰囲気を感じられる。

フラグ記憶出来るにも三つだけという設定をシステムに落とし込んでいるのが見どころ。

ただし、この試みが成功しているのかは若干疑問が残り面倒なだけだったかもしれない。


いづみ事件ファイルVol.1潮騒編

編集者美女としての自覚が強い木戸いづみが担当作家鏡月正宗から無茶振り事件捜査することになるコマンド選択ADV

物語としての起伏は少なく、ミステリというよりはクイズの趣きが強い。

美女自称するいづみの強引な聞き込みパート面白く、話がテンポよく進む。

携帯電話ゲームから移植だが背景絵のクオリティが高くあの当時に遊んでいたらまた違う感想があったかもしれない。


イヌワシ~うらぶれ探偵とお嬢様刑事の池袋事件ファイル~

うらぶれた探偵狗神エイジとお嬢様刑事鷲宮ヒナのバディもの

舞台池袋に住む市井の人々の協力を得ながら様々な事件解決しつつ、エイジの相棒でありヒナの兄が死んだ真相も追う縦筋の物語もある。

協力者の面々がかなり優秀な人が多く、主役の二人よりも探偵として優秀なのでは? と思ってしまう良い意味でのテンポの良さが楽しい

システム面では、よくわからないミニゲームや、頻繁に挟まる話に区切りがついているわけでもない暗転など、運営スマートフォンゲーム移植故のシステム的にしっくりこないところがあった。


神田アリスも推理スル

少女同士の恋愛を描きつつ、幾つかの日常の謎を解決する公称ジャンル百合ミステリ

ただ、ミステリ部分は少女同士の恋愛を際立たせるための背景のようなもので、あっさりと進んでいく。

その分、恋愛に関する描写はかなり多めでかつ濃厚なもので、恋と友情の差を自覚しつつ、はっきりと恋愛的な意味で好きになっていく過程が描かれていた。

それだけに短編連作で4つしかエピソードがないのは、良い意味で物足りなかった。


探偵・癸生川凌介事件譚 五月雨は鈍色の調べ

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第九弾。

白鷺に紅の羽の裏を描く、と言っても時系列人間関係のそれではなくて、モチーフ的なというか、表現が難しいやつだ。

癸生川シリーズを通しての、探偵は何のために事件解決するのかを端的に示した短編になっている。

テーマ性の塊みたいな剥き出しの作品なので好き嫌いは別れそうだけど、僕はかなり好きな方だ。


探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第八弾、元々はDS版の移植である

久々にスピンオフ短編マルチサイトではなく、いつメン達のいつもの構図。

ただ、ボリュームが多いのにいつもの構図をやるせいで、伊綱さんの推理がひっくり返るのが、少しもったいなさを感じてしまった。

あくまであのいつもの構図は短編や中編だから決まるもので、長編にはあまり向いていなかったかもしれない。


探偵・癸生川凌介事件譚 昏い匣の上

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第五弾。

ちょっと今まではとは毛色が違い、いつものレギュラーメンバの出番も控え目で雰囲気ホラー寄り。

とはいえ、我らが名探偵癸生川凌介が出てくるシーンは格好良く決まっている。

彼をなぜかホッとすると評するのは、なるほどな意見で、なかなか自己分析が出来ているセリフだと思った。


探偵・癸生川凌介事件譚 音成刑事の捜査メモ

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第七弾。

今作はちょっと箸休め的なスピンオフ短編で、正直ちょっと読みどころはあまりない。

可愛い可愛いゲーム一言で終わっても良いぐらい犬は可愛い

とはいえ、これだけ遊ばないのも勿体無いので通して遊べば良いと思うな。


探偵・癸生川凌介事件譚 死者の楽園

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第三弾。

三作目ともなると、いつメンのいつもの構図でいつものやつと簡単に評したくなっちゃうね。

とはいえシリーズを通しての縦筋なんかもで出して、探偵・癸生川凌介事件譚として好きになれる要素が増えていくキッカケも多い。

今作は割と聞き込みや証拠品集めから推理が多く、今までの突飛な発想の飛躍が求められるものじゃないのも特徴的かつ、以降はこれが主になっていく。


探偵・癸生川凌介事件譚 海楼館殺人事件

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第二弾。

前作の流れは踏襲しつつも、本格ミステリさながらの大胆なトリックが映える面白作品だった。

とはいえこの類の方向性はしっくりこなかったのか、これ以降はもう少し社会派だったり、テーマ性だったり、文章の書き方で読者に対して何かを隠蔽する類の方向性になっていく。

物理トリックの類はゲームだと映えるんだけど、携帯電話の容量の少なさを考えると難しかったんだろうなあ。


探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻想殺人事件

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズ第一弾。

名探偵癸生川凌介、その助手白鷺洲伊綱、彼らの事件ゲームにしている生王正生、いつもの面々のデビュー作。

伊綱さんと生王が捜査をしてそれらしき答えに辿り着くも、癸生川がどんでん返すいつもの構図は初見だと結構驚く。

携帯電話という限られた容量の中でしっかりとミステリをやろうとする気概が素晴らしい、


マルコと銀河竜

めちゃくちゃ豊富なスチル絵に軽快なBGM、そしてカートゥーン調のアニメーションハイスピード物語が展開していくSFもの

テキストを読むことが主体ゲームって落ち着いた作品が多く、議論をしたり腰を据えてお話を聞いたりが多いんだけど、この作品はとにかく主人公たちが走る! 動く! 飛ぶ! と終始忙しなく動いてばかりで色々な物語が手早く展開していく。

テーマソングの飢餓と宝玉はオープニングテーマでありながら、作品の全てを包括するような歌詞になっていて、クリア後に聞くとまた違った感想になる曲で大好き。

ただ、このスピード感故に細かい部分の整合性説明カットされているのは好みが分かれそうかな。


√Letter Last Answer

奇作としか言いようがない、実写のテキストアドベンチャー

とにかく全体を通じて奇妙な作品で、十数年ぶりに高校時代文通相手との手紙発見して、彼女に会いたくなりその地元島根に向かう。

こんな如何にもな青春振り返り系エモストーリーの導入だが、全くこんなストーリーではなく、罵倒悪口恫喝を繰り返す反社会的主人公に振り回される恐ろしいお話

ストーリーリアリティラインルートによって様々すぎて、突飛な展開が続くかと思いきや、現実的な着地を見せたりと、唯一無二な奇妙すぎる作品だった。


GOODBYE WORLD

インディーゲーム開発者女性二人の関係性を淡いドット絵の演技で描くナラティブアドベンチャー

全てを文章で語らず、キャラクタの演技で語るストーリーが見所でかなり細かい演技が丁寧に表現されている。

また、途中で挿入されるゲームボーイライクなパズルゲームが、レベルデザインでなにかを暗喩しており、キャラクタがなにを感じたのかを、台詞や演技だけでなく、このパズルゲームでも表現しているのが今作独自の特徴的な部分。

なかなかハード現実的な部分が多く、少し心に余裕がある時に遊んだ方が楽しめそうだ。


マリンエクスプレス殺人事件

修学旅行で水中を走る列車に乗り込んだ学生たちの中で起こる殺人事件お話

スペインインディーメーカー作品だが日本サブカルが大好きな人たちが作っているようで、そういうのが好きな人向けの小ネタがたんまり入っている。

とはいえジェンダー政治的な正しさ規定とした問題提起が挟まるなど、日本ではあまり見られないストーリーもあり独自の良さがあった。

殺人事件にまつわる解法も、トリックロジックなどのあれこれではなく、人間関係の妙に重きが置かれているのも、ある種のらしさなのだろうか。


デスカムトゥルー

奇妙なホテルの一室で目覚めた男性がいきなり殺人事件容疑者報道されるニュースを見るところが始まるホットスタートな実写ゲーム

短編ほどのボリュームながら、ゲームシステムを利用した演出や、繰り返しループする世界での面白コメディや、シリアスな男女の恋愛など色々な要素がみっちり詰まってる。

特にヒロインのサチムラアカネは、敵なのか味方なのか、頼れる強キャラなのか守るべき弱い子なのかが目まぐるしく変わる上に、扇状的なシーンも多く、演じている栗山千明さんの魅力が盛りだくさん。

取捨選択がしっかりしてる小粒ながらも好きな作品だ。


48作目以降はこちら

2023-07-13

山下達郎気持ち潮騒

山下達郎氏がサンデー・ソングブックで語ったジャニーズ関連の意思表示について、いろいろな意見があるだろう。

この日は彼の旧いアルバムの再リリース特集でもあり、あの発言の後にかけた「潮騒」がとても印象的だった。

今回の問題は、山下達郎からしたらあまり好きでも無くなった松尾さんとの契約解除は普通のことであり、何が悪いのか、ということだ。

ジャニー喜多川氏についても、その芸能的な功績を認めることを今更否定できないし、そのことと性犯罪に関することも比較してどうこう考えることは出来ない。自分の中で全く違う次元のものを結びつけて考える気もないし、その立場でもない。

から淡々ジャニーズ評価をしているに過ぎない。

全ての事象は個々のことだ。ただそれだけ。

違和感を持つ多くの人は、性加害によって奪われてしまった音楽芸能があるだろう、と考える。だから分けて考えることは、無責任では無いのかと感じる。

だがそれは非難する側の勝手希望でもある。彼はそういった責任を持つことを考慮しない。

そこで、勝手妄想する。

ジャニー喜多川氏によって消されてしまった才能やアートが物悲しい。山下達郎の心にもそのことは違和感として残っているだろう、そしてあの意思表示の直後にかけた「潮騒」。この曲はそれらの気持ちへの鎮魂歌として響く。

まだ完全に成功しているとは言えない時代自分名義の最後アルバムかもしれないという不安感もあるそういった時期の曲が、消えていったアーティストに少し重なる。

特集アルバムと偶然に重なったからの潮騒だが、あの発言の後に「さよなら夏の日」も「蒼氓」も「FUTARI 」でさえも合わない。「潮騒」がとても上手く重なる。だからあの曲をかけたことを山下達郎気持ちとして受け取ろうと思う。

山下達郎気持ち潮騒

山下達郎氏がサンデー・ソングブックで語ったジャニーズ関連の意思表示について、いろいろな意見があるだろう。

この日は彼の旧いアルバムの再リリース特集でもあり、あの発言の後にかけた「潮騒」がとても印象的だった。

今回の問題は、山下達郎からしたらあまり好きでも無くなった松尾さんとの契約解除は普通のことであり、何が悪いのか、ということだ。

ジャニー喜多川氏についても、その芸能的な功績を認めることを今更否定できないし、そのことと性犯罪に関することも比較してどうこう考えることは出来ない。自分の中で全く違う次元のものを結びつけて考える気もないし、その立場でもない。

から淡々ジャニーズ評価をしているに過ぎない。

全ての事象は個々のことだ。ただそれだけ。

違和感を持つ多くの人は、性加害によって奪われてしまった音楽芸能があるだろう、と考える。だから分けて考えることは、無責任では無いのかと感じる。

だがそれは非難する側の勝手希望でもある。彼はそういった責任を持つことを考慮しない。

そこで、勝手妄想する。

ジャニー喜多川氏によって消されてしまった才能やアートが物悲しい。山下達郎の心にもそのことは違和感として残っているだろう、そしてあの意思表示の直後にかけた「潮騒」。この曲はそれらの気持ちへの鎮魂歌として響く。

まだ完全に成功しているとは言えない時代自分名義の最後アルバムかもしれないという不安感もあるそういった時期の曲が、消えていったアーティストに少し重なる。

特集アルバムと偶然に重なったからの潮騒だが、あの発言の後に「さよなら夏の日」も「蒼氓」も「FUTARI 」でさえも合わない。「潮騒」がとても上手く重なる。だからあの曲をかけたことを山下達郎気持ちとして受け取ろうと思う。

2023-07-09

20230709[アタック25]Next 2023年7月9日 #68 夫婦ペア大会 2023-07-09結果

BSジャパネクストで日曜昼などに放送

10月からの本放送は1時「25」分から

BS1からボタン2回とか

ケーブルテレビSTBでは見られない場合が多いようなのでBSパススルーとか

地域によってはSTBで見られるようになったかもしれないので最新情報確認

 

今日の答え(放送とは表現が異なる場合があります

・01 [ある生き物の名前]おしどり

・02 ファーストバイト

・03 千原ジュニア

・04 ハマナス

・05 [3択]3(番

・06 ティファニー

・07 [すべて][番号順]青森県 高知県 宮崎県 富山県

・08 優しさ(で

・09 [近似値]307万5213

10 京極夏彦 きょうごくなつひこ

11 ハンガリー

12 新田恵利 にったえり

・13 意気投合

・14 猿桜 えんおう

・15 善通寺 ぜんつうじ

・16 東海オンエア

17 [ふるさとクイズ][福岡県福岡市]昆布

・18 北島三郎 きたじまさぶろう

・19 銅

20 山下清 やましたきよし

・21 三重(県

・22 [AC]『マイ・エレメント』

23 [AC2]三顧(の礼

24 遠藤保仁 えんどうやすひと

・25 『潮騒しおさい

・26 『サウンド・オブ・ミュージック

・27 オランダ

28 [2択]海に面して)いる(国

・29e 仁王(立ち

・xx [ある国の名前]チェコ

2023-05-28

[]5月27日

ご飯

朝:なし。昼:ピザ。夜:うどんたまご納豆ネギ、天かす。間食:ガム。

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

○いづみ事件ファイルVol.1潮騒

携帯電話専用として発売されていたADVニンテンドースイッチ移植版。

原作携帯電話専用ゲームということもありかなりミニマム作品プレイ時間も30分程度。

編集仕事をしている木戸いづみが担当作家鏡月正宗のトンチキな命令鎌倉で起きた事故捜査をすることになる、捜査をしていくと事故ではなく殺人事件可能性が見えてくる、美女自称する明るさと当たって砕けろの信条武器木戸いづみは事件の謎を解けるのか。

シンプル事件現場の調査をして、関係者証言を集めて、推理して、犯人特定するオーソドックスADVの良さがあった。

推理というよりは証言矛盾から犯人特定するのだけれど、短いゲームの中ではありながらも、信用のおける証言とそうでない証言区分けする楽しさと、他の証言との矛盾を見出す面白味があった。

関係者から証言を集める会話の部分も、美女自称する主人公木戸いづみの少し滑稽なシーンがあったりしてコミカル楽しい

とはいえ流石に30分のプレイ時間の中に物語らしい物語を詰め込めてはいないので、一般的文芸ジャンルとして使われるミステリという用語よりはパズルクイズや謎解きの類いに分類した方が収まりがよさそうかもしれない

事件が起きて捜査するというテンプレートと、文章自分ボタンを押して捲るというシステム根本的に好きなので、僕はこれぐらいの規模の作品でも好き。

2022-12-01

十二月に入って忙しい感じの増田スマの仁賀医師が沿いてっい葉に栂にうょ時(回文

カニチキンの食べやすさが逆転したら

きっとケンタッキーフライドチキン

ケンタッキーボイルドクラブってお店になっている世界線があってもいいわよね。

強いて言うなら

容易に養蟹できるって前提だけど。

そうなったらクリスマスは蟹よね。

おはようございます

あのさ、

12月に入ったとたん堰を切ったように12月クリスマスソングシャンシャン感醸し出してくれるじゃない?

なんだか本当にもう12月なんだなぁって

街のイルミネーション

みかん花咲く丘公園駅前商店街はもとよりロータリーにある噴水の真ん中の時計鉄塔からリー状に円錐を描くようにオレンジ色モールイルミネーション電球が灯っているのよね。

これをみると

もう12月だなぁって感じるのよ。

からって

何も変わらないソワソワして忙しい感じを醸し出すかも知れないのよ。

いい加減もう何度も言ってっけど、

今年のレシートとか領収書とかカードの明細とかはチェックしまくりまくりまくりすてぃーで

あとの残りの12月どんぐらい経費使えるかって大丈夫か見定めないと、

また税金高くなるからそれが

これから増税ラッシュよろしくラッシュ前に確認しておきたいところだわ。

もうこまめにやればいいのにっていつも思う12月ね。

うかうかしてられないわ。

ちょっと真面目に12月仕事しないとって感じだし、

実質実働稼働仕事日数勤務も20日もないんじゃない?

まあ私は年末年始事務所に出たり入ったりはしそうな気がする予感なんだけど、

それはともかく、

とにかく12月は忙しそうにしておくべきだわ。

うそう、

貯まっていた朝ドラが今やってる回まで追いついたわよ。

風呂時間まったり観つつ、

夜ドラもなんか面白いもの始まった飯テロドラマテヘペロだって噂だわ。

そうなると、

風呂ドラマを観るのが捗る季節でもある12月よね。

たぶん、

今やってる『舞いあがれ!』ってトップガンが新しいの新作出るよ!って頃に同時に考えられたようなものでもあるので、

なんか観ていて

トップガン要素がどこかに隠れてるんじゃないかしら?って思うんだけど、

別に酒場で盛り上がったり海辺ビーチバレーしたりしないところが

なんか別に領空侵犯を犯した戦闘機発見して追いかけろ!って展開も絶対無いだろうし、

不可能ミッションを誰もできないぜ!って生徒たちは言ってるところで、

教官がぶっちぎり不可能ミッションを達成可能だと証明するシーンもあるわけなさそうだし、

どう見てもあれはギャグしかもう見れない一番最初に一番面白かったマッハ10を目指して機体が空中分解して黒焦げになっても死なずレストランに入ってここはどこだ?地球だよってところで水を飲み干すところまでがセットの吉川晃司さんも教官そんな記録を挑戦するわけじゃないのよね。

どうあがいてもそんな展開ないだろうって、

そうはならんだろ!って言いたいところよ。

朝ドラなので国家危機が起こるはずなんてないんだわ。

から逆に今思ったら、

毎週毎週ドタバタ劇の『ちむどんどん』の方がよっぽど毎週事件が起こって面白かったのかも知れないわ。

『舞いあがれ!』はなんか毎週何も起こらないところがいいのかも知れないし、

自分探しに出掛けた舞ちゃん幼なじみの貴司くんもいきなり漁師になっていたり、

同じく幼なじみの久留美ちゃんのお父さんのカスっぷりもなんか中途半端だし

ちゃん東大に行ったお兄ちゃんはなんか謎過ぎるし、

あれ何かの伏線なのかしら?って疑ってかかっちゃいそうなんだけど、

あれはあれで結局何も最後まで触れられなかったら面白いわ逆に。

そんでね、

風呂入りながら動画をさくさくと消化してんだけど、

つい先日入浴剤がなくなっちゃって

わずカボス香り入浴剤を買ってみたけど

なんだかいまいちカボス感に欠けるというか、

いや、

でも他の入浴剤香りが「潮騒香り」とか「湯けむりの香り」とかって書いてあるんだけど

全くどんな香り想像できない香り

消去法でカボスを選んだんだけど

他の概念を謳っている香り入浴剤の方が良い香りだったのかも知れないことはもう後の祭りの時すでにお鮨よ。

つぎ入浴剤が無くなったら

湯けむりの香りのする入浴剤にしてみようかしら?

でも考えようによっちゃー

なんでもが「湯けむりの香り」になることない?

そう思いながらカボスを感じよう!って集中しても

なんかフレッシュ柑橘カボス的な要素がなくてちょっと今回のカボス入浴剤はハズしたかなぁーって思っちゃったわ。

急に本当に暦の通りにディッセンバーになって寒くなってきたから、

ダウンジャケットでも羽織っていこうかしらってところよ。

寒くなってきたからほんと皆も気を付けてね。

うふふ。


今日朝ご飯

ハムタマサンドです。

タマゴにしようかと思ったけど、

悩むわー。

カツ系にもしようと思ったけど

からボリュームありすぎるのもボリューミーだわ。

うーん、

なのでハムタマサンドってことよ。

朝がめちゃくちゃ寒かったので、

デトックスウォーター

ホッツ白湯ウォーラーしました。

結構熱々のをふーふーしながら飲むホッツが温まるわ。

今日プレーンホッツ白湯ウォーラーで決まりよ!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2022-11-18

岡崎体育おっさんを聴いて涙でた話

40代前半 男 テレビ番組編集仕事をしている。

仕事は順調。

体は一つしかないので、申し訳ないが断るほどの仕事が来る。

ありがたいことだ。

僕らは、一日いくら仕事をしているので、

後輩たちには一日も早く一人で仕事をこなせるようになってもらわないと、

売上をあげられない。

しかし、全然独り立ちしてくれない。

もしくは、独り立ちする前に辞めてしまう。

最近若い者は…」という気持ちでいたのだが、

俺の指導方法問題だったのだということにやっと気がついてきた。

例1

25歳の後輩に、番組の一部分だけ編集させる。

彼がつないだ映像をみて、褒めるところはしっかりと褒め、

よくないところは指摘し修正してもらった。

言い方にも気をつけた。彼の編集尊重しながら、

理論的に分かりやす言葉を選んで、問題点をつたえたつもりだった。

で…、

辞めた。理由を問いただした社長曰く、「指導されるときに、人格否定された」

(そんなにはっきりとは言ってないと思うが)とのことだった。

例2

24歳の後輩に、僕の編集ベタづきしてもらって、

自分編集意図言葉で伝えながら仕事をした。

質問にも全てこたえた。「君ならどうする?」と聞き、

その意見採用したり、仕事の楽しさを伝えながら進めた。

自分がつないだ映像が全国で放送される喜びを語ったり…。

早く帰らせたり、昼飯をおごったり、休みをとってもらったり、

仕事環境面でも気を使った。

おかげで仕事時間がかかったが、僕だけが残り、深夜に作業することでなんとかなった。

で…、

辞めた。理由を問いただした社長曰く、「この仕事一生の仕事にはできないと思った。」

とのことだった。

そんなことが立て続いた日、

山手線にゆられながら、ユーチューブおすすめに流れてきた

岡崎体育の「おっさん」を聞いた。

岡崎体育は、自分編集した番組出演者だった時期もあり、

その時に好きになった。エクレアとか潮騒とか、コロナ前だったので

仕事仲間たちののカラオケで歌ったりもした。

しかし「おっさん」は聞いていなかった。

で…

山手線の中で、涙が流れた。

おっさんおっさん僕はもうおっさんになった

 だからこそ更新更新素敵に歳をとりたい」

更新という言葉がとてつもなく心に残った。

もう僕らが先輩たちに指導してもらったような、スパルタともいえる方法論は

今の若者たちには一切通用しないのだ。

とりあえずやらせてみる。間違えさえて覚えさせる。そんな方法は一切通用しないのだ。

若い子の価値観を恨んだとて

 もはや僕らの時代スタンダード

 蓋をしてあの日に埋めていこう」

では、どんな指導方法があるのか…。

考えて思い浮かぶ方法論は、全て失敗した。

もう僕には考えても考えてもわからない。

「枯れていく ぼくのこの脳はいずれやかれるときまで

 カチコチに固まったままなんだろう」

指導とはなんだ。教育とはなんだ。

問題は、彼ら若者の中にあるのではなく、

僕の中にあるのだ。

僕は何か根本的な何かが分かっていないのだ。

おっさんおっさん明日もっとおっさん

 今を未来を学べる人になりたい」

2022-05-08

anond:20220508191042

効果音は下記を意味する言葉だと認識してるけど?トンチかな?

効果音(こうかおん)とは、映画演劇テレビドラマラジオドラマアニメゲーム等において、演出の一環として付け加えられる音。舞台環境状態説明するための具体的な環境音(戦場の銃撃音、格闘の打撃、刀で斬る音、街頭の雑踏、駅の発車アナウンス、犬の鳴き声、海辺潮騒等)や、登場人物の心象を象徴させるための音などがある。また、ノックの音を切っ掛けに、室内にいる役者が人を招き入れる芝居を始めるなどのように芝居の切っ掛けとしての使用法もある。音響効果(おんきょうこうか)、サウンドエフェクト (sound effect)、略してSEともいう。音楽コンサートにおいては開演前に客席に流す音楽歌曲SEと呼ぶ。

2022-05-01

anond:20220430203312

まだ誰も挙げてないの確認した上で紹介するけど

三島由紀夫の「潮騒オススメ

長すぎないし難しい内容じゃないし、文章無駄がない。絵的にきれいで読後感もいい。本屋普通に文庫本が買える。

ももう一回読んでみよっと

2022-04-19

ミンチ肉と親子丼と海の話の増田酢魔の品派のみ鵜とンどこやお得に珍味回文

おはようございます

あのさ、

いつも常々思うんだけど

ハンバーグってなんでお肉をわざわざミンチにしてまた固めて焼こうと思ったのかしら?って。

そう言う料理とか色々あるじゃない。

きっと歯の弱いお婆ちゃんのために孫がお肉を美味しく食べられますように!って理由で作られたわけではないと思うんだけど、

そう言った経緯ストーリーってあるのかも知れないわね。

味わいが凝縮されてる美味さが爆発するハンバーグ研究に余念が無かった結果のハンバーグだったのかしら?

牛100パーセントロマンハンバーグなら

お肉そのままでもいいじゃん!って思っちゃうけど、

合い挽き肉のハンバーグならまた話が違ってくると思うのね。

牛と豚一緒に食べたら美味しいんじゃね?って研究に余念が無かった結果の合い挽き肉なら理由は分かるわ。

合成したら美味しくなるかも知れない理論

ドリンクバーで色々な飲み物を混ぜて研究に余念が無いちびっ子たちと理屈では一緒よ。

結局得体の知れないよく分からない飲み物になってしまいがちだけど、

さすがに

牛と豚のお肉をミルフィーユ状にして重ねて焼いたような料理がないのと一緒で、

さすがにそれは無いだろう!って気付いたのかしらね

でも、

研究に余念が無いハンバーグ職人

もちろんその時にはまだハンバーグって料理がない頃の話しなので、

ここでは便宜上ハンバーグ的なものハンバーグと言っちゃうけど、

そこでハンバーグ職人

そのままのそれぞれのお肉をミルフィーユ状にして重ねて焼いても美味しくないので、

じゃ!閃いてミンチにして合成すれば美味さ爆発するんじゃね?ってノリだったのかもしれない、

究極の肉合成技術だったのかも知れない当時としては

かなり画期的

もう美味しいものと美味しいものを合わせたら無敵で優勝出来ると思っている安直研究結果は調べるまでもなかったと思うけど、

ミンチにしたら良い塩梅で偏り無く混ぜられるんじゃない?って人類は気付いちゃったのかもね。

結局は麺類全般の美味しさは仕上げ玉子が美味しいじゃん!って理由になってしまいがちな、

ミンチ製造機の

あのミンチ肉を作る機械発明車輪の再開発のように、

ハンバーグが先かミンチ製造機が先に産まれたか

玉子論争で

結局は親子丼!が優勝ってことでオーケーだと思うわ。

陸の親子丼が鶏と玉子で私は二羽ぐらいのお肉を使うぐらいが美味しいと思うちょうど今目の前の庭に二羽鶏がいるんだけど、

じゃ

海の親子丼

鮭とイクラ海鮮親子丼ってことになるじゃない。

それもそれで優勝候補としては手堅いわよね。

陸か海か悩むわよね。

うどん屋やおそば屋さんがやってる親子丼を頼もうとして注文オーダー発注したら

海鮮親子丼が出てきたら

私でもビビるわ!

これはこれで意表を突かれるというか、

そうきたかー!って親子丼親子丼ですけどそれがなにかって言われそうだわ。

かに親子丼であることに間違いは無いけど、

なら陸か海か!ってメニュー表に書いておくべきだと思う、

たくさんのメニューが壁一面に張って飾ってある飲食定食屋さんって

奥の方のメニューって頼んでもいいのだろうか?って思ってしまうほど、

それは定食屋さんからのお客さんへのラブレターでもあるのよね。

逆にいっぱいありすぎるのも悩むし、

しかに今まで親子丼

陸か海かどっちにするんだい?お客さん!って大将に一度たりとも聞かれたことなかったし、

明日たここに来て下さい、

本当の海の親子丼を食べさせてあげますよ!とか

いか学生さん海の親子丼をいつでも食べられるようになるぐらいが丁度いいのさ!

どちらにしろ

う!海!?ってなるじゃない。

ちなみに

亀の親子丼ならカワバンガ!よ

からたいていの場合

陸の親子丼が出てくるに間違いないと思うけど、

そこはトンチを効かせて

鮭とイクラ親子丼が出てきたら海鮮欲満たせまくれるじゃない。

海は広いな大きいなーって。

そうなると

本当にうどん屋さんやおそば屋さんで海鮮イクラ

ってそれもうイクラ丼って言ってるじゃん!ってイクラ丼じゃなくて、

鮭とイクラ親子丼って言い間違わないように!

でも本当に

うどん屋さんやおそば屋さんで食べられる海の親子丼に憧れるわね。

ほら!

貝殻に耳を当ててみたら

潮騒の波の音が聞こえてくるわよ!

うふふ。


今日朝ご飯

カフェオレしました。

通りすがりまくり自動販売機のあたたかいがつめたたいにかわってきているおのののかの時期の頃、

コールドに変わっていたので、

もうこんな季節なのね!って

その現象名前を付けるならおのののかって付けたら絶対意味不明よね。

デトックスウォーター

今朝なんか寒くて目覚めた丁度良い頃合いの時間だったから良かったけど、

寒かったので

ホッツ緑茶ウォーラーしました。

お茶っ葉切らしたので、

買ってこなくちゃの

また麦茶シーズン到来目前待ったなしね!

でも今日は寒かったので

ホッツ緑茶ウォーラーね。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2022-03-27

私はある日、ふと気付いてしまった

私が好きなのは猫ではなく、猫と呼べる概念なのではないか?ということに。

もふもふの毛、しなやかで柔らかい身体、愛らしい大きな目にωのような口、ピンと張った幾本もの髭、うぶ毛の生えた小丘みたいな耳、肉球、ニャアという鳴き声。

私はそれらに惹かれ、猫ではなく猫の概念を愛していたのかもしれない。

……と、そう考えていたところで私の膝の上、猫がゴロゴロと喉を鳴らして顔を拭き始める。

その様子を眺め、心の中の杞憂は漣のように過ぎ去っていった。

空は青青としており潮騒姦しい。猫とは、そういうものなのだ

2022-03-04

発売日にいそいそと買って読んだBLと、がんばって少しずつ読んでる非BL

ボーイズラブアンソロジー Canna』vol.82

 偶数月の末日頃発売。電子版は基本的に翌月の10前後に発売なのだが、今回は4日発売と、いつもより早かった。今回も私の推し作家・座裏屋蘭丸先生はお休みだ。ひぃん。しかし『Daria』で連載中の『コヨーテ』が佳境なので仕方ない……。再来月まで待てがんばる……。

 そして今回は前号で最終回を迎えた、『 鴆(ジェン)  天狼の目』(文善やよひ)の記念特集が紙本版にはドドンと入っているはずなのだが、電子版には文善やよひ先生コメントまでひっくるめて一切掲載されていない。悲しい。なんでそんなに電子派を冷遇するの……。Canna公式Twitterによれば、特集記事のほかに各鴆シリーズの第1話も一挙再掲載されているらしい。

  鴆シリーズ獣人鳥人ものという、BLの中でも特殊ジャンルではあるけれども、とても漫画の上手な作家さんの描いた漫画で読みやすいので、BL初心者ジャンル不問で漫画好きの人におすすめ個人的に好きかと問われると、微妙なのだが……(単純な好みの問題)。

 ということで、 鴆特集電子派の私には読めないので、それ以外の掲載作の感想をば。


ブランクコード』第1話(サノアサヒ)

 新連載きた! バンドマンBL主人公性的トラウマ持ちでしか感性が周囲とズレていて浮きまくる系の人。ゆえにすっかりメンヘラに成長しており、おそらく攻めであろうバンド仲間(ベース担当)に面倒を見られてなんとか生きてる感じ。

 1話目なのでなんとも言えないが、バンドマンBLというと『ギヴン』という超人作品存在がよぎるので、チャレンジャーだなと。


『ヤクマン♂』(アオネ)

 去年の暮れ辺りに完結した『ヤクヨメ♂』のスピンオフ作品。ヤクヨメ♂の攻め・いわおの子分的な人のツレが主人公タイトル主人公職業漫画であるためにバクマンみたいになったようだが、かといって主人公ちゃん漫画稼業に励んでいる描写があるわけではない。カップリングが替わってもなお、作者の例のあの性癖てんこ盛りに盛った内容である。まあ幸せそうでなにより♂♂♂

『さかさまのマーチ』(柴田文)

 読み切りパン屋×米屋幼なじみBLエロはない。ピュアラブ系。絵柄が『この世界の片隅に』のこうの史代先生的なふんわり系で、ストーリーにも尖ったところはない。最初から最後まで可愛くほわほわしていた。たぶん、二次創作しかBLを知らない人の漠然と思う「BLってこんな感じ」に近いんじゃないかと。なごむ。


逃避行じゃあるまいし』中編(タクアン)

 逃げる相手を追うのが好きな男×逃げ癖のある男。あ、攻め受けこれで合ってるかな?

 前編から間が空いてしまったので、どんな話だったっけな……。出来れば短い話は毎回掲載されるといいんだけど、BL読みにおいては短気は損気だ。

 絵柄がリアル寄りでがっつりと大人の男同士のゲイものって感じ。

 フラッととんずらをこく方もこく方もだが、昔とった杵柄とコネ相手の居場所特定してくる奴もだいぶヤベェ。もはや犯罪だし。でも追う方からターゲットはびびりながらもちょっと嬉しそうに見えたらしい。うん、それって幻覚じゃないかな。



『積み木の恋』第3話(漫画 黒沢要/原作 凪良ゆう)

 今となっては一般ジャンルでも大人小説家BL小説家でもある凪良ゆう先生の人気作品コミカライズ版。世間知らずの坊っちゃん医者×詐欺師

 毎度思うけど、凪良ゆう先生小説は大部分が心理描写に費やされているし、分かりやすくてノリのいい文体が魅力なので、それを絵で見せられてもなぁ……という感じ。いくら上手い絵でも。凪良ゆう先生小説が好きだが『積み木の恋』は未読の私としては、ただ原作を読みたくなるだけ。凪良ゆう先生を全く知らない人が読んだらどう思うだろうな? 一読してスルーかな。

 まあ、コミカライズ担当漫画家が悪いんじゃなくて、いくら出版不況小説が売れないからってこんな企画立てちゃう編集部がよくないんだ。

 

『 鴆(ジェン)』特集は冒頭に書いた通り電子版には載っていないので、省く。

侵略! 宇宙猫チャン!』第7話(元ハルヒラ)

 ゲイカップル・いまぢとほづつみの家に猫に擬態した宇宙人のサンが転がり込んできて、地球侵略の為の情報を得るためにいまぢとほづつみの暮らしを観察しているという話。

 痴話喧嘩回。今回はサンの出番が多くてよかった。自転車をこぐいまぢの後頭部に貼り付いているサンの後ろ足がとってもキュートサンは中身が宇宙人なだけあって人の心を解さないかと思いきや、人間の夜の営みをガン見で観察した結果、恋愛アドバイスができるまでに成長してしまった。すごい猫だ。釈迦に説法感のあるアドバイスだったけれど。

 ラストの引きが強い。これは続きが気になるぞ……。


『ジャルディニエの愛した毒花』第14話(椛島リラコ)

 旅人×猫耳獣人旅人のオルは癖の強い城塞都市国に入国するなり引ったくりに遭い、無一文身元不明人になってしまう。なり行きで働くことになった、猫耳獣人ばかり売っている娼館で、美しい娼夫アコニと出逢う。

 ハーレクインのような美麗な絵とストーリーしかBLである意味がもはやなくないか? というほどに娼夫達の見た目が女性的。

 今回はあまりストーリーに進展がなかったな……。オルが重大な決断をしただけで(それが「進展」というやつなのでは?)


BLACK BLOOD』第7話(琥狗ハヤテ

 サイボーグ×人間酸素濃度のやたら高い星に来た元軍用サイボーグが、植物調査研究をしている人間の護衛だかお守りだかを担当する話。

 もはやハードボイルド可能性はすっかり消し飛んでしまった……。人の心を薄くしか持っていないサイボーグが、ワンコキャラ人間に恋してしまい、誰が見てもほわほわと浮わついているという話。これは温かく見守るしかない……。正直、もっと渋いのを期待してたのだが。山なしオチなし意味なし略して「やおい」まさにこれ。


『嘘つきな愛を買う』第6話(ポケラふじ子)

 オメガバース作品政略結婚人身売買中間みたいなカップルなんだけど、買った方の攻めは受けの事を好きなわりに受けの愛を信頼してはおらず、買われた受けの方は実は真っ直ぐ攻めを愛している。猜疑心故に素直になれない攻めと、惚れた弱みで腹を割って話すことが出来ずに攻めの顔色をびくびく窺い続ける受けの、ディスコミュニケーションぶりが、読んでて非常に辛い。

 現代的な人権意識家庭内の前時代的な価値観による閉塞感のギャップえげつない。ていうかこれ完全にDVじゃん。受けの人全力で逃げて!

 ……と思うんだけど、逃げねんだよなぁー。それでも攻めを愛してるからってよー。

 そんな古風なストーリーなんだけど、今回は実在の最新型避妊薬「インプラノン」が登場する。えっこれもう認可されてたっけ? と思わずググってしまった。マッチ棒くらいの長さの筒の中にホルモン薬の仕込まれ避妊薬で、二の腕の皮下に埋める。三年くらい避妊効果が続く。飲み忘れリスクがないので、99%くらいの確率避妊効果があるそうだ。

 そんな文明の利器を受けの人は良かれと思って攻めの人と相談せずに独断使用してしまう。そしてそれが新たな修羅場を生む。

 あのさぁ、そんだけの行動力があるなら事前に攻めの人とよく話し合おうよ。とも思うけど、攻めは攻めで支配欲と嫉妬の塊で受けとの約束をあっさり覆してくるやつなので、話し合ったところで受けにとって良いような流れには、ならないんだなあ。

 今時こういうストーリーはただ只管に辛いばかりなのだが、このギチギチに古風なDVカップルがどのように軟着陸するのか(Cannaからバドエンではない、と信じたい)、興味はある。

スリピングデッド』第9話(朝田ねむい)

 『嘘つきな愛を買う』のDVカップルでがっつりテンションを落とされた後で、今度は陽気に? サバサバしたディスコミュニケーションカップルのやつですよ。ゾンビ佐田×マッドサイエンティスト間宮日常BL

 前回、一泊温泉旅行(+一泊)にて、恋バナで盛り上がった佐田間宮佐田の独特な恋愛観……実は世間一般でいう所の恋愛というもののべたべたしているところが苦手で、それよりセックスの出来る友達くらいの距離感で人と付き合えるといいなと思ってる(間宮と付き合いたいとはミリも言っていない)……を聴いた間宮は、じゃあセックスしよう(もう友達から)と提案(という名の強制)をしてきて、佐田ピンチ

 『スリピングデッド』上巻のレビューには「受けの間宮がだいぶ無理。これで萌えろと言われても」的なことが書かれていがちなのだが、主人公佐田にとっても間宮はかなり無理だったというのには笑った。正直に「たぶん無理……」と言ってしまBLの攻め様ってどうなのw

 そんな佐田に好かれようと一生懸命間宮がとても可愛かった。まだ3月なのに可愛い受けオブ・ザ・イヤーが来てしまったぞ大変だ。思いがけない佐田の行動にびびった時の間宮が、死ぬほど驚き怯えた時のハムスターみたいに両手を胸の前で縮こめて目を見開く姿が可愛くて可愛くて可愛くて可愛い

 一方、佐田はといえば間宮がツンツンしまくりながら無茶な要求暴言暴挙をぶつけてくるのに案外律儀に応える体でいて、最終的には首尾よく間宮丸め込んでちゃっかり自分の身を守り切るところが、学校先生って感じだった。お前そういうとこやぞ……。

 もはやゾンビ物とは? って感じのストーリーで今回は特に息抜き回色が強かったが、次回からはどう話が転がって行くのだろうか。ずっと間宮純愛ネタばかり描かれる訳じゃないだろうし。もうすでに単行本1冊ぶんくらいの分量は書かれたわけだし。既刊が「1巻」ではなく「上巻」なので、あと1、2話で完結して下巻が出るか、1回くらい休載して中巻が出るかかな。

 男同士でがっつりド派手に致しているところが見たい人には物足りないんだろうけど、大人恋愛漫画としてとても面白いので私は好きだな。

以上でCannavol.82の感想はおわり。



長野まゆみ偏愛耽美作品集』(長野まゆみ編)

概要

 耽美SF少年愛BL小説家長野まゆみ先生が十代の頃に心ふるわせた珠玉小説随筆詩歌のなかから耽美入門に相応しい全26作を精選。全作品長野先生コメント付き。巻末に解説もあり。


 目次を見渡すと錚々たる顔ぶれに眩暈がするけど、幻想文学好きは必ず履修する作家ばかりだ。

 が、私は現代幻想小説はわりと好きなんだけど(長野まゆみ先生のほか、川上弘美先生金子先生今村夏子先生とか)、明治昭和前期の幻想小説はあまり得意ではないんだよなあ。三島由紀夫は『潮騒しか読んだ覚えがなかったし、泉鏡花戯曲海神別荘』しか読んでいないという体たらく。なお内田百閒は開始十行で寝落ちした。

 そんな私が、いくら長野先生ファンからって、本作品集を買っても最後まで読み切れるのか、甚だ疑問だ……。

 では、頑張って読めたぶんだけ。

孔雀』(三島由紀夫

 トップバッターからパンチの利いた人選でやばい

 遊園地で二十七羽ものインド孔雀が殺される事件があって、その重要参考人富岡の家に刑事が訪れる。富岡はただ前日に公園孔雀達を長時間眺めていたというだけで犯人ではなさそう。だが富岡家の応接間の異様さと、壁にかけられた美少年写真のことが、気になってしま刑事だった。


 冒頭を数行読んで、長野まゆみ先生文体がよく似ていることに驚いた。もしも著者名を伏せられたまま読んでいたら、長野先生が書いたものかと容易く信じそう。文体が似るほど三島由紀夫に影響を受けていたとは。『潮騒』を読んだ時は、似てるとは思わなかったけどなぁ。

 かつては美少年だったことを誰にも信じて貰えないほどに老いた男が、孔雀の羽の輝きに魅せられる。(孔雀の羽の色は色素で染まったものではなく、羽の構造が光を反射したものなので、永久劣化しないのだ。)何者かの起こした事件により、孔雀の美を完成させるには死が不可欠だと気づいた男は、自分こそが事件犯人ではないのかと妄想をし始める。

 ラストシーンは男の美への執念が具現化したみたいでぞくりとした。

『蔵の中』(横溝正史

 雑誌象徴』の編集長・磯貝が出勤すると、先ほどまた蕗谷から電話があったという。蕗谷というのは筆書きの原稿を持ち込んだ美少年だ。日頃からどんな無名作家の書いた作品でも必ず目を通すことにしている磯貝は、さっそく蕗谷の小説『蔵の中』を読み始めた。

 冒頭は蕗谷の自伝風で、亡き姉との思い出を書き綴ったものであった。だが、姉の死後に蔵の中に独り引きこもるようになった主人公とある楽しみを見出だした場面から物語は思わぬ展開に……。


 『偏愛耽美作品集』のどこら辺が「偏愛」なのかといえば、美少年が登場するものばかりをピックアップしているところで。さすが長野先生なだけあって。

 無名作家小説『蔵の中』と現実出来事交錯し、やがて殺人事件真相を描いてゆく、と見せかけて……。という現実虚構入れ子状になっていてしかもその境界曖昧な感じ。長野まゆみ先生の『左近の桜』に受け継がれているよなぁ。

 蕗谷が女装にハマって鏡の前で表情を作るシーンがとくに印象に残った。

美少年』(岡本かの子

 山の手に生まれ育った令嬢のとく子は、眼病の治療のために下町病院へと入院する。その病院の近所には時春という下町っ子でぽっちゃりめの美少年が住んでいて、しばしばとく子を遊びに連れ出すのだった。

 縁日の夕にも時春はとく子を呼び出し、つれ回した。あまりの美しさにどこへ行ってもモテモテで人気者の時春がわざわざとく子を連れ回す理由は見栄のためと、とく子は見抜いていた。とく子の令嬢然とした着物姿を見せびらかすために時春は彼女の手を引くのだと。そこに本心からの労りや思い遣りはない。

 時春はとく子を火事現場の跡地に連れ込んだ。「君にほんとうのことを聴いて貰う」と時春は言うが……。


 顔が美しいのが唯一の美点の少年。美しい顔はそのままで素顔ではなく見栄の一部となってしまい、その口から出てくる言葉の全てが人の気を惹くための嘘っぽくなる。美しい顔というのは実は醜い顔と同じく異形の一つなのだ

 時春の見栄っ張りを女の子の目敏さで見抜いてしまうとく子だが、時春の美貌の下に隠れた本当の孤独の寂しさには触れようとしない。そんな憐れな話。

 ラストシーンで、時春の本心ちゃんととく子が見抜いていたというのが明かされるのが切ない。なんかこれじゃ、時春死んじゃってよかったみたいじゃん……。



はぁ、まだあと23作品もある……。これを私はあと何百年後に読み終わるんだろうか。しか岡本かの子の次は泉鏡花だし。開始数行でうっ、苦手かも……と思い、もう数日放置している。

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